ここ数年、九州から講演に来てほしいという声がかかることが多くなったが、その地域は結構偏っていて、講演のため一番多く訪れているのは長崎県と福岡県である。鹿児島県は今年初めて声がかかり、来年も引き続き呼ばれている。
しかし宮崎県は、若いころ野球の全国大会で2度ほど行ったことはあるが、講演を行ったことはないし、熊本県と大分県と佐賀県にはまだ行ったことがなかった。(これで九州全県を挙げたと思うが間違いないだろうか?)
そのうち熊本県の2団体から声をかけていただき、先週8日と9日に水俣市と御船町で講演を行う機会を得た。
木曜と金曜の午後6時30分からの講演にもかかわらず、両会場合わせて1.300人近い方が受講してくださり、120分間の講演を熱心に聞いてくださった。中には関門海峡を越えて下関から来てくださった方もいるし、熊本県外の方もたくさん見えられていた。その中には福岡や鹿児島講演で知り合った方々の顔も見受けられた。
当日は仕事を終えて、疲れた体を引きづって来てくれた方も多いと思う。本当に感謝である。水俣会場では、同市の最高齢者である108歳の女性から歓迎の花束をいただくというサプライズもあった。ありがたいことである。
講演の感想等についてはアンケート結果で知らされるだろうが、多くの方から120分が短く感じられたという声をいただいている。半分社交辞令としても会場で感じた反応は非常に良いものであった。なお僕の講演には原稿がないので、両会場とも同じテーマでお話ししたが、主たる内容に差異はないものの、細部では説明の仕方や例示にも違いがあったと思う。特に水俣会場では、前半に時間をかけ過ぎ、後半部分ややはしょってしまったので、御船会場では、このあたりの微調整を行った。両会場ともに参加された事務局の方などは、この点に気がついているかもしれない。
先ほど御船会場事務局の担当者の方から、メールで
研修会のあと、地域でお会いした参加者の方々から、「今まで受けたことのない素晴らしい研修だった」「行ってよかった」「菊地さんにあえて嬉しかった」「とにかく素晴らしかった」などなど、大きな反響をいただきました。
という連絡をいただいた。どうもありがとうございます。
これも準備万端整えてくれた事務局の皆さんのお力添えによるものだ。水俣市介護保険サービス事業者連絡協議会と、熊本県介護支援専門員協会・上益城支部の皆さんには、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。
両日とも、講演後は書籍販売とサイン会を行った関係で、会場を出たのは夜9時過ぎであったが、OFF会で事務局や受講者の皆さんなどと懇親を深めた。中にはお土産を持参してくださる方もいて恐縮であった。何よりこうした人とのつながりができることがうれしい。今後とも末永くお付き合いいただきたい。
九州はどこも美味しいものがたくさんあるが、熊本でも様々なものをごちそうになり、また太って帰ってきた。辛子蓮根は、油断してかぶりついたためかなり鼻にきた。でもうまかった。熊本といえば馬刺しも外せない。
僕が初めて「馬刺し」を食べたのは20年5月17日に福岡県朝倉市介護保険事業者協議会スタッフセミナーに呼ばれた際に、福岡市内で行ったOFF会の席でのことであった。その時も美味しくいただいたし、先月北九州市の社会福祉法人・援助会さんの研修に呼ばれた際も、馬刺しをごちそうになった。しかし北海道では馬刺しを食べる機会はほとんどない。今回の熊本県でも当然馬刺しは両日ともいただいた。やはりうまかった。

赤身や霜降りで味が異なるが、どちらも美味しい。画像は2日目の馬刺し専門店のものであり、ここでは醤油ににんにくか、しょうがを好みでつけて食べたが、初日の水俣市では、にんにくのきいたタレで食べた。食べ方によって楽しみ方もいろいろで奥が深い。


上はレバ刺しと、タン刺しである。もちろん牛ではなく、馬である。レバ刺しはこりこりした食感。タンはとろけるような食感である。レバ刺しは福岡でも食べた経験があるが、タンの刺身というのは人生初体験であった。どちらも臭みがあるわけでもなくスッと食べることができた。想像したより美味しいものだった。
さて2日目の御船講演も夕方18:30〜の開催であったため、日中に時間ができた。そのため水俣講演の事務局の方が付きあって下さり、熊本市内観光に出かけた。水俣市のホテルを10:00に出発し、熊本市内に入ったのはちょうどお昼時であったため、かねてより期待していた「熊本ラーメン」のお店に直行。「黒亭」というお店であるが、ちょうど12:00直前であったため、まだ混み合う前であった。

