先月の初めに書いた記事『機関紙「ホームヘルパー」の連載について』で紹介したように、日本ホームヘルパー協会という団体が発刊している「ホームヘルパー」という機関誌に、今月から3ケ月間に限って連載することになっている。

この連載が決まったのは2月の下旬で、同誌を制作している会社の担当者からメールをいただき依頼されたものである。担当者の方とはそれまで一切のつながりはなく、当然面識はなかったわけであるが、僕が書いた本や、このブログ記事を通じて、僕を知っていただき連絡をいただいたものだと思う。
※原稿や講演の依頼は、こうした形で突然メールで連絡いただいて、何の問題もないので、お気軽に相談していただきたい。

さてそのメールを受信したのが2月の下旬であったが、その数日後にたまたま戸塚で講演予定が入っており、その会場に担当者の方が挨拶と打ち合わせに来てくださった。その場で4月号から6月号までの3回分の原稿のテーマをいただき、最初の原稿を3月中に書き終え、それが掲載された冊子が先週刊行された。

冊子ホームヘルパー
ご覧のように、連載テーマは、masaの「施設から在宅介護者へのメッセージ」(これは製作会社の指定テーマ)であり、第1回目は「訪問介護員に求められるスキルを考える」(これは筆者が考えたテーマ)とさせていただいた。

この冊子が15部送られてきたが、僕の手元においても仕方ないので、当施設併設の居宅介護支援事業所が日ごろ利用させていただき、お世話になっている訪問介護事業所に数部配り、残りをフェイスブックで繋がっている人で希望する人に差し上げようと、僕のタイムライン(※友達として認定していない人は記事が見えない設定にしている。友達リクエストは、メッセージがないものは無視している。メッセージとともに自己紹介がある方は、基本的に承認している。)で呼びかけたところ、30分もしないうちに手持ち部数がなくなる希望があり、その日のうちにそれらの人に、僕の落款入りサインを書いて郵送した。おそらく手元にはすでに届いたことだろう。ご査証いただきたい。

この冊子は年10回発行だそうだから、もう次の原稿締め切りが近くなってきている。だからと言って原稿締め切りに追われて焦るということはない。

僕はほかにも連載を4本別に持っているが、この冊子の連載は前述したように3回に限っての連載であるし、製作会社からは「これこれの方向で書いてほしい」という希望もいただいているので、頭の中ではすでに3回分のテーマは決めている。あとはその内容をまとめるだけである。字数は3.500字程度とされているので、僕にとっては書きやすい字数である。

のコリ2回分についても、5月号は認知症をテーマに、6月号は在宅介護者の方に、施設サービスをどのように考えていただくかというテーマで原稿を書こうと思っていた。幸い先週の土日は休みだったので、5月連載の原稿をその2日間で書き上げることができた。そして今朝、推敲を終えた原稿を入稿したところである。

認知症をテーマにした理由は、次のような考えからだ。

全ての地域で求められる地域包括ケアシステムの構築と、その基盤強化を考えたとき、そのシステムが目指すものはいくつか挙げられるが、その一つが、「認知症になっても住み慣れた地域社会で暮らし続けることができること」である。

現在65歳で7人に一人が認知症であると言われるが、実際にはもっと多くの人が認知症になっている可能性が高いとも言われる。

そのような中、全ての地域住民にとって、認知症の問題とは、他人事ではなく、自分自身に何らかの形で関わってくる問題ともいえる。そして訪問介護は、地域の中で介護の最前線に立って、認知症の人と、その家族に向かい合って暮らしを支える役割りを持たざるを得ない。その時に訪問介護員に、認知症に対する正しい理解が求められ、訪問介護員が認知症の人の暮らしを護る支援の最前線で活動しながら、その家族の精神的支援をも担っていくということが求められてくるだろう。

それがないと地域包括ケアシステムは、概念あって実態なしという状態になりかねないと言ってよいほど、訪問介護員の役割は大きくなると思う。

そういう意味から連載2回目は、認知症の混乱要素や、暮らしにくさとはなにかということを、認知症という症状の特徴から理解するとともに、そこで求められる基本姿勢などを提言した内容とした。どうぞ次号にもご期待いただきたい。

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