今日は自分自身のお勉強の日である。北海道老人福祉施設協議会主催の、「老人福祉施設長セミナー」受講のため、札幌ガーデンパレスホテルに来ている。

今朝は東室蘭発7:10の特急に乗り、札幌に8:37着。セミナーは16:00頃に終わるので、(その後の総会は欠席しようと思っている)16:51札幌駅発の特急列車で日帰りの予定である。

研修テーマは制度改正と地域包括ケアシステム。僕自身が講師役を務めることの多いテーマである。

午前中は、10:15〜10:55まで、全国老施協副会長で、介護給付費分科会の委員でもある村上 勝彦氏(北海道老施協顧問)の「中央情勢報告」。

11:05〜12:00までは、僕とは鹿児島カントリーミーティングでコラボさせていただき知り合いになった、厚労省老健局高齢支援課長補佐・懸上氏よる「地域包括ケアを中心にし制度改革の内容と今後の展望などについての報告」であった。

一昔前の中央情勢報告は、それなりに意味があって、貴重な機会だったが、ネットでリアルタイムに審議内容がわかるご時世では、審議会の情報だけでは新鮮味も貴重感もないなあ。それにしても、老施協が何を主張したかは、提出資料を読めば解っていることなので、そんな説明はいらなかったと思うなあ。また処遇改善加算の維持・アップを手柄のように語っているが、その分特養の基本サービス費が下がるんじゃ意味ないだろう。なんだかためになる講義ではなかったなあ。

厚労省の方の講義は、おそらく全国どこで、誰の講義を聞いても同じ内容だと思う。現に今回も当初は辺見課長が説明する予定だったが、公務のため急遽懸上課長補佐に変わっても、同じ資料説明である。これは止むを得ないだろう。国の関係者が公の場で語ることが出来ることは当然制約がある。裏話なんかこのような場でできないよ。だから国の関係者説明に過度の期待を寄せる方がおかしい。資料を読み込んでいる人にとっては、それはセレモニーにしか過ぎない。

講義後に質疑応答があったが、会場から出された質問は低レベル。この程度の質問なら僕でも答えられるって。勉強不足の人が多いなあ。

食事を挟んで午後の部は、13:00〜13:40、日頃から親しくしていただいている瀬戸 雅嗣氏(全国老施協在宅サービス委員長・北海道デイサービスセンター協議会会長)の、「全国の動きを踏まえて、主に在宅介護に関する論点についての報告」に続き、13:50〜15:50は、服部 万里子氏(長寿社会文化協会理事長)による、「地域包括ケアの展望と課題〜介護保険制度改革を踏まえて」という講演が予定されている。

う〜ん、どちらのテーマでも僕は替わって話せるけどなあ。どんな話になるのか楽しみに臨もう。良い情報があれば、またこのブログ記事で報告したいと思う。

今日はセミナー終了後、昔から付き合いのある仲間と、札幌で夕食をご一緒して、夜遅い列車で帰る予定であったが、女満別から来る予定だった大先輩が、急な用事でこれなくなり、オフ会は中止である。おとなしく登別(利用駅は東室蘭だが)へ帰るとしよう。

(18:46追記
午後からの講義について、瀬戸さんの講義はよい講義だった。公にされている資料の説明にとどまらず、現在水面下で行われていること、裏情報も含め、わかりやすい改正内容の説明であった。

服部さんの講義は、本改正が医療保険制度改正と診療報酬改定の風下にある点など、それなりに鋭い視点から切り込みがあったが、何せ早口で、句読点のない話しぶりは聴きとりにくかった。それと地域区分の加算率変更のスライドのタイトルが、「住所地特例」となっており、かつスライドの内容(加算区分の変更点)については都会以外関係ないと流して説明されたので、質疑応答の時間に手を挙げ、タイトルが違うという指摘とともに、その他地域は、区分が増え加算率が増える地域があることによって、査定ベースが最初から0.7%マイナスになるので、関係ないとは云えないことを指摘させてもらったが、「その他地域の単価が1単位0.7円になるわけではない。」という的外れな答えで閉口した。

1単位1円は変更なく、その他地域もそうであるが、加算率が増える地域がある影響は加算のない地域の介護報酬がマイナス査定がなくても0.7%減ることを意味しているのだ。つまり今回の報酬改定率が仮に前回と同じであっても、その他地域は地域区分が変更され、加算率が増える地域の分に回される分、減るという現象が起こる。それに加えて今回は、マイナス2.27%減なのであり、実際には加算率20パーセントになる地域と、その他地域の改定率は違ってくると言うからくりがあるのだ。これが理解できないのではどうしようもない。そんな程度の講義を受けてきた。

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