九州ラーメンはカン水をほとんど使っていないのではないかと思える白いストレート麺が特徴だが、熊本ラーメンは、福岡ラーメンより麺は少し太めである。福岡が「細麺」であるとすれば、熊本ラーメンは「中細」である。(メニュー表には中太と書かれていたが、北海道での中太のイメージはもっと太いので、あえて中細と書かせてもらう。)
豚骨スープも福岡のそれより、少し色も濃い目である。醤油豚骨といったところか。しかしそのスープの何よりの特徴はニンニクの味と香りが強いということだ。揚げニンニクの香りである。おそらくニンニクが嫌いな方は苦手なラーメンだろうが、僕は非常に美味しく感じた。(店によってはさらに揚げニンニクの砕いたものを振りかけて食べるスタイルも多いらしい。熊本空港のラーメン店には、それが置いてある。)
さらに福岡ラーメンとの違いは、薬味として「しょうが」が置かれていないということだ。これもニンニクの風味を消さないためであろう。具はノリとねぎ(とは言っても、長ネギではなくアサツキである。;長ネギを使う店もあり、両者が分かれているのは福岡ラーメンと同じだ。)、きくらげの細切り、ばら肉と思しきチャーシューが3枚とシンプルだ。
いつも思うのだが、九州ラーメンでは、北海道では定番である「メンマ」が具として入っていない店が多い。なぜだろう。一方きくらげの細切りは、北海道ラーメンにはほとんど入らないが、この食感は非常に素敵だ。北海道の濃厚な味噌ラーメンにこそ、きくらげを入れるべきだと思うのは僕だけだろうか。
それとチャーシューの概念も、北海道とは少し異なっている。北海道ラーメンのチャーシューは、厚切りのもも肉か、ばら肉のチャーシューが1枚だけ入っていることが多いが、九州ラーメンは、薄切りチャーシューである。この店のものも3枚入っていたが、量としては北海道ラーメンの1枚分とほぼ同じだろう。おそらく豚骨スープに絡めるためのベストの厚さを追求して行きついたのであろう。
どちらにしても念願の熊本ラーメン。それもやはり旨かった。これは北海道や、福岡とどっちが旨いという問題ではなく、それぞれの土地の特徴ある味のラーメンとして、どちらも旨いとしか言いようがない。
さて食後は熊本城の見学。


加藤清正翁が作った天下の名城も、西南戦争の折、西郷軍の最初の攻撃目標となり、籠城中に謎の火の手が上がり、本丸をはじめとして多くが消失してしまった。それが再建されたのは昭和35年(1960年)であり、それは僕の生まれた年でもある。そんな縁を感じながら有名な武者返しの石垣の上にそびえる熊本城を見上げてきた。
時間はそろそろ2時過ぎ。まだ講演には時間がある。小腹はすいているわけでもなかったが、熊本ラーメンのほかに僕に食べさせたいものがあるということになった。






熊本名物・太平燕(タイピーエン)。春雨が、豚骨スープとも違うあっさり目の白濁スープの中に入っている(今まで食べたことがない味で表現のしようがないが)これも不思議なうまさだ。トッピングの玉子がまた何とも言えない絶妙な味である。
そのほか画像順に皿うどん(固麺)、皿うどん(柔麺)、焼きビーフン、湯麺(タンメン)である。僕が以前のブログで、長崎県で皿うどんを食べそこなった記事を書いているが、それを読まれた世話役の方が、是非これもと注文してくれたものである。しかし当然一人ですべてを食べたわけではない。実は当日一緒に行動したのは僕も含めて5名で、5種類の麺を注文して、小鉢にそれぞれとり分け、全員で全種類を完食したものだ。こういう食べ方は初めてであったが、実に楽しかった。
今日の記事のタイトルは少し大袈裟すぎるが、お腹はかなりはちきれそうになった。だって昼食後まだ2時間強しか経っていないのである・・・。
皿うどんの(固麺)は、細い麺を揚げたものの上に中華餡がかかっており、長崎県のそれとほぼ同じだろうが、皿うどん(柔麺)は餡がかかっているわけではなく、太めの蒸し麺を炒めたもののようで、普通の焼きそばスタイルである。これは長崎の皿うどんの概念とは少し違うのだろう。ただこれ僕すごくお気に入りの味でした。
こんなふうに空き時間を有効に使いながら、楽しい熊本での2泊3日の旅を終えた。新しい仲間とのきずなが生まれたことが、この旅の何よりの財産である。
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しかし宮崎県は、若いころ野球の全国大会で2度ほど行ったことはあるが、講演を行ったことはないし、熊本県と大分県と佐賀県にはまだ行ったことがなかった。(これで九州全県を挙げたと思うが間違いないだろうか?)
そのうち熊本県の2団体から声をかけていただき、先週8日と9日に水俣市と御船町で講演を行う機会を得た。

