福祉や介護サービスの業界の「人材難」が叫ばれるようになって久しいが、高齢者の数の増加に、適切な人材配置が追い付いていないという実態はあるとしても、個々の人材に注目すれば、過去に例をみないほど有能な人材は若い世代に確実に増えていると思う。

僕が個人的に応援している「もんじゅ」は10年後の介護イノベーションを目指し、介護現場を変え、介護に携わる人々を元気にする提言を報告書という形で具体化しているが、その数はとうとう100を超えたそうである。

もんじゅの代表である飯塚さんは、まだ30代で、その活動に携わっている方々も20代から30代が中心だ。若ければよいというわけではないが、若い人がこういう活動をしてくれないと、福祉と介護の現場に新しい風は吹かない。そういう意味で彼らの活動は歴史的な評価を受ける日がいつか来るだろうと確信している。(彼の唯一の欠点は巨人ファンであるということだけだ。)

6月4日に、都内で僕の著作本「人を語らずして介護を語るな〜masaの介護福祉情報裏板」の出版記念シンポジウムが行われ上京したが、その夜に「もんじゅ」の集まりに参加させていただき、若くて情熱を持った方々とお逢いできた。翌日の午前中には、それとは別に飯塚さんの繋がりから各地で活躍される人とお話しする機会を得た。飯塚さんの奥さんともお逢いできて光栄だ。以前夜中に電話してご迷惑をかけたが(参照:福生の夜は長いぞ)、その時のBOBアニキの失礼も詫びておいた。そういえば当のアニキも今回も夜中に携帯で乱入してきたな。奥さん再び失礼しました。何かあったら変わりにヅカちゃんを殴っておいてください。それと今後は親しくヒロチャンとでも呼ばせて頂こうかな。

馬鹿話はこの辺にして、今日は今回の上京で出会った人々について少し紹介させていただきたい。

6日の夜に出会った中で最年少は、まだ学生さんである。上智大学の社会福祉学科の皆さんがwel-beeというフリーペーパーを作って活動している。その目的は大学生にとって福祉をもっと身近なものにし、興味を持ってもらうためということだ。
(是非貼り付けてあるサイトリンクをクリックしてアクセスしていただきたい。)

編集長の高山正太郎クンは、僕の二男よりも一つ年下のイケメン男である。いい男ぶりが僕には少し気にくわない(嫉妬である)。しかし自分の息子より若い人が頑張っているのには驚くより感動が先に立つ。彼らがこの国の福祉の未来をどう創ってくれるのだろう。心からエールを送りたい。ただ僕は男には興味がないので、僕のとなりで飲んでいたエリちゃんが紙面やサイトには表面に出てほしいと願っている。(スケベ親父か!!と突っ込まないように。)ちなみにエリちゃんは、施設の相談員を目指しているそうだから、上智大学に求人票を送る事業者さんは是非彼女にも声をかけていただきたい。冗談はともかく、こういう後輩が後に続いてくれることは何とも頼もしい限りである。

それと当日一番幸せそうな顔をしていた男を紹介せねばなるまい。kinsanである。何しろ東京ディズニーランドで彼女へのプロポーズが成功したらしく鼻の下を大いに伸ばして飲んでいたが、彼もなかなかのイケメンである。眼鏡をかけると誰かに似ていると思ったが、あっそうだ、オリラジのチャラ男にどことなく似ているぞ。フィアンセには「キミ、きゃわいいねえ〜!!」と言い寄ったに違いない。・・・そんなことはどうでも良いのであるが、彼もケア観の対話場「リンクスペース」という活動によって福祉・介護業界に風を送っている一人である。思いを実現するために行動を起こしているということは素晴らしい事であるが、実際にそれができる人は意外と少ない。しかし彼は間違いなく優れた実践家である。しかしあえて彼にも欠点を探すとすれば、それは彼の一家が皆巨人ファンということである。この部分だけは一日も早く目を覚ましてファイターズのように正義の球団を応援し、真っ当な市民としての道を歩んでほしい。

スギッチを囲んで大阪からシンポジウムに駆けつけてくれたkansai_kaigoさんは、池田龍谷大学教授と僕の最初のバトルが行われた丹波篠山研修にも参加しており、その光景を目撃していた方だそうである。kansai_kaigoさんは大阪での介護・福祉職の情報交換会(高齢者福祉スタッフ情報交換&交流会)を長年主催し続けている。特にテーマも決めず成果も評価していないということであるが、「継続は力なり」の典型例で、そこまで続く活動ということ自体が社会的に意味のあることだと思う。この会に参加することで、悩みを解決する人々がたくさんいるから活動が続いているということだろう。この会の活動によりバーンアウトしなくて済んだ関係者も多いのではないかと想像する。大阪周辺の関係者の方は、肩の力を抜いて一度参加してみてはどうだろう。ちなみにこの写真は「もんじゅ」の飲み会の翌日、お昼を仲間でということで秋田県の素材の料理屋の前で撮ったものだ(僕はこの店で稲庭うどんを食べた)が、kansai_kaigoさんが撮影しているので、彼は写っていない。ところでスギッチって秋田では有名キャラなのか?

世田谷の特養で介護福祉士として働いておられる中浜さんは、「介護ラボ しゅう」という活動を通じて、介護に携わる人などの話し合いの場を創っている。「しゅう」とは「集」・「習」・「修」・「秀」・「就」などの意味を持った場を目指すという意味だそうだ。まさにシンクグローバリ―・アクトローカリーの実践活動である。彼もまた輝いている若者の一人である。なお彼の唯一のコンプレックスは天然パーマの髪の毛であるらしいが、それは彼のブログで確認してもらいたい。どうでもよい事を書いて怒られるな・・・。

こうした若い人々が行動している。ここから福祉や介護は変わって行くかもしれない。だから彼らに出会っている場所で、僕の脳裏に流れたBGMは、「同じ時、同じ道を歩んだ次代の証はまるで、泥だらけのスニーカーのように誇りまみれのHistory」だ。

しかし我々おじさんやおばさん世代が、その活動を横目で見るだけで物言わぬままではいけない。彼らに負けないように我々の世代も行動し、発言する必要がある。

それと同時に、彼らがこの業界に希望の光を届け続けられるように、世代を超えて彼らを応援し育てていくことも必要だろう。

やがて僕も彼らに頼る時が来ると思うが、その時まではしっかり支えたい人々である。

(今日のおまけ)
kansai_kaigoさんが送ってくれた厚生労働省内の書店に陳列されていた僕の著作本の写真画像。彼によれば僕の本は厚生労働省内の書店の、多くの書籍の中で一番目立つ場所に平積みされ、また他書籍には無い、アピールのPOP文まで付けて置かれているそうである。
厚生労働省内の書店2
厚生労働省内の書店
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