新年度に入って4/9に「北海道社会福祉士会日胆地区支部総会」が、4/15には「のぼりべつケアマネ連絡会総会」がそれぞれ行われた。

両総会ともに役員改正が行われ、僕は社会福祉士会の副支部長とケアマネ会の代表の役から降りた。そのことについては「2つの役職から降ります」で書いている通りの経緯があって、既定路線であるが、役から降りて心底「ホッとしている」というのが実感である。

役職に就く際には、さほど重荷に感じていなかった両職であるが、ここ5年間ほどは、その役職に就いていることで様々な責任が生じ、様々な会議の委員としても任命されざるを得ず、様々な制約を受けた。特に自分の自由に使うことができる時間が減ってしまっていたし、自由な発言が「役職」に縛られてできないこともあったので、それら諸々の制約から解放されただけで精神的に余裕ができた。

縛りが緩んだ分、このブログも今までよりもっと遠慮なく、過激に発言していくことになるかもしれない。

もちろん両会とも、会員としては活動を継続しているわけだから、今後とも会の運営に協力するのは当然であるが、自分で何かを決めて、自分で引っ張って行く責任がなくなったことは大きい。

ただ「のぼりべつケアマネ連絡会」については後任探しが難航し、一時は再任せざるを得ない状況になり、そんなときに無理を言って後任を引き受けていただいた現代表には心から感謝して、影から充分支えていかねばならないという自覚は持っている。しかし、それも長い期間でなくてよいだろう。後任も立派な人なので、僕に頼らず充分仕事ができると思う。周囲の皆様や会員の皆様には、是非僕のとき以上のご支援をお願いしたい。
(※多分、来週4/28の介護新聞で新代表の紹介記事が掲載されると思うので注目していただきたい。)

僕が代表の立場として最後に行った総会では、次期介護保険制度改正で居宅サービスの中心となる「地域包括ケア」を検証する講演を行った。特に24時間地域巡回型訪問サービスの課題について約80分に渡って検証した。これは総会の時間が流動的なので、総会後のプログラムを考えるのが難しく、そうであるならケアマネ会代表としての最後のお勤めという意味も含め、臨機に時間を調整できる自分の講演でまとめようと思ったためである。総会がスムースに進行し、30分ほどで終わったので、その他の連絡事項を挟んで残りの時間を講演時間にあてた。

24時間地域巡回訪問サービスは、報告書のまとめでは「24時間対応の定期巡回・随時対応サービス」とされ、国会に提出された改正案の中では、さらにこの文言が変えられ「24時間対応の新たな訪問介護看護サービス」と表記されている。

なんだかどんどんわけのわからない名称に変わって行く。そもそも「訪問介護看護」って日本語になっているのか?日本人が意味を理解出来ない造語をするなよといいたくなる。これは誰のセンスなんだ?まともな日本語の分かる奴が法案を書かないでどうするんだろう。

だがこのサービス名が最終的に残るとは思えず、変わるだろうと想像している。サービスのイメージがわかない名称ではどうしようもないし、地域住民から「なにそれ?」と言われて、いちいち説明が必要なひどい名称だからだ。今後の名称議論にも注目と言うところだろう。

今後、僕が「のぼりべつケアマネ連絡会」で壇上からお話しする機会はあまりないだろう。定例会の形も、新しい幹事会で新しい方法を考えてほしい。若い人々の感性で新しい風を吹かせていかないと、この国の介護サービスの質は停滞してしまう。

肩の荷を背負って第1線で活躍するのは、我々よりもう1世代も、もう2世代も若い人たちであるべきだ。そしてその世代にはたくさんの有能な人材がいる。そうしたマンパワーが支えてくれる限り、この国の福祉・介護業界の未来は決して暗くない。

逆にいえば、若い感性で変えていく必要があるものが、この国にはたくさん存在するということだ。

本当は、最初に変えなければならないのは政治そのものなのだが、政権交代してもなにもよくならない現実は、この国の政治家の質がそういうものだということなんだろうか?そうした政治家の現実や御都合で何も変わらない今日、介護の現場はそんなものを待たずに良い方向に舵をきっていかねばならない。

介護給付費分科会などの国の専門委員会などからも、5年前と同じ感覚しか持たない感性の鈍った高齢学者はどんどん排除されるべきだろうに・・・。フィクションの制度を作り続ける失敗ばかりの検討員会に何の意味があるんだ?

真の改正議論とは、既得権と関係のないフレッシュな人材によって、しがらみのない未来志向の議論であるべきで、その中からしか本当の光は見えてこないだろう。

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