僕が行う講演には、相談員や介護支援専門員を対象としたものも多いが、そこでは「ソーシャルワークとは、人の生活上の困難を捉え、介入し、調整し、問題解決の援助をすること であり、調整能力は特に大事である。」と主張している。
そのためには、「相手に伝わる言葉の伝達能力と、相手に伝わる文章の作成能力を備えている必要があり、そうしないことには伝わっていない→存在していないと同じ意味になる。」と語っている。
しかしそのような偉そうなことを言っている自分自身が、思い込みによって伝えていなかったことから、大事件が起こりかけてしまった。今日はそのような馬鹿話にお付き合いいただくことになるので、馬鹿話が嫌いな方は、このあたりで読むのをやめた方が良いだろう。
先週の土曜日から今週の月曜にかけて、3日間で4講演を行ってきた。金曜日の夜に北海道を経って仙台入りし、翌土曜の10:00〜13:30まで仙台セミナーを終え、その足で宇都宮経由〜那須烏山入りして、施設職員向けの研修を行い、その日は宇都宮で宿泊。翌日曜の朝8:00に宇都宮を経ち、10:00〜13:30まで東京神田でセミナーを行い、終了後東京駅〜新幹線に乗り込み大阪入り。翌月曜の 10:00〜13:00まで施設のケアマネと相談員向け研修講師を務めた後に、関西国際空港から新千歳空港に戻り、21:00過ぎに家に戻るという日程であった。
この日程自体は、雪などによる交通障害もなく、極めて順調に予定通りこなすことができたのであるが、大阪滞在中の月曜日の朝、ホテルで目覚めて、携帯をチェックして驚いた。メールや電話の着信がたくさんある。しかも全部家族からであり、発信時間は午前0時すぎから、朝4時すぎころまで断続的に何度も電話着信とメール着信がある。
僕は前日からこの日にかけての3講演と移動で疲れていたのか、大阪市老連の方と夕食をご一緒した後、ホテルに戻ってからほどなくして、いつもより早く床に就き、そのまま朝まで爆睡してしまい、着信音にまったく気付かない状態であったのである。
「すわ事件か!!」と思って、すぐさま電話をかけ、「何かあったのか?」と聴いたところ、「あんたの方こそ何があったのさ!!」と怒られた。
なんと家族は、僕が昨日の夜、家に戻ると思いこんでいたのである。
そう言えば、今回の日程は変更に変更を重ねて最終決定したものであり、当初は土日の仙台と東京での日総研セミナー講師を務める予定しかなかった。それが去年11月に茨城県石岡市の講演を受講してくれた方が、是非自分の施設の職員に同じ話を聞かせたいと相談を受け、仙台セミナーの後、那須烏山に行ってお話しする時間を作った。その時点では、セミナーとセミナーの間に、講演を別に組み込んだだけなので、帰宅日程に変更はなく、家族には別な講演予定を入れたことを告げる必要はなかった。
(現在のように携帯電話が普及した後は、いちいち宿泊するホテル名を家族に教えているということもないのが一因でもある。)
しかしその後、大阪市老連さんから依頼を受けた研修は、平日開催が慣例とのことで、日程調整した結果、東京セミナーから直接大阪に入れば月曜だけ仕事を休むだけで済むので、27日(月)の講演予定を追加したものである。そのことを僕は家族に伝えていると思いこんでいたが、実際にはまったく伝えていなかったのである。
しかも悪いことは重なるもので、この日は講演後に北海道に帰るため、大阪市内〜関西国際空港〜新千歳空港〜高速バスで登別市の自宅というルート移動が必要となり、そのため帰宅時間は夜10:00近くになる予定で、夕食はいらないと告げていた。しかし家族からすれば、それは「26日の日曜日の夜遅く帰宅するので、その日の夕食はいらない」という意味にしかなっていなかった。
しかも26日の北海道は雪が降っており、航空機の欠航はなかったが、遅れが見込まれており、さらに悪いことに、高速バスで帰る予定の高速道路の一部区間が、車両事故のために閉鎖されていたというニュースが流されたそうである。
そのため家族は、僕が帰宅時間を過ぎても帰って来ないのは、その事故の影響だろうと思っていたそうであるが、さすがに午前0時を過ぎても帰って来ず、連絡もないのは尋常ではないと思い始め、この事故に僕が巻き込まれて怪我でもしているのではないかという不安にかられたようである。
当の本人は、大阪の立派なホテルの禁煙ダブルルームの、広いベッドの中で、何も知らずに夢の中だったのである。
その結果、携帯にも出ない僕が怪我をして倒れているのではないかと心配して、朝まで寝ないで連絡を取ろうとしていたそうである。
しかし長男がそこではたと気づいたのは、僕が普段発信しているブログ記事に何か書いていないかということで、普段全く見ることのない僕のブログ記事を確認することを思いついたそうである。するとその時点で、一番最新の24日の記事に、その日から月曜までの僕の講演予定が記されており、「明日午前仙台〜明日夕方は那須烏山〜明後日午前東京〜月曜に大阪と4つの講演予定があるので〜」という記述を発見したそうである。
そこで初めて僕がどうやら大阪にいるらしいと安心したらしく、午前4時を過ぎて寝ることができたそうである。
まったく人騒がせなことにしてしまって反省している。今日も夜に仙台入りして、明日は午後から120分の講演が控えている。今回は前泊、後泊で2泊3日の旅であり、自宅に戻るのは日曜日の昼過ぎである。きちんと日程を伝えているかどうか、確認してから出発しよう。
2/1の講演は、仙台市福祉プラザで行われる、「仙台市医療・福祉多職種連携ネットワーク ささかまhands主催講演」である。誰でも参加でき、今からの参加申し込みも可能と思う。それでは仙台とその周辺地域の皆様、明後日会場でお逢いしましょう。どうぞよろしくお願いします。
※ささかまhandsさんからの講演依頼も、面識のない状態で、ある日メールで依頼されて受けたケースであるが、そのような依頼はまったく問題ないので、僕とコンタクトを取った事がない方でも遠慮なくメールをいただきたい。ただしタイトルは「講演の依頼」などと分かるように書いていないと、スパムメールとして処理されてしまう場合があるので、ご注意いただきたい。
また、講演を打診しても、必ず依頼しなければならないということもなく、条件が合わないため、尋ねてはみたが、最終的に依頼しないということも有りである。調整の結果、そうしようという結論は別にあっても当然だからである。
僕と繋がりのある人を介して依頼する必要はないので、ご遠慮なく打診していただきたい。

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masaさんのご家族含め、色々と大変だったことと思います。数年前、私も似た経験があります。
主人は、「研究開発」勤務で、ある大学で教授と共同研究の事。途中で連絡するまもなく徹夜にて研究することに
なった事情を知らず、・・・・
遠方の大学にて、途中で交通事故にでもあったのでは?と心配で・・・・
やっとTELが繋がった時、「連絡もしないで、何してんのよ。」と、思いっきり怒鳴り・・・
研究室に響きわたっり、・・・ウフフ・・・
私と面識のない大学職員には、「美人で優しい妻」で誤解されていた様子ですが、・・・・ウフフ・・・バレタ・・・
それ以来、TELでは、怒鳴らないように心掛けています。
では、今日も一日、慎重に行動できるように行ってまいります。