今年5/28(土)、福島県郡山市内で行われるはずだった福島県介護支援専門員協会の総会で、「感動できなきゃ介護じゃない〜介護サービスの常識を問い直そう〜」というテーマの講演を行う予定だった。
その依頼を受けたのは今年3/7の朝のことであった。その日のうちに講演日や内容を決めた。
しかしそのわずか4日後、あの震災が起こった。福島は原発の問題もあり大変な状況となったことは僕がここに書くまでもない。
同協会の総会の延期が決まったのは4月に入ってからである。その理由は会場確保が困難なことと震災支援と原発対応に追われているためであるとのことで、それは至極当然であると思った。
そのため僕の同協会での講演は中止となった。福島の皆さんの応援をする意味では、いつか別にその機会を得たいと思ったが、研修どころではない状況であろうことは容易に理解できた。そしてその時点で僕ができることは、被災地に自分のポケットマネーの中からいくばくかの支援金を送ることだと考え、今もそのことは続けている。わずかな額ではあるが、継続することに意味があると思うので、そのことは今後も続けたいと思っている。
被災地で実際に汗を流している人からすれば、それはとても支援と言えないほどの小さな事だろうとは思うが、様々な制約からそういう方法でしか力になれないことをお許しいただきたい。
しかしあの震災からわずか9ケ月しか経っていないのに、すでに震災の記憶が風化しているとさえいわれ始めた。しかし現実にはまだ何も終わっていないのである。決して過去の出来事ではなく、現在進行中の出来事として日本人が意識を持たない限り、復興はままならないと思う。
あの震災直後から福島県内の被災状況を随時連絡していただき、大変な状況の被災地で支援を続ける方々の中に、同県の社会福祉法人・すこやか福祉会さんがあった。
そのすこやか福祉会さんから6月に入って同会の職員研修として講演依頼をいただいた。5月講演が流れたことを残念に感じてくれてのことである。ただこの時点で、僕の日程は相当厳しいものになっており、年内の予定は入れられなかった。(逆にそれ以降で予定がはっきりしてきた時期には、無理して突っ込める月も生じたのではあるが・・。)
そのため来年1月に同会でお話しする予定を立て、いよいよその日程が来月に迫ってきた。年が明けて23年1月14日(土)の午後に北海道を経ち、仙台空港経由で福島入りし、同日午後5時から同会で「生活の質を創り上げるケアプラン〜自立支援の意味を問い直そう〜」というテーマでお話しする。その内容は「施設サービス計画」の法令に沿った立案方法や、それを現場サービスに生かす作成方法、施設職員がそれをどう利用して、利用者の生活の質に結び付けていくのかという予定でいる。
ただこのテーマの難しさは、職種が様々で、ケアプランを立案する技術的な話だけで終わっては、ケアマネジャーではない他の現場職員が戸惑ってしまうだろうという点と、施設職員だけではなく、居宅サービスに携わっている職員もいて、それらの方々が共通基盤として持つべき意識を啓発しないと受講しても意味のない研修に終わる恐れがあることだ。
よって施設サービス計画を中心した話にはなるが、ケアプランというものをどのように捉え、現場でそれをどう活用すべきかについても話そうと思う。そうなると現場で使えるケアプランとは何かということも含まねばならないし、そのための作成方法について法令根拠を示してお話ししようと頭を絞っている。(TAMAさん、それでよいですか?)
