このブログは、2005年11月9日に何気なく書いた記事から始まっている。開始日から今日までの日数でいえば、ちょうど2.980日目にあたる。

もう8年以上前に始めたブログであるが、それ以来平日は、ほぼ毎日記事更新している。とはいっても1日1記事しか更新していないが、ここに投稿された記事数はこの記事で2.094記事目になる。

他人のブログ記事を読むことがあるが、1日複数回記事更新している人の場合、たいてい1記事の文字数は少なく、ツイッターのつぶやき記事のような短文が目立つ。その点、ぼくが毎日のように更新する記事の文字数は、2.000字〜2.400字くらいであり、400字詰め原稿用紙で言えば5枚〜6枚の文字数の記事を書いているわけである。これだけの分量の記事を8年以上、しかも土日祝祭日以外は(かつては土曜日も毎週記事更新していた期間があった)、ほぼ毎日のように更新し続けているブログというのもそう多くはないのではないだろうか。

よくそれほど書く事があったものだと自分自身でも思っている。同時に、これだけのボリュームがあって、文字だけの場合が多い僕のブログ記事を、よくもまあたくさんの方々が読んでくれているものだと感心したり、感謝したりしている。

ブログを始めた当初は、いつまで続けられるのかということさえ考えなかったが、少なくとも最初の記事から9年目を過ぎた今日まで記事更新している姿を思い浮かべることはなかったし、勝手なことばかり乱暴な文章で綴っている僕のブログを、こうしてたくさんの方が見てくれるなんてことも予測しなかった。

ライブドアの集計では、このブログの延アクセス数は600万件を超えているとのことであるが、それはアクセス解析機能をつけた以後の数字であり、実際の延訪問者数はそれよりかなり多い数である。しかもこのアクセス数とは、1PC(またはタブレットもしくは携帯)から、1日1カウントしか計上しないために、極めて実アクセス数に近い数字で、平日は毎日3.000人〜4.000人の人が、僕のブログ記事を読んでいる。

勿論、アクセスして記事を読む読者の全てが、僕の考え方や記事内容に興味を示しているわけではないだろうし、共感してくれる人ばかりではない。中には悪意を持って反対のための反対意見をコメントに書き込む輩もいる。そういう輩は相手にする気はないし、ゴミコメントを書かれてもなんとも思わない。僕は僕のやり方で、僕の書きたいことを、僕の書きたい方法で表現するだけである。結果的に、それが嫌で、ここに繋げなくなる人がいたとしてもなんの痛痒も感じない。読みたい人だけがつなげれば良いし、もともと読み手のために書いているのではなく、自分の書きたい思いを勝手に綴った結果が、この文字数と記事数になっているだけであり、今後もそのコンセプトは変えようとは思わないのである。

しかし同時に、このブログを続けなければならないというなにものもないので、ある日急にやめるかもしれない。ここにはなんの責任も義務も伴うものはないのである。

ブログタイトルに介護とか福祉という文字が入っているからといって、それに関した記事を中心に書き続けていくという約束事も存在していない。ただ毎日更新していると、どうしても自分の日常の事柄や、そこでの思いが中心になり、それは介護施設と介護事業所の総合施設長という立場で感ずることなので、結果的に介護や福祉と切り離すことができない記事が多くなってしまう。それだけのことである。

だからといって、この場所が今後どうなるのか僕自身にも予測はつかない。台本も筋書きも、思い描くストーリーもない場所である。そこに存在するのは僕の感性だけである。他からの介入も一切受けない。誰かに気を使って記事を更新するということもない。それだけが唯一言えることである。

それにしてもこのブログ記事は、僕に様々な影響を与えていることは事実である。

このブログをはじめる以前から、表の掲示板のスレッドにレスポンスをつけている影響からか、業界誌と呼ばれる冊子には、何度か依頼を受けて短い小論文を寄稿する機会があったが、そうした依頼や、冊子への連載依頼が増えたのは、ブログ記事を書くようになってからであり、ブログ開始以前と以後では、その数は大変な差がある。

道内外からの講演依頼も、2006年以降からぼちぼち届いてきていることを考えると、ブログ記事によって僕の存在を知り、僕の話を聞いてみたいと考えるようになった人が、僕に講演依頼してくれるようになったことは疑いようがない。

またその依頼数が圧倒的に増加したのは、僕の著作本「人を語らずして介護を語るな」シリーズ全三作品の、最初の白本が発刊されてからのことであるが、そもそもその本は、このブログがベースにあって、「ブログ書籍化本」として発刊されたことを考えると、このブログがなければ、現在のように土日を中心に全国を回って講演をするということもなかったろうし、そう言う意味では、このブログが僕の生活を変えたとも言えなくもない。

表の掲示板とこのブログの管理姿勢や、それらの場でのコメントに嫌悪感を抱いて、実際の僕にあったこともない人が、僕のことを文字面だけで嫌いになる人も多い。そう言う意味ではいらない敵を作っているようなものではあるが、それの数十倍の数の人と、このブログがきっかけで繋がることができている。そのことはとてもありがたいことである。

ネットで発言する僕しか知らない人が、僕と実際に会って、その印象とのギャップに驚く人もいるが、そもそもネットとはそういう仮想空間だということである。そこで本当の人格がわかると考える方がどうかしている。

ときにはどうにもならない自分の感情を、ブログ記事として強い言葉を発することで、その炎を消そうとすることがあるかもしれない。もともとそのために作った場所なのだから、そのことが僕の人格そのものであると思われてもしようがない。でもそう思いたい人に、どうにかしてくれと言うつもりもない。

このブログはどこへ向かうかわからないし、どうなっていくのかもわからないが、当面は僕のその日考えたことが乱雑に綴られていくことだろう。そこにお付き合いしてくれる人がいることについては、素直に感謝したいと思う。

どちらにしても、対人援助サービス・介護サービスという職業を、全ての人々が誇りを持って続けていけるようにするために何が必要かということは、自分なりに考え続け、その考え方を発信していくということは基本中の基本としてあるのだろうと思っている。

介護・福祉情報掲示板(表板)

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