昨日は、当市の地域包括支援センターが、介護の日の記念事業として開催した、「介護負担を減らすために・・・楽で安心、新しい介助法」に参加して勉強してきた。
岡田しげひこ氏講演
講師は、理学療法士で、特定非営利法人HPT総括部長の岡田しげひこ氏である。

とうより道民には、毎週金曜日に北海道新聞の「せいかつ」紙面に「しげひこのこれは助かる」というコラムを書いている先生として馴染みが深いかもしれない。下記は、本日の道新朝刊のコラム記事である。
道新コラム欄
同氏と僕の最初の出会いは、2012年10月のケアマネ更新券種の際で、岡田氏が講師で、僕が受講者と言う立場での会場で、同氏より僕のこのブログ記事を読んでいると挨拶を受けた時のことである。(参照:ケアマネ資格更新研修初日会場にて

昨日の講演では、「人間の自然の動き」を知るところから始まり、その動きに沿った支援方法を、「寝返り」、「起き上がり」、「立ち上がり」、「乗り移り(移乗)」、「歩行」ごとにわかりやすく解説していただいた。

とかく我々は、支援者側からの介助方法と言う視点に偏りやすいが、支援を受ける側がもっとも安楽な方法という視点が必要であることと、結果的にそれは人間の自然の体の動きに沿った方法であり、それによって支援する側の余分な力も必要なくなり、支援される側、支援する側の双方に安楽な方法となることを学んだ。

これがボディメカニズムに沿った支援方法と言うのかどうかわからないが、日常の介助方法について、「目からうろこが落ちる」という感想を持った受講者が多かったのではないだろうか。

本来この研修は、介護職員に受講してもらいたい内容である。しかし今回この案内が送られてきたのは、勤務シフトができた後だったので、あらかじめ職員を研修参加できるようなシフトになっていなかった。そのため僕が研修を受講して、介護職員に伝達しようと考えて参加した。

しかしシフトでは公休となっている3人の介護職員が会場に来て受講していた。

そのため僕のお役は御免として、この3人に伝達研修をお願いすることにした。僕が伝達できないわけでもないし、面倒くさいわけでもない。しかし実際に会場で話を聞いて、実技も行っていた介護職員が、あらためて同僚らにその内容を伝えようとする段階で、さらに彼女たちはその日学んだ内容を復習し、伝えられるように咀嚼する必要があるだろう。そのことによって、さらに理解が深まるし、実技にも習熟するだろう。

そしてその過程は、決していやいや面倒に感じながら行うものではなく、「施設内で伝える」、「その結果ケアの質が上がる」、「利用者の豊かな暮らしにつながる」という目的が明確で、そのためにモチベーションもアップするはずである。そうした伝える喜びを知ることにより、さらに学ぶ意欲が湧いてくるのである。こうした好循環を作ることが、職場全体のモチベーションアップには必要だ。

当然そうした伝える場を設ける際には、伝達研修の時間を適切に設定できるように、時間外勤務手当などの支給は不可欠である。管理者や事務担当部門は、そうした部分での側面支援をしっかり行う必要もあるだろう。僕自身は、伝達研修を影から見守って、必要なら助言程度はするかもしれない。しかしできるだけ口出ししないようにしたいと思っている。

ただこうした研修は、「百聞は一見に如かず」という部分もあって、機会があれば岡田先生の研修を、全職員に一度は受けてもらいたいものである。

少し話は変わるが、ありがたいことに僕自身の講演も、受講された施設の管理者の方などが、「できれば職員に直接聞かせたい」として、法人内の職員研修などに招いてくれることが多い。

ちょうど明日もそうした講演が山形である。お招きいただいたのは、山形徳洲会さんである。医療法人グループとしては日本最大規模の徳洲会さんには、これまで何度も研修講師としてお声を掛けていただいている。山形は昨年に続いて2年連続となる。

昨年は仙台空港を利用して山形市で講演を行ったが、今回の会場は庄内町にある為、明日は庄内空港に『降りてから会場に向かう。しかし北海道から庄内空港へは直行便がないために、新千歳空港〜羽田空港〜庄内空港という乗り継ぎになる。そのため明日は、午前5時50分発の高速バスに乗っての移動から始める必要があり、早朝に起きなければならない。

今晩は早めに帰って、早めに寝ようと思う。それでは山形県庄内町でお逢いする皆様、明日はよろしくお願いします。動画「LOVE〜明日へつなぐ介護・山形編」も是非ご期待ください。
LONE〜明日へつなぐ介護・山形

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