すでに年末・年始の休暇に入っている人も多いようだが、僕の今年の仕事納めは今日である。
毎年12月30日は、緑風園の利用者の皆様の忘年会(当施設では、年取りの宴と銘打っている。)を夕方18:00〜行っている。そこで利用者の皆様に一年間の感謝を込めてご挨拶し、宴が果てるまでお付き合いし、その年の仕事を納めることにしている。
今日も夜20:00過ぎまで施設に滞在することになるだろう。僕は毎朝7:30には出勤しているので、毎年この日は1日の半分以上を緑風園で過ごしているというわけである。
緑風園の事務部門の年末・年始の休暇は、通常31日〜3日までである。しかし来年の暦の関係で、今回は4日までお休みで、仕事始めは1/5(月)となっている。
僕の場合、明日は休みだが、元旦は日直出勤で通常の業務、2日から4日まで何もなければ休むことができる。
とはいっても、それは年末年始に関係なく出勤して、緑風園の利用者の皆さんの暮らしをしっかり支えてくれる職員のおかげであり、それらの職員がいるからこそ、僕たちが休みを取れるわけで、それらの職員の皆様にいくら感謝しても感謝したりないという思いである。本当にいつもありがとうございます。
この時期休みを取れる人は、代わりに働いてくれている人々に感謝の気持ちを持ちながら、一年の疲れを取るように休日を楽しんでいただきたい。この時期に働いている方々は、それによって誰かを幸せにしているのだということに誇りをもっていただきたい。
振り返れば、今年は様々な場面で、順風満帆とはいえない厳しさをより強く感じることが多かった。特に介護職員の募集になかなか応募がない状況が続いており、地域全体をも渡して介護現場の人材不足・人員不足という状況は深刻さを増していると感じている。
こうした状況での介護保険制度改正・介護報酬改定議論では、特に社会福祉法人や特養・通所介護に厳しい逆風が吹いており、実態を表さない内部留保批判が様々な関係者にトラウマのようにしみ込んで、冷静で正確な分析がされないまま、社会福祉法人が「もうけ過ぎ」であるという間違った認識が広まっている。こうした誤解を解いていく必要がある。
現在の財務省の介護報酬改定案は、「介護報酬は5.8%ダウン、処遇改善加算拡充分を差し引いて、実質4.5%程度の削減幅」という方針だそうである。この中で地域区分の再々見直しが行われ、居宅サービスの報酬を手厚くしていくというのだから、地域加算のない地域の特養の報酬は壊滅的な打撃を受けかねない。
それでも財務省は、「人手不足だから賃金は下げられないから、処遇改善は継続する。」、「赤字でも社会福祉法人はつぶれない」という乱暴な理屈で、強硬に介護報酬を下げようとしている。
単年度赤字で繰越金を取り崩して運営しているような実態が生じれば、その法人が事業運営を続けて賃金も一定程度以上に支払っているとしても、そのような事業者の職員応募に応える人はいるだろうか。不安定経営の事業者に就職して、自分の将来設計が立てられるのかを考えれば、そのような法人の職員募集に手を上げる人はいなくなることは明白で、「適正化」の名のもとに、単年度赤字を想定する報酬設定は、介護人材不足をさらに深刻化させることに直結する改悪であることも明らかである。
この中で僕たちはできる限りの声を挙げ続けているが、力のなさを痛感せざるを得ない。それでも現場レベルで、できることを続けていくしかないのだと覚悟を決めている。それでだめなら仕方がない。道はまた別に見つかるだろう。見つからなければ自ら道を創るだけの話である。少なくとも、「安定」という言葉は自分の辞書から削って進んだ方がよいだろう。そんなことを感じている。
それにしても、読み手の存在を全く無視して書き殴っているブログを読んでくださっているみなさんにはお礼の申しようがない。
今年の最後として、昨日フェイスブックにも書いた言葉と、同じ言葉を書いて、1年の感謝の言葉としたいと思う。
今年も自分の信念を曲げることなく、いろいろとわがままをさせていただいた。
僕の我がままを許してくださる皆さんに、ごめんなさい。
僕を温かく見守ってくださる皆さんに、ありがとう。
僕の力が足りず、必ずしも十分にフォローしてあげられないスタッフに、ごめんなさい。
僕が休んでいる間に、働いてくれているスタッフに、ありがとう。
今年一年を振り返って、思い浮かぶことは、ごめんなさいとありがとうだけです。せめて、この二つの言葉に思いを込めて心よりお詫びと感謝を申し上げます。
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施設では、今から餅つきです。
御利用者の笑顔に癒され、masaさんのブログで仕事の上で勇気付けて頂き、ありがとうございます。
良い年をお迎えください。