昨晩は、夕方6時30分から8時20分までお隣の白老町総合保健福祉センター(いきいき4.6)において「介護保険制度改正の論点〜何が変わり何が求められていくのか」というテーマで講演を行ってきた。(講演90分と質疑応答30分の時間をとっていたが、講演が少し長引いて質疑は特になかった。)

地震被害を受けた地域や、その周辺地域の皆さんにとっては、まず今日1日の「暮らし」を最低限守ることが先決で、先のことを考えたりする余裕はないだろうし、今この時期に勉強会でもないだろうと思われるかもしれない。しかし時の流れは止まることはなく、次期制度改正も確実に迫ってくるので、いま勉強している余裕も時間もない人々の分も、被災していない我々が一生懸命勉強して、新しい制度の中で利用者をきちんと支援できる方向性を見つけていかねばならない。

やがて復興がなった暁には、我々が今手に入れたいろいろな知識や方法論を、それらの人々に確実に手渡して、皆でこの国の新たな福祉・介護サービスの質を作り上げていく必要があるからだ。

そういう意味で、今、勉強できる環境にある関係者は、そのことを当然と思わず、その環境に感謝して、全力で知識を身につけようとする努力が求められるだろう。

昨晩の講演会は、冒頭で被災され命を落とされた方々に対する黙とうから始まり、会場で義援金の受付も行われた。それぞれの立場で、今できる最大限の支援を行うことは、これから復興なるまでずっと続けていかねばならないと思う。長い険しい道のりを、被災していない我々が中心となって復興支援にあたって行かねばならない。

昨晩の受講者は60名強。平日の遅い時間で、翌日も仕事があるにもかかわらず皆さん熱心に聴講していただき感謝している。この研修で伝えたかったことは、単に次期改正がどうなるかということではなく、2000年の制度施行から次期改正に繋がる制度の変換(ルール改正や報酬改定、06年の制度改正)がどのような議論に基づき、どう変わってきて、そのことが次の制度にどう影響しているのかという観点を、特に「大人しすぎる介護関係者」が声を挙げないことで、いいように国や学者の論理に屈して改悪が続けられてきた、ということを中心にお話しした。

昨年出された、社会保障審議会介護保険部会の最終報告書が利用者負担増などについて両論併記の結論を出したことに対する批判も多い。しかし一度方針を定めた審議会の報告に反対論が併記された意味は大きい。これは過去にない画期的なことで、ある意味、現場の声が届いたということだ。しかしそれは自然に届いたのではなく、その声を届けるために活動した人々がいるということだ。そのためのデータ集めのために、表の掲示板ではアンケートのお願いを行ったが、ソーシャルアクションとは、こういうアンケートに回答することだけでもできることなのだ。

しかしこうしたアンケートにも回答協力せず、傍観者で終わってしまっている介護サービス関係者が実に多い。そのことが問題なのだ。

国に声を届ける方法がわからないという人も多いが、国に直接パイプを持っている人が声を挙げるためには、国が出すデータに対抗し得るデータが必要なのだから、そのことに協力することが国に物申すことに繋がる。できることをあきらめてしまうのが一番ダメなのだ。どうせ何を言っても始まらないとあきらめて何もしない人が多いからケアマネジャーはじめ、介護関係者は国の審議会でそれこそ「ボロクソ」にいわれなき非難を受けているのだ。

特に現場の介護サービス関係者が、現場の状況をきちんと伝えるデータは、そこにしか存在しない「生の声」であり、真実なのだから、それなりに説得力がある。それを一つの数値にまとめて、検証してくれる人に協力することが大事だ。国だって地号のよいデータしか出さないんだから、場合によっては現場だって、どれに対抗し得る都合のよいデータだけを出したって良い場合もあるだろうが、それもこれもデータの基礎となる根拠が必要なんだ。

そうした取り組みに協力もせず、傍観者になっているだけで、制度がよくなるわけがない。そういう傍観者に制度の方向性を批評する権利もない。物言う人になることがまず大事なのだ。

そのことをテーマとして(多分新年度に入ってから)北海道医療新聞社の介護新聞に5年ぶりの連載をすることになった。前回は2006年4月6日から約半年の連載であったが、その時は06年制度改正の問題を散り上げた。今回も制度改正に関することがテーマではあるが、改正された制度そのものではなく、改正議論における介護関係者のアクションや、制度改正議論の中身に触れることが中心になるだろう。

読者は北海道の関係者に限られるが、被災地で物言えぬ状態になっている関係者の皆さんの分も、被災していな人が圧倒的に多い北の大地から声を挙げて、被災者や被災者支援に奔走している人が帰ってくる場所を、きちんと整えておきたいと思う。

みんな頑張れ!!

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