僕が管理するインターネット掲示板、「介護・福祉情報掲示板」では、介護関連の情報交換が盛んに行われているが、この時期一番多い話題は、「介護報酬改定」に関連する話題であり、算定解釈についての質問が数多く書き込まれている。
現時点は報酬告示と解釈通知は発出されているものの、それだけでは算定可能かどうか理解できないものもある。しかし気の早い人々は、Q&Aが出ないと解釈できない内容まで質問してくる。
たしかに目前に4月の新年度が迫っているので、そこで算定する報酬のルールが不明瞭であれば、利用者に説明もできず、事前同意にも支障が来たすなどの弊害があることはわかるが、国がQ&Aという形で疑義解釈を示していない時点で、誰がどう回答してくれたとしても、それは想像にすぎず、正しい答えとは限らない。そのような不確定情報をいくら手に入れたとしても、それは情報がないこととほとんど変わりない状態であると言え、焦る気持ちはわかるが、今の時点で質問するような問題ではないだろうとあきれる質問が多いことも事実である。
ところで肝心のQ&Aはいつ発出されるのだろうか？これは厚労省老健局内の作業の進み具合に寄るだろうとしか言えないのであるが、僕は解釈通知が出された時点で、Q&Aの発出は今週末の20日になるのではないかと予想を口にしている。
今回の制度改正と介護報酬改定作業（答申及び報酬告示・全国課長会議開催と解釈通知の発出）は、2012年（平成24年）の制度改正&報酬改定及び2009年（平成21年）の報酬改定より、約1週間遅いペースで進んでいる。そうなると前回2012年のQ&Aの発出が、2012年3月16日（金）の退庁間際であったことを鑑みると、それから1週間後とすると3月23日（月）ということになるのであるが、休み明けの発出という可能性は低いのではないかと思う。そうなると今週末の20日（金）の夕方にQ&Aが出される可能性が高いのではないかと思う。（注：あくまで僕個人の希望的観測である。）
ということで今週末、あるいは遅くとも週明けの23日には、新しいQ&Aが発出されるのではないだろうか。そうなると発出後に算定ルールを確認する作業に追われることにもなる。どちらにしても介護事業者は、確認作業に追われ、あわただしい申請事務なども必要になると覚悟しておいた方がよいだろう。
僕は次の日曜日・午前中に熊本県水俣市で行われる熊本県老人福祉施設協議会ブロック研修の講師役としてお招きを受けており、「介護保険制度改正と特養・通所介護等の報酬改定について」というテーマで講演を行う予定になっている。
その内容はすでに固まって、講演ファイルも送付済みである。講演の趣旨としては、わかりづらい法文を、わかりやすく解説したうえで、その中に含まれている様々な布石、意味を明らかにできればと考えている。どちらにしてもほかでは聴けない講演だと思うが、Q&Aが出ないことには確定したことが言えないこともあるので、その発出が金曜日になるか、週明けになるかでは、かなり大きな差がある。金曜日に出されるのであれば、水俣講演でもその内容も含めた解説ができるが、月曜以降だとその部分は予測あるいは疑義のまま積み残して、「Q&Aで確認してください。」と言うしかない。
特に介護職員殊遇改善加算の算定可否を確定するための改善額については、「いつ時点の給与との比較」なのかが焦点である。
現在示されている考え方は、加�供銑検文醜圓劉機銑掘砲坊犬觧残衢弖錣弔い討聾醜圓汎瑛佑任△蝓�20年10月以降の給与改善額が、それ以前の給与等より職員ひとり当たり月額15.000円改善しておればよいものであるが、新設の加算�気砲弔い討蓮△修譴茲蠅気蕕某Π�ひとり当たり月額12.000円の給与改善が必要であるが、この比較時期が、20年10月以降の給与改善後の金額との比較なのか、本年3月末時点の給与（つまり定期昇給などがきちんと行われている事業者については、20年10月以降の給与改善額が、本年末時点では15.000円をはるかに上回っていることが想定できる。）なのかが大きな問題である。
しかしこの比較が本年度末ではなく、20年10月以降の給与改善後の金額との比較だとしたら、その後の定期昇給ですでに12.000円以上の給与改善が実行されている事業者については、今年度より給与を上げなくとも加算算定できるという矛盾が生まれてくるので、やはりこの比較時期は、今年度末の支給額になるだろうと予測される。そうなると介護報酬の大幅な減額をされた事業者にとってはかなり厳しいものになるが、どちらにしてもこの点はQ&Aもしくは、後に出されるとアナウンスされている処遇改善加算に関する通知待ちである。
厚労省老健局も、様々な案件をかかえて忙しことはわかるし、介護報酬改定に関する作業が後回しにされているわけではないことも理解しているが、介護サービス事業者が厳しい経営状況を迎える中で、あわただしく準備作業をしている最中に、算定できる報酬の詳細が分からないということは、4月からの事業運営に著しい支障となる可能性もあり、ぜひQ＆Aや関連通知の発出を急いでいただきたいと願うばかりである。
介護・福祉情報掲示板（表板）
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感動の完結編。
以前、ある方に言われたのですが。
玉虫色の表現に何故決まった色をつけたがるんだ、質問をし過ぎるから制度に柔軟性が無くなるんだ。と。
と、ある役人さんが嘆いていた事がありました。ケアマネなんだから制度をしっかり理解して、外に対して自信を持ってプランを説明できれば、ケースに対して柔軟に対応できる制度にしていたはずだという内容でした。