当日は仕事を終えて、疲れた体を引きづって来てくれた方も多いと思う。本当に感謝である。水俣会場では、同市の最高齢者である108歳の女性から歓迎の花束をいただくというサプライズもあった。ありがたいことである。
講演の感想等についてはアンケート結果で知らされるだろうが、多くの方から120分が短く感じられたという声をいただいている。半分社交辞令としても会場で感じた反応は非常に良いものであった。なお僕の講演には原稿がないので、両会場とも同じテーマでお話ししたが、主たる内容に差異はないものの、細部では説明の仕方や例示にも違いがあったと思う。特に水俣会場では、前半に時間をかけ過ぎ、後半部分ややはしょってしまったので、御船会場では、このあたりの微調整を行った。両会場ともに参加された事務局の方などは、この点に気がついているかもしれない。
先ほど御船会場事務局の担当者の方から、メールで
研修会のあと、地域でお会いした参加者の方々から、「今まで受けたことのない素晴らしい研修だった」「行ってよかった」「菊地さんにあえて嬉しかった」「とにかく素晴らしかった」などなど、大きな反響をいただきました。
という連絡をいただいた。どうもありがとうございます。
これも準備万端整えてくれた事務局の皆さんのお力添えによるものだ。水俣市介護保険サービス事業者連絡協議会と、熊本県介護支援専門員協会・上益城支部の皆さんには、この場を借りて改めてお礼を申し上げたい。
両日とも、講演後は書籍販売とサイン会を行った関係で、会場を出たのは夜9時過ぎであったが、OFF会で事務局や受講者の皆さんなどと懇親を深めた。中にはお土産を持参してくださる方もいて恐縮であった。何よりこうした人とのつながりができることがうれしい。今後とも末永くお付き合いいただきたい。
九州はどこも美味しいものがたくさんあるが、熊本でも様々なものをごちそうになり、また太って帰ってきた。辛子蓮根は、油断してかぶりついたためかなり鼻にきた。でもうまかった。熊本といえば馬刺しも外せない。
僕が初めて「馬刺し」を食べたのは20年5月17日に福岡県朝倉市介護保険事業者協議会スタッフセミナーに呼ばれた際に、福岡市内で行ったOFF会の席でのことであった。その時も美味しくいただいたし、先月北九州市の社会福祉法人・援助会さんの研修に呼ばれた際も、馬刺しをごちそうになった。しかし北海道では馬刺しを食べる機会はほとんどない。今回の熊本県でも当然馬刺しは両日ともいただいた。やはりうまかった。

赤身や霜降りで味が異なるが、どちらも美味しい。画像は2日目の馬刺し専門店のものであり、ここでは醤油ににんにくか、しょうがを好みでつけて食べたが、初日の水俣市では、にんにくのきいたタレで食べた。食べ方によって楽しみ方もいろいろで奥が深い。


上はレバ刺しと、タン刺しである。もちろん牛ではなく、馬である。レバ刺しはこりこりした食感。タンはとろけるような食感である。レバ刺しは福岡でも食べた経験があるが、タンの刺身というのは人生初体験であった。どちらも臭みがあるわけでもなくスッと食べることができた。想像したより美味しいものだった。
さて2日目の御船講演も夕方18:30〜の開催であったため、日中に時間ができた。そのため水俣講演の事務局の方が付きあって下さり、熊本市内観光に出かけた。水俣市のホテルを10:00に出発し、熊本市内に入ったのはちょうどお昼時であったため、かねてより期待していた「熊本ラーメン」のお店に直行。「黒亭」というお店であるが、ちょうど12:00直前であったため、まだ混み合う前であった。

