ここ数年、毎月道外に出かけているような気がして、暦月を通じて北海道にいる月はいつだったろうと改めて調べてみると、2010年12月に一度も道外講演を行わなかったのを最後に、2011年1月からは毎月最低一度は道外講演を行っていることがわかった。
そこで、道外といってもどこが一番多く講演を行っているだろうと考えると、僕の頭に最初に浮かんだのは「福岡」であった。しかし実際に数えてみると、東京都内での講演が一番多く、次に大阪講演となっており、やはり2大都市から呼ばれる機会が多いことがわかった。
福岡は、九州の空港としては新千歳空港から唯一直行便が出ている福岡空港があるので、九州各県での講演を行う際に、福岡空港〜博多駅〜新幹線やJR各線で移動というパターンが多いため、一番多く行っているような印象が残っているのだろう。(ちなみに3.11の時も福岡に滞在していた。)
実際には同じ九州でも、講演回数では熊本が一番多く行っていた。熊本の場合、1度の訪問で複数回の講演を行うことが多いのがその理由であろう。
ところで、僕の道外講演デビューは、2006年7月の岩手県・アピオ会議場である。その時は、岩手県社会福祉協議会・高齢者福祉協議会の「看取り・ターミナルケア研修」の講師としてご招待を受け、「看取り介護の視点〜高齢者が安心して暮らせる施設」というテーマの講演を行っている。
これは同年4月に、介護保険制度施行後最初の制度改正があって、特養の介護報酬に、「看取り介護加算」が新設されたことと関連深い。この加算の算定要件には、「看取り介護指針」を策定する要件があったが、当時そのような指針を作っている施設はなく、全国老施協の指針もできていなかった。そこで僕はこの加算要件が出されてすぐに、僕の施設で行っているターミナルケアの理念や方法論、新たに示された算定要件で示された基準やルールをもとにしてオリジナルの「看取り介護指針」を作った。(参照:看取り介護に関する各種資料)
それを当施設の公式サイトに掲載したところ、たくさんの関係者がダウンロードして、それを参考にその施設に合わせた指針を作ったり、中にはそっくりそのままパクって、その施設の看取り介護指針であるとしてホームページに堂々と掲載している施設もあった。僕の作った指針は、その後、特養だけではなく、グループホーム等でも参考にされた。
さらにノンフィクションライターの甘利てる代さんの著書、「介護施設で看取るということ〜いのちを見つめる」の中で、「資料」として全文が取り上げられるなどした。
岩手県での講演は、看取り介護指針を我が国で最初に作成した者として、それに基づいた看取り介護を実施している施設の担当者としてお招きを受けたと記憶している。当時僕は職種としては相談員(当施設の職名はソーシャルワーカー)で、職制上は業務課長であった。勿論、道内では講演を行っていたので、人前で初めて話をするわけではなく、舞い上がって何を話したかわからないという状態ではなかったと思うが、当時の講演を聴かれた方は、どのように感じたろうか。
なお看取り介護指針は、当施設の実践力に合わせて3度改訂している。家族に最後の瞬間の状態を説明して不安感を抱かせないように、看取り介護パンフレット(愛する人の旅立ちにあたって)も作成した。
「看取り介護」に関する講演は、今でも毎年複数回依頼がある。今後の予定の中でも、3/1(土)千葉県高齢者福祉協会主催ターミナルケア研修や、11/8(土)北海道看護協会研修等で、そのテーマのお話をする予定がある。勿論、2006年当時の講演内容と、現在の講演内容は同じテーマであっても随分と中身が変わってきている。それは僕の講演が常に実践論であるために、積み上げたケースの中で学び取ったことが新たに加わり、新しい方法論が生まれてくることで、お話する内容が必然的に同じではなくなってくるからである。僕自身は、それを進歩だと思っているが、実際にはどうだろうか・・・。
そんなことを考えながら、今、初めてお邪魔する県、高知県に向かっているところである。明日午後から、高知県老施協の意識改革研修で、4時間の講演を行うためである。今回は看取り介護講演ではないが、テーマに沿ったエピソード紹介の一つとして、当施設の看取り介護の1ケースも取り上げる予定である。
全国のみなさんから声をかけていただくことによって、僕が講演を行ったことがない県が、いよいよ10県のみになることが確定している。本当にありがたいことだ。高知でも、美味しいお酒と美味しい肴を食べながら、素敵な人々とつながってきたいと思う。それでは高知でお会いする皆様、明日はどうぞよろしくお願いします。
※2014年1月11日の高知講演を終えたと仮定した場合において、北海道内を除いた地域別講演実績は以下の通りとなる。
【講演を行うために訪れたことがある都府県】
青森・秋田・岩手・宮城・福島・茨城・千葉・群馬・埼玉・東京・神奈川・富山・長野・静岡・愛知・和歌山・滋賀・兵庫・大阪・京都・奈良・岐阜・三重・岡山・広島・愛媛・徳島・高知・福岡・熊本・長崎・鹿児島・大分・沖縄
以上34都府県
【講演は行ったことがないが、今後具体的に講演予定がある都府県】
栃木・山口
以上2県
【講演は行ったことがないが、別の用件で滞在したことがある都府県】
宮崎
以上1県
【講演を行ったことも、滞在したこともなく、今後も具体的な訪問予定がない県】
山形・新潟・山梨・石川・福井・鳥取・島根・香川・佐賀
以上9県
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感動の完結編。

初めての「看取り介護」は、エネルギーも必要でしたが、とてもやりがいのある介護だと思いました。
危篤時は、ご家族やご親戚の方々が、自室にあふれる程見守ってきださり、感動的でした。
死後の処置もご家族と看護師と一緒に行い、
亡くなられた時は、自室にて理事長が枕経を唱え、焼香を行い、お見送りをいたしました。不思議な感覚でした。
こんなにも沢山の方々に見送られ、生前のお人柄に触れることができました。
私の時は、誰が見送ってくれるのかなぁ〜?とふと心配になりました。・・・
その日の為に人間関係は、大切に構築したいものです。
※「看取り加算」は、介護報酬と医療報酬の両方の算定が可能に変更できないものでしょうか?
協力医のご協力もありがたかったのですが、スタッフも頑張ったのに、・・・世の中、上手くいきません。