ところで福島講演の当初予定では、講演当日一泊して、翌日の日曜日の9:30仙台空港発の便で北海道に帰る予定であった。
ところが、この予定が変わったのには様々な経緯と理由がある。
遡れば10月だったか、11月だったか、ある夜のこと、山形県鶴岡市のスーパーケアマネで、居宅介護支援事所の管理者をしているナリちゃんこと、成澤氏から一本の電話が入った。何やら電話の向こうで盛り上がっているが、宮城県ケアマネジャー協会塩釜(二市三町)支部の研修会で、成澤氏が「法令に基づくケアプラン作成の理解」という講演を行った後のOFF会の最中のようである。
僕も少しお酒が入っている時間であったため、OFF会に参加している研修主催者の方とは面識も親交もなかったのに、成澤氏の紹介ですっかり打ち解けて話してしまった。その時に紹介されたのが宮城県塩釜地域で被災されたにも関わらず、高齢者支援に尽力し続けている塩ケアさんである。
そしてその時の会話のなかで「masaさんも塩釜に来てくれますか」という話になり、即「行く行く!!」ということになったらしい。
・・・らしいというのは、この時の記憶が定かではないからである。勿論アルコール性記憶障害である。そしてその後、再び成澤氏を介して正式な依頼があり、日程を調整する段階で、社会福祉法人・すこやか福祉会さんの了解もいただき、福島講演の翌日に宮城県ケアマネジャー協会塩釜(二市三町)支部の研修会での講演を組み入れることにした。(参照:masaの講演予定)
ただ僕は日曜に帰って、1/16の月曜は普通に仕事に出る予定だったので、業務上のスケジュールも入っているため、月曜の朝一番で北海道に帰り、昼までには施設に戻って仕事をするスケジュールになった。そのため15日夜のOFF会は、ほどほどに飲み方を考えねばならないだろう。でもコントロール可能だろうか・・・。
しかし講演テーマも決まっていない段階で、OFF会の心配をしているとは、僕もちょっと反省せねばなるまい。
なおその後、講演テーマは「施設におけるチームアプローチと施設ケアマネジャーの役割」とすることに決まった。研修の主催は宮城県ケアマネジャー協会塩釜であるものの、研修会は塩釜支部で施設部会の発足第1弾ということだ。あくまでも施設職員向け研修会を予定しており、ケアマネジャーだけではなく介護職員も半分くらいを占めるということだったので、講演内容も、施設サービス計画の作成方法ということではなく、施設サービス計画の意味や位置付けを基本にして、それを使ってどういうケアを創り上げたらよいのかなど、介護職員などを中心に置いた内容にしようと思う。
福島講演とは内容が似ているところもあるが、違っている部分も多い。話す主旨は一緒でも、ターゲットが違うからである。ただ当地域はまだあの震災の爪痕が深く、研修会場の確保にも大変苦労されているらしい。今回も残念ながら収容人数は100人が目いっぱいの会場とのことで、それ以上の申し込み者がある場合はお断りせねばならないということで、広く参加呼びかけはしていない。もしどうしても参加したいという希望がある方は、表の掲示板で塩ケアさんが、条件付きで呼びかけているスレッドがあるので、そちらの方法で打診してみていただきたい。
(※福島講演は、すこやか福祉会さんの職員研修であるためクローズであり、一般参加者は申し込みできません。)
被災地の介護サービス事業者に所属する皆さんは、自分の日常生活も正常に戻ったとは言えない人が多いだろう。介護サービスの現場も、大変な状況が続いている。勉強したくても、時間も場所も限られて、大変な状況だろう。
そのような中で、貴重な時間を割いて、勉強しようとする人々の時間を無駄にしたくない。両県の皆さんの元気が出るようなお話をしたいと思う。
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介護・福祉情報掲示板(表板)
その依頼を受けたのは今年3/7の朝のことであった。その日のうちに講演日や内容を決めた。
しかしそのわずか4日後、あの震災が起こった。福島は原発の問題もあり大変な状況となったことは僕がここに書くまでもない。
同協会の総会の延期が決まったのは4月に入ってからである。その理由は会場確保が困難なことと震災支援と原発対応に追われているためであるとのことで、それは至極当然であると思った。
そのため僕の同協会での講演は中止となった。福島の皆さんの応援をする意味では、いつか別にその機会を得たいと思ったが、研修どころではない状況であろうことは容易に理解できた。そしてその時点で僕ができることは、被災地に自分のポケットマネーの中からいくばくかの支援金を送ることだと考え、今もそのことは続けている。わずかな額ではあるが、継続することに意味があると思うので、そのことは今後も続けたいと思っている。
被災地で実際に汗を流している人からすれば、それはとても支援と言えないほどの小さな事だろうとは思うが、様々な制約からそういう方法でしか力になれないことをお許しいただきたい。
しかしあの震災からわずか9ケ月しか経っていないのに、すでに震災の記憶が風化しているとさえいわれ始めた。しかし現実にはまだ何も終わっていないのである。決して過去の出来事ではなく、現在進行中の出来事として日本人が意識を持たない限り、復興はままならないと思う。
あの震災直後から福島県内の被災状況を随時連絡していただき、大変な状況の被災地で支援を続ける方々の中に、同県の社会福祉法人・すこやか福祉会さんがあった。
