先週の木曜(6/7)〜3泊4日の日程で、熊本県山都町〜天草市で3つの講演を行なってきた。
7日は朝早く出勤し、一通り仕事を片付けたあと、新千歳空港から福岡空港に向かった。熊本空港へは直行便がなく羽田経由となるし、熊本空港から現地までも1時間近く移動時間がかかるので、福岡空港に降りて、博多から新幹線で熊本入りしたほうが早いのである。
博多駅に着いたのは午後2時頃。お昼ご飯がまだだったので、少し遅い昼食を摂ろうと考えた。そうなるとやはり九州ラーメンだ。北海道ラーメンとは麺もスープも全く異なる九州ラーメンであるが、僕は両者のどちらを好きかと考える必要はないと思う。まったく熱別ジャンルの麺モノと考えて良いと思う。それほど違いがあると思う。特に麺は、北海道のちじれ麺と、九州のストレート麺は、うどんとパスタの違いほど差があるように思う。僕は九州ラーメンの細くてまっすぐな麺も無性に食べたくなる時があるが、北海道ではなかなかそれを食べる機会がなく、登別では全く無理である。だから九州滞在中の昼食は「九州ラーメン」で決まりなのだ。
ということで駅ビル内の「一風堂博多駅店へ」。この店の原点とも言うべき「白丸元味」をいただく。チェーン化した一風堂のラーメンを批判的に評価する向きも多いが、博多ラーメンを全国に知らしめた功績は評価されて良いし、博多とんこつラーメンの一定のレベルを保っているラーメンで、それなりに美味しいと思う。コクのあるまったりとしたクリーミーな豚骨スープと、かんすいの入っていないストレートの白い細麺は、固めがマッチする。チューン店で値段は少しお高めの「680円」。「赤丸新味」は、背脂チャッチャ系で、少し辛めのスープであるが、これは確か750円。僕は白丸の方が好きである。
お腹が満ちたところで、博多から新幹線で熊本へ。九州新幹線ができて本当に便利になった。博多から熊本はわずか二駅、30数分で着いた。北海道にも早く新幹線が通らないだろうか。ただ北海道新幹線が開通したとしても函館から札幌間の経路から登別は含まれておらず、僕の地域の人々にはあまり恩恵はないんだけど・・・。
熊本駅には、昨年12月8日と9日の御船町&水俣市講演でお世話になった、矢部大矢荘の井上施設長と、緒方さんが迎えに来てくれた。この日は矢部大矢荘主催の職員研修で、そこに日頃から同施設と合同で研修を行なっている4施設の職員さんも加わって18:00〜19:30まで看取り介護講演「介護施設における看取り介護〜最期の瞬間まで自分らしく生きたい〜」を行った。看取り介護は、終末期だけのケアではない。我々が利用者と相対した時の関係からつながって行くものだという僕の話に熱心に耳を傾けてくださりありがたく思った。
その日は、矢部大矢荘や水俣市の施設の皆さんと山都町の旅館に一泊して親交を深めた。翌8日(金)の天草市への移動は、大矢荘の井上施設長が運転手役を買って出て下さり、同施設の職員さんと一緒に移動し、そのまま僕の天草講演も聴いて下さることになっていた。
移動前にお昼を山都町の行列のできるラーメン店「おちか」でいただくことにする。


おちかに入って行く後ろ姿は、矢部大矢荘の緒方さん。昨年からいろいろとお世話になっている方で、僕を熊本に呼んで下さることに尽力いただいたお一人でもある。今回の看取り講演も、3月に大阪市で僕が看取り講演を行うことを知って、わざわざ熊本から聴きに来てくださり、その内容を緒方さんの勤務する施設職員皆に聴かせたいとして、再度呼んでくださったものである。緒方さん、お顔を紹介しないで後姿だけですみません。
さてさて噂の「おちか特製ラーメン」。熊本ラーメンと、博多ラーメンの一番の違いは、同じ豚骨スープでも、熊本ラーメンの方が「にんにく味」が強調されていることである。しかしそれは絶妙のバランスで、これもやみつきになるうまさである。昨年熊本市の「黒亭」で食べたラーメンも美味しかったが、この「おちかラーメン」も絶賛の味だ。こってり系ではなく、すっきりでコクのある豚骨スープ。麺もチャーシューも旨い。幸せである。井上施設長ご馳走様でした!!


