平成19年12月に仙台市医師会の招きで、同会会館で「看取り介護講演」を行って以来、仙台市では何度か講演を行う機会をいただいている。
先週土曜日も、前週の日総研仙台セミナーに引き続いて、2週連続の仙台講演を行ったが、今回お招きをいただいたのは、「せんだい医療・福祉多職種連携ネットワーク〜ささかまhands〜」という任意団体である。
昨年、同会の須藤会長よりメールをいただいて依頼を受けたのが、同会を始めて知るきっかけであった。須藤会長とはそれまで面識もなく、メールのやり取りも行ったことがない関係で、講演依頼が出逢いのきっかけそのものであった。
仙台入りしたのは、講演前日の金曜日の夜7時過ぎであったが、空港へは、社会福祉法人ウエル千寿会の田中施設長さんと、菅原相談員さんが迎えに来てくれた。お二人とも初対面であったが、僕の所属法人は登別千寿会であり、同じ法人名で縁を感じたこともあってか、すぐに打ち解けてお話しさせていただいた。お二人には最終日までたいへんお世話になった。
仙台入りの夜は、空港から宿泊ホテルへ直行し、チェックインを済ませた後、仙台駅構内にある「松島」というお店で夕食を兼ねて、翌日の講演打ち合わせを行う予定になっていたが、須藤会長(ジャパンケア居宅介護・管理者)はそちらで待っているとのことであった。
前述したように、須藤会長とは今回の講演依頼に関連して初めてメールでやり取りを交わすようになったが、その後フェイスブックで「お友達」として繋がり、そちらでもコミュニケーションを交わし、ある程度は知り合いという関係になっていた。しかしこの日が初対面であることに変わりはないから、実際の僕がどのような人物であるのかを須藤会長が知っているわけではない。そのためブログ記事や表の掲示板のレスポンスのイメージから、僕は「怖い人」という印象があって、粗相があれば怒られるのではないかと緊張感いっぱいで待っているようである。
空港から仙台市内へは40分ほどの時間を要するが、車中で田中さんと菅原さんから、「須藤さんが緊張しながら待っている。」と聞いたところで、僕のいたずら心はマックスに達した。
それならもっと緊張感を高めるドッキリを仕掛けようと画策し、田中施設長と菅原相談員と共同謀議・・・。迎えのお二人が、車中で僕に失礼なことを言って、僕がすっかり不機嫌となり、場が保てないほど険悪な雰囲気になっているような事になっているとメールで送ってみましょうと悪乗り提案を行った。
「それはやばいでしょう」と断られるかと思ったが、案に相違して、お二人もノリノリで、田中施設長から須藤さんに次のようなメールが本当に送られたのである。
「やばいです。。。俺たち嫌われました。説教されて無言のホテル到着です。」
田中さん、人が悪いなあ(笑。
ところで、このメールが届いた瞬間の気持ちを、須藤さんは自身のフェイスブックに書いているが、それは次のような文章になっていた。
「ただでさえ会う前に緊張していたんですが、それに追い打ちをかけるように、空港までお迎えをお願いをした萩の風施設長の田中さんから、「車中、masaさんに説教されて、無言でホテルに到着」とメール…………(°_°)、さらに緊張MAX以上で、頭真っ白。明日の講演会はどうなるんだろう。」
僕も悪いと思って、お逢いした瞬間にドッキリだったとネタばらししたのであるが、須藤会長はかなり舞いあがっていて、そのネタばらしも意味がわからないようで、しばらくは本当に僕が気難しく、怒っていると勘違いされておられた。須藤会長申し訳ありませんでした。
須藤会長のフェイスブックにはネタばらしした後のことも書かれており、そこでは
「自分の緊張を上げようとして、masaさんが考えたドッキリでした(^^;;。その後は、色んな話をして楽しい時間を過ごすことが出来ました!
人脈をフル活用してやっと手に入れた人気で品薄菓子「霜ばしら」、食事が終わってからサプライズで渡そうと思ったんですが、機嫌を直してもらおうと、会ってすぐ渡しちゃいました(^^;;
あードッキリでよかった(笑)」
とも書かれていた。冷汗かかせてごめんなさい。
ということで、サイン本には、謝罪の言葉を添えさせていただいた。

こんなふうに、ドッキリを仕掛けることもあるかもしれないが、講演依頼は僕を知る第3者を通じる必要はなく、気軽にメールで問い合わせいただければ調整可能である。それにメールを送ったからと言って必ず講演依頼をする必要はなく、日程調整や条件面であわなかったら、その時点で依頼中止ということであってもよいので、講演希望者はお気軽に連絡いただきたい。
さて、打ち合わせの懇親会では、三陸海岸の肴を堪能しながら、翌日の講演に向けて英気を養った。画像は上が三陸海岸のお造り盛り合わせ、下は日テレ「どっちの料理ショー」でも紹介された、「定義山の油揚げ」。


ところで須藤会長のフェイスブックの記述にある「霜ばしら」とは、前週の日総研仙台セミナーの際、長男に頼まれてお土産として買おうとした季節限定の人気飴菓子である。そのお菓子を売っている店に行ったが、人気で生産が追い付かず入荷待ちということで買えなかった。どうやらその日の分が売り切れたというのではなく、数日入荷がないようで、今回も買える状態ではないことをフェイスブックに書いたところ、須藤会長が人脈を酷使して、手に入れて下さり、お土産として持ちかえることができた。ありがたい。

ところで仙台といえば、「牛タン」であろう。僕も何度も牛タン定食を食べているが、講演当日のお昼にご馳走になったのは、牛タンの刺身。東北大学の目の前のビにある「たかせ」というお店で、牛タン定食&牛タン刺身をいただいた。

タンの刺身は臭みもなく、柔らかです。ちょっとびっくりであった。ちなみに仙台の人でもこの刺身は日常的には食べていないようで、田中施設長も菅原さんも初体験とのことであった。菅原さんは、自分の舌をかじっているような食感と微妙な表現をしていたが、一度食べてみることをお勧めできるものだと思う。
今回の仙台講演は、保健・医療・福祉・介護の多職種連携を目指した任意団体の主催講演ということで、医師・看護師・セラピスト・相談援助職員・介護職員・大学教授・教員・民間企業の経営者など様々な人と出会うことができた。かねてよりの知り合いの方もたくさん来ておられて、旧交を温めることもできた。
僕の手元には、新しい名詞が35枚集まった。(僕の名刺は途中でなくなってしまい、交換できず申し訳なかった。)それらの人々と新しい繋がりができて本当に嬉しく思う。皆さん本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

真ん中でピースサインをしているのが須藤会長です!!(画像は、今回の仙台講演が縁でフェイスブックでも繋がったSPACE CAREの石川さんからいただいたものです。)
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それにしても、牛タン刺し旨そうだな〜(笑)