そのすこやか福祉会さんから6月に入って同会の職員研修として講演依頼をいただいた。5月講演が流れたことを残念に感じてくれてのことである。ただこの時点で、僕の日程は相当厳しいものになっており、年内の予定は入れられなかった。(逆にそれ以降で予定がはっきりしてきた時期には、無理して突っ込める月も生じたのではあるが・・。)
そのため来年1月に同会でお話しする予定を立て、いよいよその日程が来月に迫ってきた。年が明けて23年1月14日(土)の午後に北海道を経ち、仙台空港経由で福島入りし、同日午後5時から同会で「生活の質を創り上げるケアプラン〜自立支援の意味を問い直そう〜」というテーマでお話しする。その内容は「施設サービス計画」の法令に沿った立案方法や、それを現場サービスに生かす作成方法、施設職員がそれをどう利用して、利用者の生活の質に結び付けていくのかという予定でいる。
ただこのテーマの難しさは、職種が様々で、ケアプランを立案する技術的な話だけで終わっては、ケアマネジャーではない他の現場職員が戸惑ってしまうだろうという点と、施設職員だけではなく、居宅サービスに携わっている職員もいて、それらの方々が共通基盤として持つべき意識を啓発しないと受講しても意味のない研修に終わる恐れがあることだ。
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ところで福島講演の当初予定では、講演当日一泊して、翌日の日曜日の9:30仙台空港発の便で北海道に帰る予定であった。
ところが、この予定が変わったのには様々な経緯と理由がある。
遡れば10月だったか、11月だったか、ある夜のこと、山形県鶴岡市のスーパーケアマネで、居宅介護支援事所の管理者をしているナリちゃんこと、成澤氏から一本の電話が入った。何やら電話の向こうで盛り上がっているが、宮城県ケアマネジャー協会塩釜(二市三町)支部の研修会で、成澤氏が「法令に基づくケアプラン作成の理解」という講演を行った後のOFF会の最中のようである。
僕も少しお酒が入っている時間であったため、OFF会に参加している研修主催者の方とは面識も親交もなかったのに、成澤氏の紹介ですっかり打ち解けて話してしまった。その時に紹介されたのが宮城県塩釜地域で被災されたにも関わらず、高齢者支援に尽力し続けている塩ケアさんである。
そしてその時の会話のなかで「masaさんも塩釜に来てくれますか」という話になり、即「行く行く!!」ということになったらしい。
・・・らしいというのは、この時の記憶が定かではないからである。勿論アルコール性記憶障害である。そしてその後、再び成澤氏を介して正式な依頼があり、日程を調整する段階で、社会福祉法人・すこやか福祉会さんの了解もいただき、福島講演の翌日に宮城県ケアマネジャー協会塩釜(二市三町)支部の研修会での講演を組み入れることにした。(参照:masaの講演予定)
ただ僕は日曜に帰って、1/16の月曜は普通に仕事に出る予定だったので、業務上のスケジュールも入っているため、月曜の朝一番で北海道に帰り、昼までには施設に戻って仕事をするスケジュールになった。そのため15日夜のOFF会は、ほどほどに飲み方を考えねばならないだろう。でもコントロール可能だろうか・・・。
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福島講演とは内容が似ているところもあるが、違っている部分も多い。話す主旨は一緒でも、ターゲットが違うからである。ただ当地域はまだあの震災の爪痕が深く、研修会場の確保にも大変苦労されているらしい。今回も残念ながら収容人数は100人が目いっぱいの会場とのことで、それ以上の申し込み者がある場合はお断りせねばならないということで、広く参加呼びかけはしていない。もしどうしても参加したいという希望がある方は、表の掲示板で塩ケアさんが、条件付きで呼びかけているスレッドがあるので、そちらの方法で打診してみていただきたい。
(※福島講演は、すこやか福祉会さんの職員研修であるためクローズであり、一般参加者は申し込みできません。)
被災地の介護サービス事業者に所属する皆さんは、自分の日常生活も正常に戻ったとは言えない人が多いだろう。介護サービスの現場も、大変な状況が続いている。勉強したくても、時間も場所も限られて、大変な状況だろう。
そのような中で、貴重な時間を割いて、勉強しようとする人々の時間を無駄にしたくない。両県の皆さんの元気が出るようなお話をしたいと思う。
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介護・福祉情報掲示板(表板)
>施設サービス計画を中心した話にはなるが、ケアプランというものをどのように捉え、現場でそれをどう活用すべきかについても話そうと思う。そうなると現場で使えるケアプランとは何かということも含まねばならないし、そのための作成方法について法令根拠を示してお話ししようと頭を絞っている。(TAMAさん、それでよいですか?)
こちらの拙い要望をここまで広げていただき、感謝です。よろしくお願いします。
当日は福島のおいしいものを食べられるところにご案内します。
・・・と自信を持って言いたいのですが、正直なところ、食べ物に関して福島人は自信を失っています。残念ですが。