昨日、11日は暦の上では「鏡開き」であった。

当施設でも、この日はおやつの時間に「お汁粉」を作ってふるまっている。だが施設中の鏡餅を集めても、利用者全員分のお汁粉は作れないので、この日は「白玉団子」のお汁粉である。

年末の「餅付き」やお正月には、本物のお餅をふるまうが、お餅は食べられないけど、白玉団子なら食べることができる、という人もいるので、鏡開きの日には「白玉団子のお汁粉」を食べる日にしている。

お汁粉・普通お汁粉・極小お汁粉・トロミ

しかし白玉でも、のどに詰まるリスクは低くはないので、施設職員全員が見守りに入って、充分な注意のもとで食べていただく体制をとっているのは言うまでもない。またお汁粉の種類も、上の画像のように3種類用意している。左から順に「普通」「極小」「ゼリー」という感じである。「ゼリー」とは、ミキサー食対応が必要な人用で、白玉も入っておらず、小豆をミキサーでつぶしたものにとろみをつけてゼリー状にしているものだ。白玉を食べることはできないが、これにより、ほとんどの方がこの日の「おやつ」として、お汁粉を味わうことができる。

要介護高齢者であっても、嚥下機能が低下している高齢者であっても、一人ひとりのアセスメントと、工夫によって、餅や団子を使った料理やお菓子も食べることができるのだ。アセスメントをした結果、どうしてもお餅や団子を食べることができない人がいて、そういう人にはよりそれに近い代替品を提供すると考え方が利用者に「寄り添う」という意味だ。

それもせずして、お餅を安全に食べることができる人も、できない人もひとくくりに考え、一律危険な食材は提供しないとするならば、こんなお気楽で専門性のいらない商売はないだろう。

こうした食材を「危ない」という理由で、一律提供しないとしている施設は、アセスメント能力のない施設としかいえないし、そこでの「安全と安心」は、利用者のそれではなく、施設運営者と職員の「安全と安心」に過ぎない。そういう施設の管理者や職員は、そこに働いている限り、餅や団子を口にしちゃあいけないし、そこの施設のケアマネジャーは、いくらケアマネジメントの研修で勉強したって無駄である。だって根本となるアセスメントをしていないのだから・・・。

ところで「安全と安心」といえば、昨年の震災と原発事故で、この国の「安全と安心」も虚像であることが明らかになった。

万里の長城に例えられた「防潮堤」も、安全なクリーンエネルギーを生み出すとされていた「原発の安全性」も、すべて「安全神話」であることが明らかになった。

国家が国民の命以上に守るべきものがあるのだろうか?本来そんなものは存在しないはずなのに、少なくともこの国の今までのエネルギー政策は、国民の安全と安心を保障するものではなく、国民の命よりも、誰かの利益を優先してきた国策であることも明らかになった。

新しい日本は、もう一度国民の命と暮らしを守るという基本を見つめ直し、国民の安全と安心とは何かということから考え直すところから作りなおさねばならないのではないだろか。あの震災や被災地で生活を続けている人々から学ぶものがないとすれば、この国に未来はないだろう。

被災地の方々はいまだに様々な不便や、不安や、不幸を抱えながら頑張っておられるのだろう。本当に頭が下がる思いだ。

それらの地域では震災直後から、自らの生活自体が大変な状態になっているにもかかわらず、介護支援に関わり続けた人々がたくさんおられた。そうした人々は本当に我々日本全体が誇るべきヒーロー、ヒロインである。華やかな表舞台には決して登場しない、そういう名もなきヒーロー、ヒロインが被災地にはたくさんおられるはずだ。被災地から遠く離れた場所で、後方支援しかできない僕自身は、それらの方々に、ただただ頭(こうべ)を垂れるのみである。

その被災地を、僕は今週末に訪ねる予定である。土曜日に福島県福島市、日曜は宮城県七ケ浜町で講演予定が入っている。(参照:masaの講演予定)大変な状況が続く現地で、それでもなお勉強して、自らのスキルを高めようとされている皆さんの貴重な時間を無駄にしないように、実務に生かせる元気が出るお話しをしなければならない。

何より福島と宮城の仲間に、心からの「ありがとう」を言って、今後に向けたエールを送らねばならない。今週末、現地で皆さんにお逢いできるのを楽しみにしている。

※14日の講演はクローズですが、15日(日)午後4時からの「宮城県ケアマネジャー協会 塩釜(二市三町)支部施設部会研修」は、会員の皆さんの受け付けを終えたので、定員に達するまでオープンだそうです。14日まで受け付け可能とのことで、興味のある方は、研修名に貼りついているリンクアドレスをクリックして、開催要項及び申込書をダウンロードして下さい。

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