僕は今まで4冊の自著本と、1冊の共著本を上梓させていただいているが、そのことは人生を変えたとまでは言えないものの、僕の人生に大きな影響を及ぼしていることは事実だと思う。
例えばこのブログは、1日4.000件ほどのアクセスがあり、カウントの仕方は一台のPC等から何度アクセスしても、1日1件としかカウントしないために、その数は実数に極めて近い数字である。とすればかなり多くの方がこのブログを読んでくれていることになるわけである。その影響も大きく、ブログ記事を読んだことをきっかけに、僕に講演依頼を寄せてくれる方もおられる。
しかしこのブログ記事の内容が本になって発刊されたことによって、情報は半端ではないほど広がりを見せている。
その証拠に、全国各地からの講演依頼は、本を上梓する前と後では、その依頼数がかなり違っている。初めて自著本を出した翌年は、それまで年間10講演〜20講演程度であった依頼数が50件を超えるようになった。
また本を読んだという読者の方からの、お手紙やメールをいただくようにもなった。テレビや雑誌の取材申し込みも増えたという事実がある。
そしていろいろな媒体で、本の批評をいただいたりもするようになり、そうしたことをご縁に、人間関係の広がりも見られている。それを考えるとその影響力の大きさははかり知れないと思うし。ある意味それは感動ものである。
ところでつい最近、僕の著書の一コラムが、ベネッセコーポレーションの高校生等を対象にした全国模試・小論文テストの出題として全文が掲載された。そのコラムとは、「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」の、「介護歳時記」225頁の、「長い爪」というコラムである。

このコラムが同社の試験問題になることについては、どうやら僕は、事前に承諾していたようなのであるが、記憶障害が進行している昨今のこと、そのことをすっかり忘れていた。
そんなある日、7月に書いた、「出廷3・検察側質問での証言」というブログに、れいちゃんが次のようなコメントを書き込んでくれたことで、試験問題の中で、僕のコラムが引用されたことを知った。
(れいちゃんのコメント引用)
『本日、次女より、明るい話題提供あり家族中で盛り上がりました。なんと、次女の「模試小論文」で「人を語らずして介護をかたるな THE FINAL- 誰かの赤い花になるために」が出題されました。
(問い)資料分を読み、筆者の主張を踏まえたうえで、暮らしを支えるケアとはどのようなものか、あなたの考えを800字以内で述べよ。
現在、医学部を目指している次女は、問題を見て嬉しかったそうです。「家にある本がでた!」・「また、詳しく読んでみたい。」とニコニコでした。
「有料老人ホームで爪切りを希望されたご家族」の文章でしたよ。あの話、読んだことある!と喜んでおりました。長女が読んでいたと思っていましたが、読書嫌いの次女も手に取っていたとは、・・・知らなんだ・・・』
れいちゃんが書いているように、実際の問題は、画像のコラム全文を示したうえで、「資料文を読み、筆者の主張を踏まえた上で、暮らしを支えるケアとはどのようなものか、あなたの考えを800字以内で延べよ」というものである。そして一昨日、その問題と解説・解答例がベネッセからお礼の文章とともに届けられた。

送られてきた資料の中に、出題の狙いにが書かれていたが、それは以下の内容である。
家族の介護・看護を介護施設や医療機関に依頼しているとき、不満や要望があったとしても、それを口にしにくい状況がある。しかしスタッフがそのことに思い至らねば、利用者や家族にとって、そこでの生活はつらいものとなる。今回の問題では、そうした「物言えぬ人」となりがちな家族、利用者に対する無関心が、利用者の暮らしを壊す要因となることを指摘する資料文をもとに、暮らしを支えるケアについて問うている。自分自身が介護・看護に携わる際に、いかに物言えぬ人の気持ちを察し、ケアをしていきたいか、具体的に考えてほしい。
そして「心遣い」について、解説した部分では、コラムの中で僕が自分の施設のスタッフに共通認識を持つように、朝礼で訓示した内容をポイントとして挙げている。その詳細はここでは割愛させていただくが、興味のある方は、是非一度この本を読んでいただきたい。
今回こうした形で、僕の文章が使われることは、「物書き」の端くれとしては、光栄であると言ってよいだろう。ベネッセコーポレーションさん、ありがとうございます。
※下記に、神戸市の遊戯的通所介護の規制の動きについて問うアンケートフオームを作成しておりますので、是非回答をお願いします。またコメントとしてご意見もいただきたくお願い申し上げます。結果は後日、このブログ内でお知らせいたします。(回答期限は9/7まで)
神戸市による遊技中心の通所介護の規制についてのアンケート実施中です。
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今日も、次女は「模試」に出かけました。どんな出題なのか?楽しみです。
「ベネッセ模試」は、高校にて度々あります。「模試の専門家」の方々も色々な勉強をされるのですね。
★台風15号は、本当に嵐のようでした。
県内、12万戸停電。もれなく私の勤務先特養も停電でした。短時間の停電は体験したことがありましたが、
朝方3時〜23時までの停電は初めての経験でした。
当初は停電復興予定が未定とのことで、長期化する停電に対しての具体的に想定していなかったので、これまでの人脈にて最悪の場合を想定し準備したり、色々な方々のアドバイスを受けながら悪戦苦闘し、どうにか乗り切ることができました。
今回の台風で、施設職員も自分のユニットだけでなく特養全体を考えてお互い協力しあい、頑張ってくれまして感動しました。また、停電にて不穏状態になられたご利用者に長時間徘徊に同行すると、「ありがとうね」と笑顔で会話してくださったり、「戦時中よりましだよ」と励まして下さったり、日頃見られないご利用者のご様子を拝見したり、人のありがたみを感じた2日間でした。
懐中電灯を買占めし、事故がないように配慮し、職員を増員し、「これでいいのかな?」と不安に思う気持ちがある中、行政職員の励ましましに支えられ、センサー対応なしで見守りが可能な事も経験いたしました。
職員がこんなにも熱い気持ちで勤務してくれていたのか?と本当に感動したいい経験でした。
しかし、施設勤務経験が短い私にとって、台風総括責任者は極度のストレスでした。リンパ腺が腫れてきまして・・・・「おたふくかぜ」?でないことを祈り、本日は、病院受診します。
(ウフフ、急激に太っただけといわれませんように)