鬼怒川の氾濫など、関東〜東北を襲った大雨で被災された方々に心よりお見舞い申し上げたい。
こうした災害が、このところ毎年繰り返されているように思うが、それは異常気象によるものではなく、地球規模の気象変動による災害と考えるべきではないのだろうか。日本も一部地域は亜熱帯と言われるほどの変化がみられるのだから、そうした状況に対する抜本的な対策が急務とされていると思う。
週末にこの災害に関してたくさんの報道に触れたが、大自然の驚異になすすべのない人間の力の弱さを思い知らされれると同時に、人間の力で避けることができた被害もあったのではないかという思いも浮かび上がった。
かつての民主党政権時代の事業仕分けにおいて、「国土強靭化計画」が鼻で笑われた傾向が見られた。そして無駄な予算として削られた予算がたくさんあるが、そのことは失政だったのではないかと思えてくる。あの時、建設計画が中止された堤防建設が進められていたらと考えると、国家百年を考えたマクロな視点からの政策論議というものが大事なことをあらためて考えさせられた。そういう意味では、新しい国土強靭アクションプランは、早急に進めてほしいと思ったりする。
今回浸水被害にあわれた方々の被害の様子を見ると、住宅は残されても、泥水で汚染された部屋や家具を、今後どのように洗い流すことができるのか、途方に暮れる思いだろうと想像する。水は引いても、復旧には長い期間がかかるだろうと想像する。
悲報も届けられている。フェイスブックで繋がっている方のお知り合いの、若い社会福祉士の方が亡くなられたそうである。その方の訃報を伝える記事が、ちょうど今日の「ネット配信ニュース」に載せられている。未来ある若い命が、突然の災害により失われたことに対して、本当に心が痛む。心よりご冥福をお祈りしたい。
同じく今朝のネット配信ニュースでは、「被災地で空き巣横行」という記事も見られる。火事場泥棒ならぬ、水害泥棒が横行しているとしたら、犯人は何と心の貧しい人であろうかと情けなくなる。
しかし記事の中で噂として紹介されている、「自衛隊員の服装をした空き巣がいるらしい」という話は眉唾だ。3.11の時も根も葉もない噂が、事実であるかのように報道された。人身不安に陥らせるような、このような噂を、裏を取ることもなく報道記事の中に載せることに、何か意味はあるのだろうか?それは求められる情報なのか?ジャーナリストとしての姿勢や見識が問われるのではないのか?はなはだ疑問である。
それにしても、未曾有の災害という言葉を、これまで何度聞かされたことだろう。この国に生まれ、生きている僕らにとっては、予想だにしない災害は、いつ自分の身に降りかかってくるかわからないものだ。そうであるからこそ、今実際に被害にあわれて、嘆き哀しんでいる人々に思いを寄せて、自分の周りで小さなことでも、出来ることから支援活動を始めようと考えることは大事なことではないかと思う。
遠い国の出来事ではなく、僕たちが住むこの国の出来事なのだから、自分がその立場に立った時にどうしてほしいかということを、すべての人が、少しだけ考えるだけでも変わるものがあるのではないだろうか。それは、それぞれの人々の日常活動を犠牲にするまでもなく、出来ることだろうと思うのである。
僕が現地に駆け付けて、ボランティアとして清掃作業等の活動を行うことは不可能であるが、せめて募金等の、出来ることは惜しみなく行いたいと思う。
なによりも、被害にあわれて途方に暮れている方々に、思いを寄せて、そういう方々の姿や声が、時間の流れの中で、かき消されていかないように、注意を向けていきたいと思うのである。そのことが、僕たちが愛する子や孫たちに、暮らし良い社会を手渡していく唯一の手段ではないだろうか。
※「居宅介護支援費に利用者自己負担を導入することの是非について」というアンケートを実施中です。(9/25まで回答期限)。是非皆様の意見をお聞かせねがいたく投票協力をお願いします。
※もう一つのブログ「masaの血と骨と肉」、毎朝就業前に更新しています。お暇なときに覗きに来て下さい。※グルメブログランキングの文字を「プチ」っと押していただければありがたいです。
介護・福祉情報掲示板(表板)
4/24発刊「介護の詩・明日へつなぐ言葉」送料無料のインターネットでのお申し込みはこちらからお願いします。
「人を語らずして介護を語るな 全3シリーズ」の楽天ブックスからの購入はこちらから。(送料無料です。)
こちらは利用者様の安否確認やサービス中止になっている事業所の
代替えサービスの調整を奮闘しております。
中には自衛隊の方に救助されたことは確認できましたが、どこの
避難所にいるのか全く分からない利用者様もいてまだまだ混乱
は続いています。
どのような形であってもご心配いただき援助していただけることは
誠にありがたく思います。