ここ数年、道外への航空機移動は年間50回以上の機会がある。

気象状況に影響される航空機は、雨風が強かったり、霧が発生したり、雪が降ったりした場合、遅延や欠航も珍しくないわけであるが、僕の場合、飛行機の遅れや欠航で目的地にたどり着けなかったという経験は、今まで2度しかない。この数は移動数からすれば少ないのではないかと思っている。

目的地にたどり着けなかったの最初のケースは、もう十年以上前に遡る。宮崎県で行われた全国老施協の研究大会に参加するために搭乗した羽田空港〜宮崎空港便(北海道から直行便がないため、羽田経由となる)が、台風による雨のため、宮崎上空まで行きながら、視界不良で着陸できず羽田空港に引き返したことがある。

この大会は、全国老施協が主催している第1回広報コンテストの表彰式が行われる予定の大会で、当施設のホームページが受賞(何賞であったかは忘れた。)したため、賞状を受け取るために参加したのであるが、結局授賞式に間に合わなかった。

2度目は一昨年7月、青森県社会福祉士会主催ソーシャルワーカーデーの講師としてお招きを受けていたが、この時も青森空港に着陸態勢に入りながら、霧による視界不良で着陸できず、青森空港上空で霧が晴れるのを待つために30分以上旋回して待機しながら、結局着陸できず新千歳空港に引き返したことがある。

その時の講演はキャンセルとなり、受講者の方々にはご迷惑をおかけしたわけであるが、それ以外では講演ができなくなったという交通障害に巻き込まれたことはないので、これはある意味、旅運が良いということだろうか。

先々週と先週の週末に関東甲信越地方を襲った大雪についても、先々週は1/11以来毎週末に続いていた道外講演がたまたまない週であったし、先週は土曜日に茨城講演があったが、これも交通障害に巻き込まれることもなく無事行うことができた。

しかし新千歳空港発着便は、先週金曜から道外の大雪の影響が出ており、金曜日午後から名古屋・羽田・成田・仙台便などに欠航便が出て、金曜午後から土曜午前まではほとんど閉鎖状態。そのため土曜日も羽田と成田便に欠航や大幅な遅れが出ており、空港内は目的地に向かうことができない人や、キャンセル待ちの人でごった返していた。

しかし今回僕が利用した航空機は、新千歳〜茨城空港のルートで、茨城は金曜午前中の雪が、午後から雨に変わり、一時は台風並みに雨風が強くなったが、それも土曜午前中でおさまり、土曜日の午後に移動する僕の予定にはまったく影響がなかった。このため土曜日18:00〜の講演も予定通り行うことができた。

今回初めて茨城空港を利用したが、同空港に就航しているのはスカイマークのみで、新千歳空港からは1日2往復しか発着便がないため、茨城県で行う講演と言っても、必ず同空港を利用するわけではない。講演が行われる時間や場所によっては、羽田経由で移動しなければならないことも多いのである。しかし移動経路を羽田経由で予定していたら、今回の講演もキャンセルせざるを得なかった状態で、今回も運に恵まれたようである。(スカイマークも初めて利用したが、サービスの悪い航空会社だなと思った。)

茨城県で2度目となる講演は、常陸大宮市の医療法人 博仁会さん主催の「茨城北西地域包括ケア研究会」で行った。昨年11月に、僕にとって初めての茨城講演となった石岡市の講演会場に、同法人の管理者の方等数名が参加されたそうである。その時のお話を同法人職員にも聴かせたいとのことで、今回の講演依頼をうけたものである。そのため受講者は同法人職員が中心であったが、そのほかの事業所の方も参加可能ということで、当日は約170名の方が参加してくださった。
(※当初受講定員を100名としていたが、申し込みが多く、同法人さんの配慮で会場を工夫し、申し込み者全員を受け入れていただいたそうである。感謝である。)

この日の常陸大宮市は、少し肌寒かったかもしれないが、雪もすっかり溶けて、雨も上がり、天候上の問題はまったくなかった。

講演は予定より20分遅れで始まり、20:30に終了し、その後主催者の方10名ほどとオフ会を行った。会場は雪村庵(せっそんあん)という古民家風のフレンチレストランで、「箸で食べるフレンチ」というコンセプトらしく、料理以外は純和風の造りの建物と庭が印象的であった。せっかくの機会だからいただいた料理を紹介させていただく。

平目のテリーヌ
前菜は、「平目のテリーヌ自家製マヨネーズあえ。地元の落花生添え」。マヨネーズが良い味を出していた。

やりいかのリゾット
やりいかのリゾットは、いかの肝の味がアクセントになっており、とてもおいしかった。

干しいものスープ
スープは珍しい「干しいものスープ カプチーノ仕立て」。茨城県は干しいもの生産量日本一ということだそうである。そういえば僕の家でも、石岡産の干しいもを大きな袋で取り寄せ購入していることがある。このスープ、甘味が程良くとてもおいしいスープであった。

ここで口直しに、生姜のシロップがかかったシャーベットが出たが、撮影し忘れた。ちょっと甘みが強くて、生姜風味とはマッチしていないように思って、僕はそのシャーベットを一口しか食べなかった。

ほうぼうの金駒焼き&真鯛の蒸し焼き
メインディシュは魚と肉料理が、それぞれ一品ずつ。魚料理は、「ほうぼうの金駒焼きオマールエビのアメリケンソース&真鯛の蒸し焼き イチゴとバルサミコソース」である。ほうぼうはとてもおいしかったが、真鯛の方は、イチゴソースが甘すぎて、僕は少し残念に感じた。

牛フィレステーキ
肉料理は、「牛フィレステーキ低温調理30分以上」。時間をかけて低温調理することで、肉の旨みを逃がすことなく、肉質はさらに柔らかくなるとのこと。その通り、柔らかで美味しい肉だった。ソースは酸味の効いた和風ソースで、これも美味しかった。

デザート
デザートは、チョコレートとシャーベット、アイスクリームの盛り合わせであったが、甘いものを必要としない僕は、これはスルーである。

コーヒー
コーヒーも、とってのついていない和風の器で出てきた。日本茶みたいで面白かった。

飲み物は料理に合わせて白と赤のワインをいただいたが、それらもとてもおいしくいただいた。夜21:00過ぎから始まったオフ会のため、お開きの時間も22:30を回っており、その後僕は水戸市内のホテルまで移動し宿泊したため、チェックインの時間は21:30と遅い時間になった。

ところで、今回水戸市に泊まるということを家族に告げたところ、「そぼろ納豆」をお土産に買ってきてほしいと頼まれた。僕はその存在を知らなかったが、干し大根と大根葉が入って味付けされた納豆とのことで、そのままご飯にかけて食べてもよいし、お茶漬けにしたり、チャーハンにしたりして食べるそうである。
そぼろ納豆
舟納豆詰め合わせ
茨城空港に迎えに来てくれたお二人に、その納豆を買いたいので、途中でお店に寄れますかと尋ねたところ、お土産として買ってきて下さった。おまけに有名な舟納豆の詰め合わせも一緒にいただき恐縮である。

今週も低気圧の影響で。全国各地で雪模様となりそうであり、道内も道北を中心に荒れ気味の天気である。しかし週末には天気は回復しそうである。今週末は、金曜日夜の熊本県水俣市講演〜土曜には、福岡市博多駅近くで日綜県セミナー、日曜日は岡山市で日総研セミナーと、講演が続くが、異動に支障がなく無事に各地の講演ができることを祈っている。

水俣講演
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