江戸時代の嘉永7年(1854年)に阿蘇の外輪山の南側熊本県上益城郡山都町(やまとちょう/旧・矢部町)の五老ヶ滝川(緑川上流に位置する一支流)の谷に架けられた石組みによる用水の水路橋である通潤橋を後に、いよいよ天草市へ。移動時間は車で3時間弱。熊本市から5橋と呼ばれる橋で陸続きになっている同市に向かう橋からの眺めは最高である。

上天草市のこの光景は「日本3代松島」と呼ばれていると看板に書いてある。松島といえば宮城県が頭に浮かぶが、ここも松島だったとは・・・。ところで3代ということは、もう1箇所の松島はどこだ?ということで、いろいろな人に質問したが、天草の人達はそのことを知らないようだった(笑)。天草入りする前日、日本テレビ系の「県民ショー」で、天草の人は「ヒトデの卵」を食べることが話題になっていたが、同市の人に聞くと、確かに漁師さんが知り合いの方は漁師さんからもらって酒の肴にしているようだが、まったく食べたことがない人もいるようだった。ちなみに商店には売っていないそうだ。
8日(金)は、熊本県介護支援専門員協会天草支部研修会で、「法令を遵守した自立支援プランの作成方法」という講演を90分行った。同協会のテーマ希望であったが、会場と時間の都合で、どうしても講演時間が90分しかとれないということで、その中でまとめて話したが、このテーマの講演としては最低120分はほしいという思いもあった。しかし伝えるべきことは伝えられたと思う。今度機会があったら、拡大版を話すので、また呼んでいただきたい。
天草市での二日目の講演は、あまくさ認知症を地域で支える会主催研修で15:00から120分間、「認知症の症状と対応〜誰かの赤い花になりたい〜」というテーマでお話しさせてもらった、こちらは最新の情報や、事例を含めて、masaの認知症ケア論を展開した。共鳴して下さった皆さんが多いと感じた。このテーマの講演は、8/24〜8/25の二日間水俣市で行う講演のどちらかでもお話しする予定であるので、今回聴き逃した方は、是非その日にお出で願いたい。
二日目の講演まで時間があったので、事務局の方が、ちょうど同市で行われていた「花しょうぶ祭」の会場に案内してくれた。

沼には「水芭蕉」が咲いており、ちょうど花を咲かせていた。「水芭蕉の花が咲いてる。夢見て咲いている水のほとり〜」という唄が思い出されるが、その白い花が咲いている姿を観たのは、もしかして初めてかもしれない。

花しょうぶもとてもきれいだった。
今回、天草講演に僕を呼んでくださることに尽力してくれたのは、天草東地域包括支援センターあじさいの管理者・小浦さん。初対面なのに、どこかで一度お会いしたことはないですか?と尋ねてしまいそうになった。でも良く考えるとそれは僕の間違いで、僕が一度逢ったことがあるのは、タケシ軍団の「松尾判内さん」だった。・・・でも似てたもんで(スミマセン:笑)
講演が終わったらお決まりのOFF会だ!!ということで皆ではじけて記念集合写真。

鹿児島から参加の、大平さんはあっち向いてホイになってますよ。
ということで熊本県山都町(矢部)と天草市での3講演を熱気のうちに終え、10日(日)天草空港8:10発の福岡空港行きのボンバルディア機で天草を後にした。

