介護福祉士国家試験の受験資格が平成24年度から見直されることはご存知の方が多いだろう。
当初、平成24年度(2012年度)から実務経験ルートに課せられる予定であった600時間の養成課程については「介護現場の人手不足や、資格取得を目指す介護職員を抱える事業者らの対応が間に合わないこと」等を理由として3年間延期され平成27年度(2015年度)までこの義務は負わなくてよくなった。さらに現場からの反発(600時間働きながら受講するのは不可能だ)の声が強いので、この600時間受講義務は更なる見直しがされる可能性を残している。
しかし24年度から予定通り実施される改正もある。
それは「介護福祉士養成専門学校」などの卒業者は、国家試験を受けることなく資格が与えられるというルートがなくなり、養成校卒業者でも国家試験を受け合格しないと資格が与えられなくなるという改正である。
この適用となるのは平成24年度であるから、介護福祉士国家試験の実施時期で言えば平成25年1月実施試験からということになる。つまり2年間の養成施設であれば来年4月に入学する学生は、卒業年度が平成24年度(平成25年3月卒業)であるから、すべて国家試験を受けなければならない対象者になるのだ。
ところで、僕は今日から、当地域の「介護福祉士養成校」の1年生の担当授業を行っている。今日のブログ記事は、授業の合間の45分間しかない昼休みにipadを使って更新しているというわけである。(マメでしょ)。
というのも僕の仕事の都合で12月が多忙で、今月は今日3コマ(90分授業を3講座)集中して行っているからだ。あとは1月から2月の授業となる。(前期は2年生を担当していた)
そして、この養成校は2年間授業だから、来春の1年生はもう国家試験を受けねば資格を取れないクラスになる。
逆に言えば、今日から担当しているクラスの生徒が、この養成校においては「国家試験を受けずに資格が付与される最後の生徒」という意味になる。
ここは極めて重要で、大袈裟ではなく介護福祉士の国家資格を考える上では歴史上の意味がある学年になるかもしれない。
なぜなら数年後は介護福祉士といえば「国家試験に合格した者」という認識が当たり前になるだろう。そうすると介護サービスの質が議論され「介護福祉士」に何らかの批判が向けられた際に、国家試験を免除された有資格者が「スケープゴード」にされる可能性があり、その対象となる最後の学年という意味もあるからである。
取り越し苦労かもしれないが、将来的には国家試験を受けずに資格を付与されたことは「幸運」ではなく、「トラウマ」になりかねないと思う。
そうしないためにも、世間から認められるスキルを身につけ、この世代の翌年から生まれる「国家試験に合格した養成校卒業者」の手本になる知識と技術を得ておく必要がある。そういう意味で、このクラスは最初から重い十字架を背負わされて介護サービスの現場に出ていかざるを得ない。そういう自覚を持って頑張って、この国の介護リーダーを目指してほしい。それが僕からのエールだ。
僕自身は講師として、そのことの意味を十分伝えながら、どの世代にも負けないスキルを身につける自覚を促しながら授業にあたりたい。そういう意味では身の引き締まる思い授業に臨んでいるのである。
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介護・福祉情報掲示板(表板)
当初、平成24年度(2012年度)から実務経験ルートに課せられる予定であった600時間の養成課程については「介護現場の人手不足や、資格取得を目指す介護職員を抱える事業者らの対応が間に合わないこと」等を理由として3年間延期され平成27年度(2015年度)までこの義務は負わなくてよくなった。さらに現場からの反発(600時間働きながら受講するのは不可能だ)の声が強いので、この600時間受講義務は更なる見直しがされる可能性を残している。
しかし24年度から予定通り実施される改正もある。
それは「介護福祉士養成専門学校」などの卒業者は、国家試験を受けることなく資格が与えられるというルートがなくなり、養成校卒業者でも国家試験を受け合格しないと資格が与えられなくなるという改正である。
この適用となるのは平成24年度であるから、介護福祉士国家試験の実施時期で言えば平成25年1月実施試験からということになる。つまり2年間の養成施設であれば来年4月に入学する学生は、卒業年度が平成24年度(平成25年3月卒業)であるから、すべて国家試験を受けなければならない対象者になるのだ。
ところで、僕は今日から、当地域の「介護福祉士養成校」の1年生の担当授業を行っている。今日のブログ記事は、授業の合間の45分間しかない昼休みにipadを使って更新しているというわけである。(マメでしょ)。
というのも僕の仕事の都合で12月が多忙で、今月は今日3コマ(90分授業を3講座)集中して行っているからだ。あとは1月から2月の授業となる。(前期は2年生を担当していた)
そして、この養成校は2年間授業だから、来春の1年生はもう国家試験を受けねば資格を取れないクラスになる。
逆に言えば、今日から担当しているクラスの生徒が、この養成校においては「国家試験を受けずに資格が付与される最後の生徒」という意味になる。
ここは極めて重要で、大袈裟ではなく介護福祉士の国家資格を考える上では歴史上の意味がある学年になるかもしれない。
なぜなら数年後は介護福祉士といえば「国家試験に合格した者」という認識が当たり前になるだろう。そうすると介護サービスの質が議論され「介護福祉士」に何らかの批判が向けられた際に、国家試験を免除された有資格者が「スケープゴード」にされる可能性があり、その対象となる最後の学年という意味もあるからである。
取り越し苦労かもしれないが、将来的には国家試験を受けずに資格を付与されたことは「幸運」ではなく、「トラウマ」になりかねないと思う。
そうしないためにも、世間から認められるスキルを身につけ、この世代の翌年から生まれる「国家試験に合格した養成校卒業者」の手本になる知識と技術を得ておく必要がある。そういう意味で、このクラスは最初から重い十字架を背負わされて介護サービスの現場に出ていかざるを得ない。そういう自覚を持って頑張って、この国の介護リーダーを目指してほしい。それが僕からのエールだ。
僕自身は講師として、そのことの意味を十分伝えながら、どの世代にも負けないスキルを身につける自覚を促しながら授業にあたりたい。そういう意味では身の引き締まる思い授業に臨んでいるのである。
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しかし、件の三年延期は「決定」となっていたでしょうか?
7月時点で、年内決着をと言っており、その際に養成校に対しても、三年延期を適用させる考えもあった筈ですが。