北海道生まれで、北海道以外に住んだことがない僕は、当然のことながら北海道のラーメンが大好きだ。室蘭カレーラーメン、札幌味噌ラーメン、函館塩ラーメン、旭川醤油ラーメン、どれも大好きだ。

しかし全国各地には、その土地独特の旨いラーメンが数限りなくあって、和歌山ラーメン、奈良天理ラーメン、徳島ラーメン、横浜家系ラーメン、鹿児島ラーメン、熊本ラーメンetcどれも大好きだ。

ところで北海道のラーメンは、太い縮れ麺を使う場合が多いが、それと対照的なのが、九州の細麺ストレート麺である。しかしこの九州の麺も僕は非常に好きである。だから九州各地に行く際には必ずラーメンを食べているような気がする。

先週は初の佐賀講演があったが、移動ルートは新千歳空港〜福岡空港〜博多駅〜佐賀駅であった。15:30の講演開始時間に間に合うように当日移動の日程を立てたところ、福岡空港12:30着の便となり、博多駅から佐賀に移動するのは、14:00近くの特急に乗ればよいという予定になった。そこでお昼ご飯は、博多駅デイトスの「博多めん街道」で博多ラーメンをいただくことにした。

博多めん街道は、博多ラーメンを中心に、九州を代表するラーメン店が軒を並べているが、しかし期待を裏切られることも多い。例えば博多の名店と呼ばれる、「だるま」も店を構えているが、ここで全部入りを食べたときのがっかり感は半端ではなかった。味云々、麺云々の前に、スープが温いのだ。これではせかっくのラーメンが台無しである。同じくマー油をトッピングした豚骨ラーメンを出す「新風」という店も、スープが温くて駄目である。

一幸舎は、そこそこ旨いが、本店の味より落ちると感じた。今回は、どうしたもんだろうと思ったが、飛行機の到着が遅れて、博多駅で乗り継ぎまでの時間が30分ほどしかなかったので、やはり駅構内で食べるしかなく、「博多めん街道」のsinsinというお店に行ってきた。これがなかなか正解だった。

sinsin味玉チャーシューメン
全部載せ860円。味玉の味付けはイマイチだが、スープはなかなかうまみのある、コクのあるスープだった。いやな豚骨臭もなく、いい感じである。チャーシューもよい味だ。麺はバリカタでいただいたが、これもうまかった。僕の中ではめん街道No1ラーメンと評価したいところである。

しかし今回の成果は、このお店ではない。

北海道に帰る日。この日の福岡空港発の時間は13:30。ホテルを10:00にチェックアウトし、佐賀駅を10:34に経ったので、博多には11:10くらいに着いた。昼には少し早いが、昼過ぎたら長い行列ができてなかなか入れない評判のラーメン屋に行こうと思い立った。

そのお店の名は、「一双」。実は以前、日総研セミナーの際に、担当者の方にお願いしてその店まで行ったのだが、行列の長さを見て移動時間に間に合わないと判断して、入店をあきらめたことのあるお店である。駅から歩いて6分ほどということで、タブレットの地図を頼りに同店を目指した。

一双店の前
しかし近くに来ているという実感はあるのだが、なかなか店が見つからない。あきらめかけて来た道を戻っていたところ、一本隣の道に何やら人が並んでいる。もしや・・・ということで、そこの行列を目指して進んだところ、あった。念願の一双である。

まだ11:30なのに、人が並んでいた。しかしその行列の長さはまだ短め。時間もあることだし、最後尾に並んで待つことにした。

幸いなことに、ちょうどタイミングがよく、食べ終わった客が、次々に出てくるところで、行列に並んでいた時間は、10分もなかった。そして無事入店。食券販売機で、「味玉チャーシューメン」をチョイス。これは昨日sinsinで食べた、「全部のせ」とほぼ同じもの。お値段は850円であった。(ちなみに普通のラーメンは、650円)

ちょうどお昼が迫っているので、この間に外の行列の長さは、どんどん延びている。あと5分遅れてたらかなりの待ち時間になっていたなあとややラッキー感。店内は、大きなキャリーバッグを抱えた観光客の姿も見えるが、5割以上は地元客のようである。これは期待できるぞ。

いつもの「バリカタ」を頼んで着丼を待つこと5分。きたぞお〜!!

一双味玉チャーシューメン
見かけは美しい。トッピングの生姜は、紅ショウガではなく、黄色っぽい色のついていない生姜。これは一幸舎と同じものだな。

実はここの店主は、一幸舎で修業を積んだ後、独立したとのことで、ベースは一幸舎である。だからこのスープも、少しとろみ感があるスープだ。どれどれ味はどうだろう。一口スープをすすってみた。・・・う、旨い。なんだこの深みは。チャーシューもいいぞいいぞ。それにこの味玉。よくがっかりするのは味玉が冷えすぎて、スープの熱を奪い、しかも味玉という割に玉子に味がついていない店があるが、この味玉は冷たくなくて、しかもしっかり黄身に味がついている。具のキクラゲも程よい歯ごたえだ。

麺もしっかりバリカタ。いいぞいいぞ。食卓には、生のにんにくと、しぼり器が置いてあるが、このスープに別の味を加えるのはもったいない気がして、今回は自重した。白ごまと生姜のみトッピング。あまりに旨いので、「替え玉」追加。替え玉は食券を買わなくとも、定員に100円を渡せばよいルールだ。しかも100円というのは相場より安いのではないか?現在博多では150円が多いのでは?一幸舎本店も150円だったような記憶が・・・。

替え玉を入れるとスープが少し薄まるが、食卓にラーメンのたれが置いてあるので、これを一振り、ふたふり味を調整しながら加えた。うーん、旨い。味の深みは一幸舎のそれを超えている。甘みをほのかに感ずる旨さ。

博多ラーメンは、数多く食べているが、僕の中では間違いなくNo1評価だ。

一双完食
替え玉もスープも、すべて完食。いいぞいいぞ。

ごちそうさまでした。

最後にラーメンではないが、佐賀で食べたものを紹介してなかったので、佐賀牛の焼肉。
佐賀牛
ポン酢も添えられていたが、この牛、塩味のみで食べた方が肉のうまみがよく味わえてよかった。素敵な佐賀牛である。

ああ、旨かった。おかげでまた太ったぞ・・・。

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