プロペラ機に乗るのは初めてだ。これに乗ると福岡空港までわずか30分。あっという間のフライトだったが、プロペラ機から見る地上の景色は近くて面白かった。機体の座席は20人ほど?この日の乗客はわずか5名で、これで採算がとれるのかなと心配になったが、後でフェイスブックのお友達になっているジャーナリストの佐賀さんが
「天草エアラインのボンバルディア機、時刻表を見ると目が丸くなりますよ。一機で、福岡、天草、熊本、大阪を駆け巡っているのです。30分弱で次の飛行場に飛び立つというスケジュール。
天草→福岡→天草→熊本→大阪→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草が一機の一日の日課。
天草に取材に行ったとき、同行のカメラマンが発見し、腰を抜かしそうになったことがあります。」
という情報をいただいて僕も腰を抜かした。
さてさて、いよいよ3泊4日の長い旅の最終章として、福岡空港から新千歳空港に帰る時間が迫ってきた。しかし乗り継ぎ時間が2時間あったので、空港ロビーで暇つぶしにフェイスブックを開くと、今朝天草空港から飛び立つ際に書き込んだ近況のコメント欄に、「僕はこれから博多駅前のホテルをチェックアウトし、10時05分福岡空港発羽田空港行きのANA機に乗ります。」という書き込みがある。
それは山形のスーパーケアマネ、同市鶴岡市の居宅介護支援事業所で管理者を務めている成澤 正則さんからのコメントだ。ナリちゃんはかねてからの知り合いで、彼が今回熊本県玉名市で『介護報酬改定内容の読み解き〜居宅介護支援及び居宅サービス〜』という講演を行っているのは知っていたが、ここですれ違うとは・・・。
ということで、一応ごあいさつで電話メッセージ。僕は第1ターミナル、彼は第2ターミナルで離れていたので「サヨナラ、またね」っていう感じでしたが、なんとナリちゃん...が僕のところまで足を運んでくれた。
しかも「菊地さん、札幌行きは第2ターミナルですよ」って、結果的に間違っていた僕を迎えに来てくれた形に。
久しぶりに福岡空港ターミナルビル内で山形県の成澤正則さんと再会。ANAのカウンター職員に撮影してもらった画像である。思いが共通で、どこかでつながっている人とは、こういうこともある。
ということで肥後の温かい皆さんと新しい繋がりができた旅が終わった。本当にいい出会いばかりだった。皆さん、本当にありがとうございます。またどこかでお逢いしましょう。
「人を語らずして介護を語るな2〜傍らにいることが許される者」のネットからの購入は
楽天ブックスはこちら
アマゾンはこちら
↑それぞれクリックして購入サイトに飛んでください。
介護・福祉情報掲示板(表板)
7日は朝早く出勤し、一通り仕事を片付けたあと、新千歳空港から福岡空港に向かった。熊本空港へは直行便がなく羽田経由となるし、熊本空港から現地までも1時間近く移動時間がかかるので、福岡空港に降りて、博多から新幹線で熊本入りしたほうが早いのである。
博多駅に着いたのは午後2時頃。お昼ご飯がまだだったので、少し遅い昼食を摂ろうと考えた。そうなるとやはり九州ラーメンだ。北海道ラーメンとは麺もスープも全く異なる九州ラーメンであるが、僕は両者のどちらを好きかと考える必要はないと思う。まったく熱別ジャンルの麺モノと考えて良いと思う。それほど違いがあると思う。特に麺は、北海道のちじれ麺と、九州のストレート麺は、うどんとパスタの違いほど差があるように思う。僕は九州ラーメンの細くてまっすぐな麺も無性に食べたくなる時があるが、北海道ではなかなかそれを食べる機会がなく、登別では全く無理である。だから九州滞在中の昼食は「九州ラーメン」で決まりなのだ。

お腹が満ちたところで、博多から新幹線で熊本へ。九州新幹線ができて本当に便利になった。博多から熊本はわずか二駅、30数分で着いた。北海道にも早く新幹線が通らないだろうか。ただ北海道新幹線が開通したとしても函館から札幌間の経路から登別は含まれておらず、僕の地域の人々にはあまり恩恵はないんだけど・・・。
熊本駅には、昨年12月8日と9日の御船町&水俣市講演でお世話になった、矢部大矢荘の井上施設長と、緒方さんが迎えに来てくれた。この日は矢部大矢荘主催の職員研修で、そこに日頃から同施設と合同で研修を行なっている4施設の職員さんも加わって18:00〜19:30まで看取り介護講演「介護施設における看取り介護〜最期の瞬間まで自分らしく生きたい〜」を行った。看取り介護は、終末期だけのケアではない。我々が利用者と相対した時の関係からつながって行くものだという僕の話に熱心に耳を傾けてくださりありがたく思った。
その日は、矢部大矢荘や水俣市の施設の皆さんと山都町の旅館に一泊して親交を深めた。翌8日(金)の天草市への移動は、大矢荘の井上施設長が運転手役を買って出て下さり、同施設の職員さんと一緒に移動し、そのまま僕の天草講演も聴いて下さることになっていた。
移動前にお昼を山都町の行列のできるラーメン店「おちか」でいただくことにする。


おちかに入って行く後ろ姿は、矢部大矢荘の緒方さん。昨年からいろいろとお世話になっている方で、僕を熊本に呼んで下さることに尽力いただいたお一人でもある。今回の看取り講演も、3月に大阪市で僕が看取り講演を行うことを知って、わざわざ熊本から聴きに来てくださり、その内容を緒方さんの勤務する施設職員皆に聴かせたいとして、再度呼んでくださったものである。緒方さん、お顔を紹介しないで後姿だけですみません。



江戸時代の嘉永7年(1854年)に阿蘇の外輪山の南側熊本県上益城郡山都町(やまとちょう/旧・矢部町)の五老ヶ滝川(緑川上流に位置する一支流)の谷に架けられた石組みによる用水の水路橋である通潤橋を後に、いよいよ天草市へ。移動時間は車で3時間弱。熊本市から5橋と呼ばれる橋で陸続きになっている同市に向かう橋からの眺めは最高である。