九州ラーメンはカン水をほとんど使っていないのではないかと思える白いストレート麺が特徴だが、熊本ラーメンは、福岡ラーメンより麺は少し太めである。福岡が「細麺」であるとすれば、熊本ラーメンは「中細」である。(メニュー表には中太と書かれていたが、北海道での中太のイメージはもっと太いので、あえて中細と書かせてもらう。)
豚骨スープも福岡のそれより、少し色も濃い目である。醤油豚骨といったところか。しかしそのスープの何よりの特徴はニンニクの味と香りが強いということだ。揚げニンニクの香りである。おそらくニンニクが嫌いな方は苦手なラーメンだろうが、僕は非常に美味しく感じた。(店によってはさらに揚げニンニクの砕いたものを振りかけて食べるスタイルも多いらしい。熊本空港のラーメン店には、それが置いてある。)
さらに福岡ラーメンとの違いは、薬味として「しょうが」が置かれていないということだ。これもニンニクの風味を消さないためであろう。具はノリとねぎ(とは言っても、長ネギではなくアサツキである。;長ネギを使う店もあり、両者が分かれているのは福岡ラーメンと同じだ。)、きくらげの細切り、ばら肉と思しきチャーシューが3枚とシンプルだ。
いつも思うのだが、九州ラーメンでは、北海道では定番である「メンマ」が具として入っていない店が多い。なぜだろう。一方きくらげの細切りは、北海道ラーメンにはほとんど入らないが、この食感は非常に素敵だ。北海道の濃厚な味噌ラーメンにこそ、きくらげを入れるべきだと思うのは僕だけだろうか。
それとチャーシューの概念も、北海道とは少し異なっている。北海道ラーメンのチャーシューは、厚切りのもも肉か、ばら肉のチャーシューが1枚だけ入っていることが多いが、九州ラーメンは、薄切りチャーシューである。この店のものも3枚入っていたが、量としては北海道ラーメンの1枚分とほぼ同じだろう。おそらく豚骨スープに絡めるためのベストの厚さを追求して行きついたのであろう。
どちらにしても念願の熊本ラーメン。それもやはり旨かった。これは北海道や、福岡とどっちが旨いという問題ではなく、それぞれの土地の特徴ある味のラーメンとして、どちらも旨いとしか言いようがない。
さて食後は熊本城の見学。


加藤清正翁が作った天下の名城も、西南戦争の折、西郷軍の最初の攻撃目標となり、籠城中に謎の火の手が上がり、本丸をはじめとして多くが消失してしまった。それが再建されたのは昭和35年(1960年)であり、それは僕の生まれた年でもある。そんな縁を感じながら有名な武者返しの石垣の上にそびえる熊本城を見上げてきた。
時間はそろそろ2時過ぎ。まだ講演には時間がある。小腹はすいているわけでもなかったが、熊本ラーメンのほかに僕に食べさせたいものがあるということになった。






熊本名物・太平燕(タイピーエン)。春雨が、豚骨スープとも違うあっさり目の白濁スープの中に入っている(今まで食べたことがない味で表現のしようがないが)これも不思議なうまさだ。トッピングの玉子がまた何とも言えない絶妙な味である。
そのほか画像順に皿うどん(固麺)、皿うどん(柔麺)、焼きビーフン、湯麺(タンメン)である。僕が以前のブログで、長崎県で皿うどんを食べそこなった記事を書いているが、それを読まれた世話役の方が、是非これもと注文してくれたものである。しかし当然一人ですべてを食べたわけではない。実は当日一緒に行動したのは僕も含めて5名で、5種類の麺を注文して、小鉢にそれぞれとり分け、全員で全種類を完食したものだ。こういう食べ方は初めてであったが、実に楽しかった。
今日の記事のタイトルは少し大袈裟すぎるが、お腹はかなりはちきれそうになった。だって昼食後まだ2時間強しか経っていないのである・・・。
皿うどんの(固麺)は、細い麺を揚げたものの上に中華餡がかかっており、長崎県のそれとほぼ同じだろうが、皿うどん(柔麺)は餡がかかっているわけではなく、太めの蒸し麺を炒めたもののようで、普通の焼きそばスタイルである。これは長崎の皿うどんの概念とは少し違うのだろう。ただこれ僕すごくお気に入りの味でした。
こんなふうに空き時間を有効に使いながら、楽しい熊本での2泊3日の旅を終えた。新しい仲間とのきずなが生まれたことが、この旅の何よりの財産である。
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熊本城以外はすべて食べ物の写真ですね…。記事にも書いていらっしゃるように、さぞかし破裂しそうなおなかだったんでしょうね(笑)。