今日の登別は春らしい麗らかな日和になった。

桜のトンネル
登別駅から登別温泉に向かって延びる道道の桜のトンネルも今が満開である。見ごろはおそらく今週一杯だろう。

皆さんにも画像でエゾヤマザクラのピンク色を楽しんでもらったところで本日の話題に移りたい。

僕はかねてよりケアマネジャーには国語力が求められると主張してきた。
(参照:ケアマネに必要な国語力を身につけよう。

国語力には当然、作文の力が含まれる。作文と言っても馬鹿にするなかれである。特にケアプランを読んでも意味のわからない文章を書いているケアマネ諸氏には原点に返って作文力を鍛えてもらいたい。

このことに関連して、当サイトとリンクしている静岡の独立・中立型居宅介護支援事業所&社会福祉士事務所の管理者である如庵(じょあん)さんこと、粟倉敏貴氏(浜松市介護支援専門員連絡協議会会長・静岡県介護支援専門員協会副会長)が、このたび「ケアマネジャー・介護・福祉職員のための作文教室〜基礎編〜」という本を自主出版された。

如庵さんは、どこの法人にも所属しない独立・中立型居宅介護支援事業所の草分け的存在と言える方である。僕との出逢いは、僕の施設サイト掲示板を立ち上げた当時で、もうかれこれ10年以上になるが、ずっとネット上のやり取りのみであった。しかし昨年、同氏に招かれ静岡県介護支援専門員協会の研修会で講演する機会をいただいた。同氏とお逢いしたのはその時がはじめてであった。

お逢いする前は、理念に即した強い信念と意志をもって活動されている方という印象が強かったが、実物の如庵さんは、とても優しい人当たりの柔らかい素敵な人だった。

その如庵さんが今回出版された本は、案内文の中で『文章の作成に悪戦苦闘する現場の悩みに応えて、ワンコインで入手できる「国語の指導書」を執筆! 書き言葉を学び直して記録・伝達能力を上達させ、高い品質の仕事を実現させたいケアマネ・介護・福祉職員には必携!』と紹介されている。

当然のことながら居宅サービス計画書等のケアプランも文章である。しかもそれは利用者や家族との契約事項でもあり、誰もが呼んで分かりやすい文章になっていなければならない。

しかし数あるケアプランの中には、いったい何を書いているのか解読困難なものもある。総合的な援助方針等も日本語として意味をなしていない文章も見受けられる。

そこまで行かなくても、計画書として何をどのように表現すべきか悩んでいる関係者も多いのではないだろうか。

そうした方にはお勧めの本である。ワンコインと銘打っている通り、値段も500円(送料は別途)とお値打ち価格である。今回の「基礎編」の続編として9月には「応用編」も出される予定である。

本書籍については如庵さんのサイト「浜松のジョアンの家です」に詳しく紹介されているので、そちらをご覧いただきたい。

著書名は「〜作文教室」であるが、内容はなかなか硬派で、国の指導要領等にも手厳しい批評が及んでいる。冒頭では「この本を買わない方がよい人」とは?ということが書かれ、その中にケアマネが持つべき基本姿勢とか向上心についても厳しく触れられている。文章表現の技術的部分では助詞を丈夫に使いこなす方法など、参考になる点が多々ある。

文章力と伝達力を向上させたい人には頼りになる1冊と思う。

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