最初に断っておくが、今日の記事は、結果的には特定の業者の介護用品の宣伝と同じ意味になってしまうと思う。しかし僕はその会社と何らかの関係があるわけではないし、宣伝を頼まれているわけでもない。もちろん何らかの利益を得たり、求めたりするものでもない。
ただ純粋に、カテーテル留置している方で、尿を貯めるウロガード(ウロバックあるいは採尿バックともいう)を車椅子などにつけたまま日常生活場面に出て行かざるを得ない人たちが、ウロガードの尿臭を気にしなくて良い方法はないかと試行錯誤している時に、試供品として使ったものが、結果的にその問題を改善したという情報を提供するという趣旨である。
そのことが結果的に、宣伝効果になってしまうかもしれないので、それを不快と思う方は、最初から今日の記事は読まないようにしてほしいとお願いしておく。
今回、我が施設で課題としてきたウロガードの尿臭対策を改善してくれた製品は、「尿臭バックカバーの消臭効果」という記事で、一度は「不合格」とした製品の改良型である。

貼り付けたリンクから、改良前の製品評価を見ていただければ、僕の今日の評価は、決してこの会社の利益のために甘い評価をするものではないことが理解いただけると思う。
前回の製品と比較しての改良のポイントは
・結ぶヒモが車椅子に絡む危険性を考慮してボタン式に変えたこと
・不織布を二重にして中が透けて見えないようにしたこと
・見た目によいトートバック式にしたこと
・紺とピンクの二種類の色から選択できるようにしたこと
前回の評価で、「派手派手な『がら』が付いていないのは良いのだが、色はイマイチかなと思った。もっとシックで、車椅子に固定しても目立たない色の方が良い。」としたわがままな意見にも対応してもらっている。
ヒモがないボタン式にし、トートバック式にしたことも、介護職員から「前の製品より見た目も良く、取り扱いがしやすくとても良い」という報告書が挙がってきた。
それにも増して評価されているのは尿臭対策である。
製品の説明書には、「個人によりニオイの感じ方は違いがありますのでご了承ください」と書いてあり、今回の改良のポイントには、活性炭脱臭シートそのものの改良点は書かれていなかったので、この点には期待していなかったのであるが、前回改良前の製品を使った人と同じ人に使ってもらったところ、前回「問題は、消臭効果である。今のところ劇的変化はない。つまりあまり効果を実感できないのである。特に使用している2名の方のうち、1名の方は尿臭が強い方で、この方の使用後感はほとんど手作りバックと変わらないという意見が多い。」としていたのに、今回の介護職員の評価は、「顔を近づけないと尿臭がしなくなって尿臭のきつい方にも適している。」、「尿を捨てるとき、若干の尿がついてもバック自体が臭わないので、手作りの袋よりもだんぜん良いと思う。」という報告が挙がってきている。
その他の意見としては「1月1枚使用で525円というのは高いと感じる人もいるだろうが、尿臭のきつい方には適しているので、一概に高いとは言えない。」という意見もあった。
尿臭対策が改善された理由が、ボタン式によるものか、不織布を二重にした効果か、はたまた活性炭消臭シートに何らかの改善が加えられたのかは不明であるが、前回の製品を使った利用者と、そこのユニットの職員が、比較評価しているという事実から言えば、結果の改善が確かにあるというのは揺ぎのない事実であろう。
本製品は、有限会社メディカルサンコーの「活性炭消臭シート付ユーベル(採尿バック収納袋)」で、価格は10枚入り5.250円。衛生上から1月に1枚を使うということが勧められていることを付記しておく。
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