介護福祉系弁護士という言葉を聞いたのは初めてという方もいるだろう。
それは当然である。外岡潤氏、その人が業界初の取り組みを行なった先駆者であるのだから、一般の人はまだこの言葉を聞き慣れていないと思う。

彼の活動は、NHK(BS)やテレビ朝日の「スーパーモーニング」等で、介護関係のトラブル解決に取り組む弁護士の姿を追うドキュメントとして取り上げられたり、フジテレビの「スーパーニュース」で、詐欺事件を追いかけたドキュメントが放映されたりして、ご覧になった方もいるだろう。
ただこうしたテレビ放映の影響というのは、メリットとデメリットがあるようで、広く彼の活動を知ってもらえる反面、彼の活動を阻害するような反応もあったようだ。
彼が外出できない高齢者のもとに足を運んだり、時間無制限1回1万円という価格で相談を受け付けているのは、商売以前に、外岡潤という人間としての「志 こころざし」であり、「30分刻みで料金がカウントされたら、時間ばかり気になって相談できないのではないか。」という「心遣い」である。しかしそのことを仕事を依頼する側の当然の権利と思い込んで、彼の仕事に支障をきたすほどの傍若無人な反応も多かったようである。「呆れはてたこと」という彼のブログに、そのことも書かれているので参照し、反面教師としていただきたい。
僕と外岡ささんとの関係は、もともとは「ヒューマン・ヘルス・ケア社」の機関紙「シニア・コミュニティ」の連載仲間である。
そして昨年同社から僕が「人を語らずして介護を語るな。 masaの介護福祉情報裏板」を出版し、23年6月4日、東京都港区芝の「女性就業支援センター」で、初の出版記念シンポジウム「感動できなきゃ介護じゃない〜現場を語らずして介護を語るな」を行なった際に来場いただき、そこで初めてお会いして親交が始まった。そして今年3月24日の、第2作「人を語らずして介護を語るな〜傍らにいることが許される者」の出版記念シンポジウム「〜愛を語らずして福祉を語るな〜」にも来ていただいた。
その時に「てるかいご」という、介護トラブル解決専門裁判外紛争解決の一般社団法人介護トラブル調整センターを設立するお話を聞いた。その内容については貼り付けたリンク先で確認して欲しいが、その設立目的は主意書において
『少子高齢化の著しい我が国において介護の事業者は慢性的な予算不足・人材不足に苦しんでおり、今の紛争状態を放置し訴訟が増加すれば、介護業界自体が早晩衰退するであろうことは想像に難くありません。他方、不満や苦情を訴える利用者やその家族は、損害賠償による金銭的解決ではなく、あくまで事業者の端的な謝罪や真摯な対応を望んでいる場合が多いのであり、現状ではその実現の場が存在しないために、止むを得ず裁判という最後かつ唯一の手段に及ぶのではないかと思われます。
私達「一般社団法人介護トラブル調整センター」の設立メンバーは、そのような介護トラブルを話合いにより解決し、一件でも多くの不毛な紛争の予防に資することを願って、本法人を立ち上げました。』
とされているように、介護事業者と利用者双方の不毛な争いをなくし、問題の解決を支援するというものである。
その設立お披露目パーティーが6月23日(土)東京都中央区の紙パルプ会館で14:00〜17:00.まで行われる。会費5.000円で、50名定員。申し込みは外岡さんにメールでお願いしたい。(最初にリンクを貼り付けた外岡さんの事務所のサイトから確認できます)
僕は22日に町田市で講演を行なう予定で、23日はちょうど良い日程ではあるのだが、その予定を知る前に23日午前の航空チケットを買って、北海道の予定を入れてしまったので参加できずに残念である。外岡さん、また機会があれば連絡してください。

右の画像は、「てるかいご」理事の一人でもあり、NPO法人・もんじゅ代表の飯塚裕久さん(佐藤蛾次郎と間違えてはいけない)とのツーショット写真であるが、飯塚さんがホットコーヒーで渋く決めている横で、外岡さんはお子様系フロートを飲んでおられる。可愛いでしょ。
彼らのこうした活動は、善意と志があって初めてできることだろうと思う。是非彼らの活動を応援して欲しい。
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口先だけでの綺麗ごとなら誰にでも言えます。その方の行動を見ていれば分かることですから。