全国6ケ所で開催予定の、「日総研看取り介護セミナー」が1/31(日)の大阪会場を皮切りに始まった。
このセミナーは、19名以上の受講予定者がいないと開催されないそうであるが、この日の大阪はじめ、札幌、仙台、名古屋、東京会場はすでに開催予定人数を大きく超えており開催が決定している。福岡会場は年度が変わっての開催になるために、まだ少人数の申込みしかないが、逆に言えば現時点でも申込者があるという状況と、いつも大勢の申し込みがある地域であることを鑑み、ほぼ間違いなく開催できる見込みである。

大阪会場となった田村駒ビル(大阪市中央区安土町)には、講演開始30分前くらいから続々と受講者が集まり、当日キャンセルもほとんどなく、予定の78名の席が埋まっていった。

昼休みを挟んで正味5時間のセミナーであるが、最初のセミナーということで、時間配分に気を付けつつお話をしたが、おおむね予定通りの内容をお伝えできたと思う。
ただし用意した内容のうち、一部時間が足りずに話せない部分があったことを今回の反省として、札幌セミナー以降の内容を微調整したいと思っている。
講演後に幾人かの方から個別の質問を受けて回答した。その中に日総研の支社のある地域では、今回唯一セミナーの開催のない岡山県から受講された方がおられた。職種は小規模多機能型居宅介護の看護師さんとのことで、次のような質問を受けた。
小規模多機能型居宅介護に宿泊しながらの看取り介護の実施を考えているが、その場合に医師の介入が不可欠である際、小規模多機能型居宅介護サービスを受けている間の訪問診療もしくは往診は可能かという質問である。
このことに関して僕は、宿泊サービス以外の時間帯の医師対応は基本的に不可なので、制度ルール(診療報酬の算定ルール等)が変わらない限り、難しいのではないかと回答した。しかし帰りの飛行機の中で、そのことを改めて考えていて、どうやらそうではないと気が付いた。
そこで今朝、質問を受けた方にFAXで次のように回答を訂正して送った。
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講演後のご質問の件ですが、小規模多機能居宅介護利用者さんの医師対応については、小規模多機能型居宅介護の通いサービスを受けている場合は、 在宅患者訪問診療料も往診料も算定できないことになっていますが、 宿泊の日は両方とも算定できるとされております。
しかもこの算定については、日中の通いサービスの時間は対象にならないなどの制限ルールはなく、宿泊期間を通じて、在宅と同じく取り扱えるとされています。よって小規模多機能居宅介護に宿泊している期間は、日中・夜間に関わらず、訪問診療も往診も受けられますので、講演後のご質問の際の回答は間違っていたと訂正します。このサイトでも、「宿泊を利用している利用者であれば、自宅で訪問サービスを受けれませんので、時間帯を問わず事業所にて往診を受けることが可能です。(算定できます)」とされております。
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そもそも小規模多機能型居宅介護の「通いサービス」の時間は個別に設定してよいもので、通いサービス実施可能な時間帯だからと言って、全員が通いサービスを利用しなければならないわけではなく、中抜けもありである。
そうであれば日中通いサービスを利用しない時間帯であればいつの時間帯でも、宿泊期間中の算定ルール上は往診が受けられることになる。事実、そのような方法で、食規模多機能型居宅介護に、往診対応している事例も確認できた。このルールに基づけば、医師の介入・対応を受けながら、小規模多機能型居宅介護における、「看取り介護」の実施が可能と結論付けたものである。ただしそのためには、医師の訪問する時間帯を除いて通いサービスを利用しているという「小規模多機能型居宅介護計画」を作成しておく必要はあるだろう。
さてこのセミナーは今後、札幌 (2/14札幌時計台ビル)、仙台 (2/27ショーケー本館ビル)、名古屋(3/26日総研ビル)、東京 (3/27廣瀬お茶の水ビル・日総研研修室)、福岡 (5/29第7岡部ビル・日総研研修室)と続いていく。まだすべての会場の申し込みは可能であり、セミナー案内を参照いただきたい。

伊丹便は数年前より便数が減っており(その代わり関空便が増えているが、大阪市内からは関空は遠くて不便だ)、なかなかちょうど良い時間の飛行便がない。
この日も新千歳行の出発時間が19:10であったため、大阪空港のサクララウンジでハイボールを呑みながら時間待ち。その後新千歳空港には20:55に降り、空港発21:30の高速バスに乗って登別の我が家にたどり着いたのは、夜の11時過ぎになっていた。ちなみに、この日の僕の夕飯は、このラウンジと新千歳空港から乗った高速バス内で俳ぼーりを呑みながら食べた、ナッツとフランクフルトのみであった。その分、大阪では旨いものを食べてきたから、ちょうど良いか・・・。
今後の看取り介護セミナーも、日曜の16:00に終了後に帰る予定なので、札幌会場のセミナー以外は、この時間帯に帰宅することになる。月曜日の仕事に穴を開けない為の強行日程であるが、頑張って続けていきたいと思う。
ところで今回の大阪セミナーに際して、セミナーの打ち合わせとともに、僕の著作本の出版に関する打ち合わせも行ってきた。まだ不確定要素はあるが、夏までに新刊出版の方向で考えたいと思っている。その時は、介護の仕事に従事する人々のプライドを護る内容と方向で執筆したいと思っている。
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他にも通所リハ、認知症デイ、一般デイ、居宅介護支援事業所と住居を併設しています。
往診と医療みなしの訪看を使って、在宅療養支援診療所としても活動しています。
デイや通リハにて重度化していった場合なども、ご家族ともよく協議し、
小規模多機能にて受け入れを行っています。
訪看、往診のみでは、家族はいつ終わるのかわからないターミナルケアに
肉体的にも精神的にも追い詰められます。
事業所で亡くなることは勿論の事ですが、いよいよ最後の時も、
ご希望があり、ご自宅に帰すことができたケースもありました。
在宅での最後の看取りをご希望されるケースでも、
必要時にしっかり泊りサービスを活用することで、
出来る限り家族の負担を減らすことができるのも、小規模多機能の特徴と考えています。
また、リハ職が関わることで、より専門的な医療ケアができてきています。
これからの活躍が期待される小規模多機能ですが、
市内、なかなか利用者様を集めることができない事業所もあり、
閉鎖する事業所も増えてきているのが残念です。
もっと頑張っていきたいです。