僕の講演会には、全国からたくさんの方々が会場に足を運んでくださる。先週の京都講演にも、岡山や九州熊本、四国高知などから、わざわざ僕の講演を聞くためだけにおいでくださった人もいた。

年齢層も様々で、若い人も多いし、僕と同年代の方々もたくさんおられる。皆さん熱心に耳を傾けて下さり、座っているだけで寝ている方などはほとんどいないのでありがたい。

講演後に受講者の方々から声をかけていただくことも多いが、その中で一番多い声は「元気になりました」「勇気をもらいました」「明日からまたがんばれます」という声である。

介護サービスの場で自らが正しいと信じたことを行おうとしても、その周囲にバリアとして理念なき人々がいた場合、「理想と現実は違う」という言葉で、たどり着くことができるゴールへの道さえも閉ざされてしまう場合がある。正しい声や行動が潰されてしまうという現実もある。

それらに疲弊し、心が折れそうになった人々が、自分と同じ考えで行動している人たちの存在を知り、そこで笑顔を取り戻す高齢者の方々の存在を知り、自分の考え方が間違っていないんだと勇気を持ってくれるとしたら、それ以上の喜びはない。

僕は今、施設運営者という立場を持ちながら、主にプライベートの時間を割いて、それらの人々に正しい情報と勇気と元気を伝えるために全国を飛び回っているが、例えば大きな法人の人事育成の業務や、あるいはフリーの立場で、様々な人々にそういうものを伝える仕事を専属でやってみたいという思いに駆られることがある。それはあまり現実的な夢ではないが、いつかそういう活動をしてみたいと思う。

今はとりあえず僕のできる範囲で、行くことができる場所では言葉を伝えることと、僕の著作本によって、文字で伝えるという方法をとっている。

その著作本「人を語らずして介護を語るな」は、シリーズ3作が出版されているが、第2作黒本「人を語らずして介護を語るな2 傍らにいることが許される者」の第3刷増刷本が先日出来上がってきた。

第1作白本も、既に第5刷が出されている。それだけ沢山の方々に読んでいただいているという意味である。そのことには心より感謝しているが、その本に詰まった思いをぜひ共有していただきたいと思う。

1月に出版した赤本「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」は、まさに我々一人ひとりが、目の前にいる人々の心に咲く赤い花になろうとすることで、介護の現場がより素敵な場所になるというメッセージを込めたものだ。介護の現場をよろ良くしようという人が一人でも増えることで、介護サービスの現場が真っ赤な花畑に埋まる方法があることを伝えるものだ。それこそが我々が誇りを持って従事する介護サービスだというメッセージである

3部作は講演会場でも販売していただくことが多いが、講演前にあまり反応がなくとも、講演後、僕の話に共感した多くの方が列を作って買ってくださる。本当にいつも感謝である。そんな会場販売であるが、先週金曜日の京都講演の際には、講演前に「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」がすべて売り切れてしまった。会場でご購入できなかった方にはご迷惑をおかけした。数を充分揃えておかなかったことについては、この場を借りてお詫びしたい。

新刊「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」もいずれ増刷されるのは間違いないと思うが、そういう意味では現在出されている初版は貴重だとお思う。購入いただいた皆さんには、ぜひそう言う意味でも蔵書として愛していただきたいと思う。まだご購入されていない方は、ぜひ初版がなくなる前にご購入を検討していただきたいと思う。

ところで、3/16(土)13:30〜出版社主催の「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」出版記念シンポジウムが、東京都港区芝の女性就業支援センター(旧 女性と仕事の未来館:JR田町駅すぐ側。) で行われる。

内容は13:30〜14:45までが第1部で、僕が基調講演を行う予定になっているが、パワーポイントファイルを使って、それに沿ってお話するのではなく、原稿なども一切用意せず、その場で、会場に集まった方々の顔を見て内容をリアルタイムに考えながら、その時抱いた思いを伝えようと思う。

masa
画像は2年前、シリーズ第1作「人を語らずして介護を語るな masaの介護福祉情報裏板」の出版記念シンポジウムの模様である。

この時のシンポジウムは、当初2011年3月23日に予定されていたが、あの3.11によって中止を検討した後に、被災者の方々への支援メッセージを込めて、同年6月4日に行ったものだ。そこでは被災者の方が、すべての財産を流された中で、唯一リックサックに入れてあった僕の本が残され、避難所で泣きながら読んだというエピソードを紹介するなど、原稿も資料もない「語り」という形をとった。

この時の緊張は半端ではなかった。そのため昨年の第2弾黒本の出版記念シンポジウムは、パワーポイントファイルを使っての講演スタイルに変えたが、今回は初心に帰って、再度第1回目のスタイルで行うことにした。今回も非常に緊張するだろうが、そういうスタイルであるからこそ伝えられることもあると思うのである。

第2部は、1部終了後休憩を挟んで14:50〜16:30まで、トークセッション「介護イノベーション―若い力が日本の介護を変える」を3名のゲストをお招きして行うことになっている。いずれも30代で、地域の中で先進的な取り組みをしている人たちである。

今回出版した本の「あとがき」の中で、僕は介護の未来を支える若い人材といえる人々に対してメッセージを書かせていただいたが、まさにその人材として輝いている3人との絡みがどうなるのか、事前打ち合わせも、原稿もないトークセッションにも期待していただきたい。

シンポジウム終了後は、すぐ近くでオフ会を行う予定だ。毎回このオフ会では素敵な人脈が育まれており、仲間を作りたい方はぜひ参加していただきたい。

11日後、会場でお待ちしています。
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出版記念シンポジウムチラシ
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