先週発生した暴風雪による電線鉄塔の倒壊と、それに伴う登別大停電は、火曜朝に発生して、金曜早朝に復旧するまで4日間に及んだ。
当施設は早い段階で発電機を確保し、利用者のみなさんの日常生活への影響は最小限にとどめることができ、水曜の午後には、ほぼ平常の生活を取り戻すことができた。
北電の電源が復旧後には、多くの皆さんからお見舞いのメールや電話をいただきありがたく思った。本当に感謝している。
・・・それからまだ1週間も経っていない本日未明、先週の火曜日の悪夢を思い出させるような強い風が家を揺らし、風で路上をものが飛ぶ音で目が覚めた。
雨交じりの暴風が吹いていた。午後からはこれに雪が交じる予報である。気温が高い状態で雪が降ると、その雪は重たいため、先週鉄塔が倒壊したような事象が起きる恐れもある。心配である。
車のフロントガラスには、激しい雨が打ち付けられ、ワイパーが間に合わないほどだ。朝早い時間なのに車はライトを付け、渋滞している。道端の旗のなびき具合が風の激しさを現している。信号待ちしても車は揺れているし、走行中は風にハンドルが取られれ、まっすぐ走るのも至難の業である。車高の高いトラックは、スピードを落として、なおかつ蛇行しながら走行している。危険な状態である。
しかし登別市内には、暴風・波浪注意報、竜巻注意報、大雨・雷・着雪警報が出されている。千歳空港も欠航便が出ているようである。
JRや路線バスも運行停止しているので、高校は休校となり、介護福祉士養成専門学校も休校となった。僕はちょうど授業がある日だったが、急遽それも中止になって、施設の急いで戻ってきた。
幸い、施設の方は今のところ被害がなく、デイサービスも営業している。電源が止まらない限り、外より施設の中が安全だと思う。今日は外出を控えたほうが良いだろう。
そう考えている最中に、市役所が所在している「幌別地域」に停電が発生したという情報が入った。当施設が所在する「中登別地域」は平常通り通電しているが、先週のことを思い出して不安感が増している。最悪の場合の対応の心構えと、準備だけはしておこう。
幌別地域からデイサービス利用をしている方々は、電力の復旧具合を見ながら帰宅時間を調整する必要があるかもしれない。
それにしても最近の気象はおかしい。先週の某風雪にしても、この地域に70年以上住んでおられる人々が、一様に「経験したことがない」と話されていた。それと同じような嵐が、1週間も経たない今日発生している。どうしちゃたんだろう。それにしても人間は自然の脅威には歯が立たない。
しかし僕らが守るべきものが、ここにある限り、僕らはその責任を果たすことを第一に考えていかねばならないと思う。でも自分が何かに役立つことができるということは、とても素晴らしいことだ。誰かを守ることができることは、とても素敵なことだ。そういう場所にいることができるることはとてもありがたいことだ。
そのために考えられる備えをして、ただひたすら嵐が過ぎ去ることを祈ろう。晴れない嵐はないのだから・・・。
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介護・福祉情報掲示板(表板)
お疲れ様です。
以前、奄美大島で水害があった時に数名の入居者様がお亡くなりになりました。
比較的ADLの高い歩行可能な方は、カーテンの上部にしがみつき濁流を下に見ながら難を逃れたとの事でした。
その間も眼下で流されて行く入居者の方を見たりと、想像するだけで壮絶な光景です。
職員はそれを励まし続けたとの事ですが、それならばなぜもう少し早く避難・誘導しなかったのでしょうか。
この件では災害を甘く見ていた為に避難が遅れ、結果的に犠牲者を出してしまったとの事ですが、人間の油断・慢心が起こした事だと思えてなりません。
記者会見で「入居者様や遺族の方々、職員に対して申し訳ない」と涙を流しながら謝罪する関係者の方々は気の毒でしたが、後悔先に立たずとしか思えませんでした。
緊張感をもって事にあたる上層部の不安感や重責はいかばかりかと思いますが、一方でこの様な事があったのを思い出しました。
完璧な防災はありませんが、万が一を考えて十分に備える事が必要だと思います。 当たり前の事ですが、それが出来ている所はどれだけあるのでしょうか。
その昔、千利休さんは仰いました。
「雨は降らずとも 傘の用意」 と。
現代ではこの様な配慮すら笑われ軽んじられがちですが、それを教える為に何度も災害が起こっている様に思えてなりません。