平成24年7月28日に、愛媛県老施協主催研修の講師として松山市にご招待を受けるまで、四国には一度も行ったことがなかった。

その後、愛媛県老施協主催研修には2年連続で昨年8月にもご招待を受けた。また昨年6月には徳島県介護福祉士会総会の講師としてご招待を受け、さらに先週土曜日は、高知県老人福祉施設協議会 意識改革研修講師として4時間の講演を行ってきた。これで4国四県のうち香川県以外の県で講演を行ったことになる。

それにしても四国の空港名はユニークである。今回おじゃました高知の空港は、「高知龍馬空港」が正式名称だし、昨年6月におじゃました徳島の空港は、「徳島阿波踊り空港」が正式名称である。北海道の空港も、もっと北海道らしい名称に変更できないかな?「千歳ヒグマ空港」・・・ダメだなこれは・・・。

さて高知講演は、土曜日の午後1時からの講演であったが、新千歳〜高知空港には直行便がなく、新千歳〜羽田〜高知と乗り継ぎが必要である。このため当日現地入りでは間に合わないので、前日の金曜日の夜に高知入りするという2泊3日の旅程となった。

僕の場合、全国各地のいろいろな場所で講演を行っても、空港〜会場〜オフ会会場〜ホテル間の移動のみで、日中に観光するという時間はあまり取れないことが多いのであるが、今回は講演当日の午前中が空き時間となっていたため、高知県老施協の井上会長さんらの案内で、桂浜〜坂本龍馬記念館を観光する機会を得た。

まずは桂浜を見下ろす龍馬像の前で記念写真。このブログをご愛読くださっている方はご存知だろうが、僕は目の老化による飛蚊症であるため、眼科医からできるだけ紫外線をカットするように指示されており、日中の外出はサングラスが欠かせない状態である。そのサングラスも紫外線を90%以上カットする、特注のレンズを使ったものである。人相は悪くなるが(外しても大したかわりはないかもしれないが)、そういう事情でサングラスをかけていることをご容赦いただきたい。
龍馬像
荒波で有名な桂浜であるが、この日は年に何度もないというほどの「ベタ凪」。おだやかな太平洋が広がっている。これはある意味、桂浜らしくない風景ということらしい。

桂浜桂浜2




桂浜3桂浜4




桂浜5桂浜6

桂浜と井上会長
↑僕を招待してくださった高知県老施協の井上会長さんが案内してくださった。

このように午前中いっぱいを観光に時間を費やした後、13:00〜17:00(途中10分ほどの休憩)講演を行った。

高知講演会場
高知講演会場2
会場は、宿泊場所でもあったザ クラウンパレス新阪急。高知県老施協会員施設の方々、約150名の皆さんが、4時間という長時間の講演を熱心に聴いてくださった。壇上から見たところ、居眠りするような人は一人もいなかったように見えた。長時間ご清聴いただき、感謝申し上げたい。

嬉しいことに講演終了後、同県の社会福祉法人の方から、今年宇和島市に新設の特養とデイサービスセンターをオープンさせる予定があり、そこで就業予定の職員に向けた職員研修講師として、この日話したことと同じ内容の講演をしていただきたいという依頼を受け、5月に宇和島市に行くお約束をしてきた。四国とのご縁がますます深くなり嬉しく思う。

今回は現地入りした10日(金)に、事務局の方々とオフ会。講演当日の11日(土)には、受講者の方々も参加しての懇親会と、高知の美味しい肴とお酒を堪能してきた。

鰹たたき
高知といえば「鰹のたたき」。左側の白い皿にもられているのは、ポン酢でいただく鰹たたき。右側は「塩たたき」これも美味しかった。塩たたきは、手前のゆずタレにつけても美味しい。

鰹味噌たたき
お店のサービスとして出された、「味噌たたき」。これは高知の人にとっても珍しいそうである。なかなか美味しかったが、味噌の味が勝ち過ぎの感もある。

北海道でも、鰹のたたきは普通に食べられるようになったが、こちらの本場のものは、全く臭みがなく、やはり一味違う。それに切り身の厚さが半端ではなく、北海道で食べるものの2倍近く厚いような気がする。それに北海道で鰹のたたきを食べる場合の薬味は、「生姜すりおろし」が多いのではないかと思うが、こちらでは「にんにく」である。北海道でもにんにくを薬味に使うことはあるが、その場合も「すりおろし」ではないだろうか。しかしこちらではにんにくのスライスが定番で、生姜もにんにくのすりおろしもお見かけしなかった。ちなみにホテルの朝食バイキングにも「鰹たたき」が出されており、高知滞在中は朝〜晩まで、鰹のたたきを随分食べた。それだけ美味しかったということである。

お造りには、たたきではない生のかつおの刺身が盛られていた。そのほかぶりやまぐろやいかが盛り付けられている。どれも脂がほどよく乗って美味しかった。お造り

岩のりと、うつぼ、えびの唐揚げ。うつぼは人生初体験であったが、白身魚の唐揚げで全く違和感なく食べられた。以外と淡白な味と言えるだろうか。
うつぼ唐揚げ


土佐を感じる「海苔巻き」は、「土佐巻き」というそうである。勿論具は鰹のたたき。そこにしっかりにんにくスライスが挟まれている。これも美味しかった。
土佐巻き


2日目の懇親会は、土佐名物「皿鉢料理」。当然「鰹たたき」はメインとして鎮座している。
皿鉢料理
土佐寿司
ちょっとピンボケで見づらいが、このお寿司が面白い。手前右側は、「みょうが」のお寿司。左側は、なんと「こんにゃく」である。その上は、しいたけ寿司と、たけのこ寿司。シャキシャキした食感がとても良かった。土佐の美味しい地酒もたっぷり頂いて、3日間の高知を堪能させてもらった。

翌12日(日)は、9:50高知空港発の便で北海道に戻ったのであるが、自動チェックイン操作行うと、「このチケットは自動チェックインできませんカウンターまでお越し下さい」というメッセージが・・・。どうしてだろうと首をかしげつつカウンターに行くと、この日の北海道は大雪で、羽田までの飛行に問題はないが、羽田〜新千歳は、天候状況によって羽田まで引き返す可能性ありという、「条件付き運行」であることの確認と承認のためとのことである。

承認するもなにも、このまま高知にとどまるわけにもいかないので、とりあえず羽田まで行くしかない。その前になにかお土産はないかなと思って物色すると、美味しそうなポン酢発見。

ゆずポン酢
かつおのたたきのポン酢もどれもうまかったし、朝のバイキング料理にもポン酢やゆずを使ったものが多かったので、これをお土産に買ってみた。昨日食べたがすごっくうまかった。ゆず農場の生産らしく、爽やかで芳醇なゆずの香りがたまらない。今度また買ってこよう。

そんなこんなで心配しながら飛行機を乗り継いだが、津軽海峡上空で機内アナウンスがあり、最新情報でも着陸できるかできないか五分五分との不安な放送が・・・・しかし新千歳空港が近づくと、雪はさほどでなく無事着陸できた。
雪の新千歳空港
この日は、数便欠航便が出たので、予定通り帰って来れて一安心といったところである。冬の移動は本当に心配であるが、これから毎週週末に道外講演予定が入っており、飛行機が無事飛ぶことができるようにお祈りするしかない。

ちなみに今週末は、神奈川県川崎市講演である。土日の新千歳空港の天気予報は「曇り時々雪」。荒れないことを祈りたい。

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