緑風園恒例の盆踊り・花火大会は、いつもお盆の直前の金曜日の夜に、地域住民の協力を得て行なっている。
この日程の意味は、踊り手やボランティアが町内会盆踊りの実行責任者等とかぶっているので、町内会盆踊りの日とぶつからない日程調整を行なっているという理由が一つと、お盆の最中は、帰省する利用者もいて、その時期の行事に参加しづらいという声があるためである。
逆にお盆時期と、施設行事をずらすことで、希望者は地域の盆踊りにも参加できるというメリットがある。
今年は日程調整の都合で、先週金曜日に1週間ほど早めの開催となった。あいにくの雨や曇りの日が続いて、当日も午前中は屋外開催が危ぶまれたが、幸いなことに昼前から天候が回復して、屋外ステージ前広場で花火大会を含めて実施できることになった。
会場の設営状況を時系列の画像で見ていただきたい。午後3時頃から準備が始まり、午後6時頃までに設営が終わって、利用者が会場に来ても大丈夫なように準備を進める。
盆踊りは7時から始まる。利用者や町内会から参加する踊り手は、18:30くらいから三々五々と集まってきて、開会前に生ビールと焼きとりでほろ酔いの方もおられる。ちなみに屋台では、カレーライス、わたあめ、各種飲み物が出され、焼き鳥は「豚串」「鳥串」「つくね」の3種である。
炭火で焼かれた焼き鳥をパックに仕分けして、会場でサービス。ここは関連法人である特定医療法人・社団千寿会の老健施設、「グリーンコート三愛」の職員が主となって手伝ってくれている。
勿論お客様としてきてくださっている中心は、家族の皆さんである。各テーブルで利用者さんと一緒に、飲んだり食べたりしながら、北海道の短い夏の風物詩を楽しんでおられる方が多い。お孫さんや、ひ孫さん連れの方も多いので、綿あめは子供たちに人気である。勿論、食事を終えた利用者の皆さんも、綿あめを手にしながら盆踊りを楽しんでいる方も多い。
この盆踊りと、9月の緑風園祭りには、緑風園の元職員もたくさん来てくれる。ボランテァとしての参加だけではなく、地域住民のひとりとして参加する人も多い。右は一昨年出産退職した職員。その時生まれた子供さんを、緑風園の行事に連れてくるのは彼女の日常になりつつある。いずれこの子は、歩けるようになったら七夕の「ロウソク出せ」など様々行事の際に、お年寄りに笑顔を運んできてくれるようになると思う。なお左は今年3月末に退職した職員。その他にも、遠い地域から、この行事の手伝いに駆けつけてくれた元職員もたくさんいたが、みんなを撮影している暇がなかった。
今年は各ユニットの代表が競う「仮装コンテスト」を実施。この格好で踊った後、ステージに登壇して、自分たちの仮装のコンセプトをアピール。会場の拍手で仮装大賞を争った。
その結果は、司会者の僕の判断で、一番拍手がおお多かったと思しき、ゲゲゲの鬼太郎の仮装を行った「新館2階ユニット」が大賞受賞。(子泣き爺い、が大きすぎるのが気になったが・・・。)ちなみに大賞の豪華賞品は、このタスキと、オロナミンC10本である。
もっと喜んでください!!
その後、花火大会で締めたのだが、撮影担当者の僕は、花火の打ち上げ担当、「花火職人」を兼ねていたのでその様子は撮影できなかった。
花火は事前に打ち上げ準備をしておくが、これは結構大変である。まず打ち上げがスムースに行くように、導火線に火がつき易い状態にセットしておかないと、暗闇の中でなかなか火がつかない恐れがある。その導火線の位置は種類によりキャップ内にあったり、下にあったり、中程にあったり、いろいろだ。それとキャップ。...これは花火の種類によって、キャップを外して打ち上げるものと、そのままキャップをつけたままで打ち上げるものと、両方ある。説明書を見ながら、間違えないようにセットしておく。
長年、花火担当をしている腕の見せ所であるが、いつも打ち上げ時は、導火線しか探していないので、実際に空に打ち上がった綺麗な花火を見ている暇はない。しかし今年は50連発花火も数本あり、会場から大きな歓声が上がっていたことで、その盛り上がりぶりは容易に想像がついた。
このように今年も分踊り・花火大会が無事盛り上がって終わった。会場での利用者や家族の笑顔を見ていると、こうした非日常である「特別な行事」も必要だろうと思う。
しかしそれはあくまで、「日常」が守られた上での行事だと思え、特別な行事を行うために、日常ケアが滞こうるのであれば、それは職員だけの勝手な満足感を充足させるだけのものになってしまう。だからこの日の朝礼では、あらためて普通の介護をきちんと行った上での特別な行事であることを訓示した。それは多分守られたであろうと思っている。
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夏祭り、お疲れ様でした。
打ち上げ花火は、翌日の後片付けも大変ですよね。
私も前の職場の夏祭りに行ったのですが、綺麗な花火の裏で安全管理をしながら次々と打ち上げて下さる方々の事を思いながら、美しい花火を見て来ました。
また、子供連れだと明らかに利用者様の反応が違います。
息子は「おばあちゃんがね、ぼくの手を『がしっ』て握ったよ」と、嬉しそうに戦利品(おやつ袋)を片手に教えてくれました。
「高齢者だけ」「子供だけ」ではなく、こうして交流する機会が大切ですね。