上天草市のこの光景は「日本3代松島」と呼ばれていると看板に書いてある。松島といえば宮城県が頭に浮かぶが、ここも松島だったとは・・・。ところで3代ということは、もう1箇所の松島はどこだ?ということで、いろいろな人に質問したが、天草の人達はそのことを知らないようだった(笑)。天草入りする前日、日本テレビ系の「県民ショー」で、天草の人は「ヒトデの卵」を食べることが話題になっていたが、同市の人に聞くと、確かに漁師さんが知り合いの方は漁師さんからもらって酒の肴にしているようだが、まったく食べたことがない人もいるようだった。ちなみに商店には売っていないそうだ。

天草市での二日目の講演は、あまくさ認知症を地域で支える会主催研修で15:00から120分間、「認知症の症状と対応〜誰かの赤い花になりたい〜」というテーマでお話しさせてもらった、こちらは最新の情報や、事例を含めて、masaの認知症ケア論を展開した。共鳴して下さった皆さんが多いと感じた。このテーマの講演は、8/24〜8/25の二日間水俣市で行う講演のどちらかでもお話しする予定であるので、今回聴き逃した方は、是非その日にお出で願いたい。
二日目の講演まで時間があったので、事務局の方が、ちょうど同市で行われていた「花しょうぶ祭」の会場に案内してくれた。

沼には「水芭蕉」が咲いており、ちょうど花を咲かせていた。「水芭蕉の花が咲いてる。夢見て咲いている水のほとり〜」という唄が思い出されるが、その白い花が咲いている姿を観たのは、もしかして初めてかもしれない。

花しょうぶもとてもきれいだった。

講演が終わったらお決まりのOFF会だ!!ということで皆ではじけて記念集合写真。

鹿児島から参加の、大平さんはあっち向いてホイになってますよ。
ということで熊本県山都町(矢部)と天草市での3講演を熱気のうちに終え、10日(日)天草空港8:10発の福岡空港行きのボンバルディア機で天草を後にした。

プロペラ機に乗るのは初めてだ。これに乗ると福岡空港までわずか30分。あっという間のフライトだったが、プロペラ機から見る地上の景色は近くて面白かった。機体の座席は20人ほど?この日の乗客はわずか5名で、これで採算がとれるのかなと心配になったが、後でフェイスブックのお友達になっているジャーナリストの佐賀さんが
「天草エアラインのボンバルディア機、時刻表を見ると目が丸くなりますよ。一機で、福岡、天草、熊本、大阪を駆け巡っているのです。30分弱で次の飛行場に飛び立つというスケジュール。
天草→福岡→天草→熊本→大阪→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草が一機の一日の日課。
天草に取材に行ったとき、同行のカメラマンが発見し、腰を抜かしそうになったことがあります。」
という情報をいただいて僕も腰を抜かした。
さてさて、いよいよ3泊4日の長い旅の最終章として、福岡空港から新千歳空港に帰る時間が迫ってきた。しかし乗り継ぎ時間が2時間あったので、空港ロビーで暇つぶしにフェイスブックを開くと、今朝天草空港から飛び立つ際に書き込んだ近況のコメント欄に、「僕はこれから博多駅前のホテルをチェックアウトし、10時05分福岡空港発羽田空港行きのANA機に乗ります。」という書き込みがある。
それは山形のスーパーケアマネ、同市鶴岡市の居宅介護支援事業所で管理者を務めている成澤 正則さんからのコメントだ。ナリちゃんはかねてからの知り合いで、彼が今回熊本県玉名市で『介護報酬改定内容の読み解き〜居宅介護支援及び居宅サービス〜』という講演を行っているのは知っていたが、ここですれ違うとは・・・。
ということで、一応ごあいさつで電話メッセージ。僕は第1ターミナル、彼は第2ターミナルで離れていたので「サヨナラ、またね」っていう感じでしたが、なんとナリちゃん...が僕のところまで足を運んでくれた。

久しぶりに福岡空港ターミナルビル内で山形県の成澤正則さんと再会。ANAのカウンター職員に撮影してもらった画像である。思いが共通で、どこかでつながっている人とは、こういうこともある。
ということで肥後の温かい皆さんと新しい繋がりができた旅が終わった。本当にいい出会いばかりだった。皆さん、本当にありがとうございます。またどこかでお逢いしましょう。
「人を語らずして介護を語るな2〜傍らにいることが許される者」のネットからの購入は
楽天ブックスはこちら
アマゾンはこちら
↑それぞれクリックして購入サイトに飛んでください。
介護・福祉情報掲示板(表板)
次回、天草に来られるときは、イノシシとヒトデを準備いたします。(笑い)