登別市の介護支援専門員の地域会である「のぼりべつケアマネ連絡会」は、周辺他地域のケアマネ会と合同で年1回研修会を開催している。

これは平成15年を第1回として始めたもので、当市の地域ケアマネ会のほか、伊達市・室蘭市・白老町の4地区の地域ケアマネ会が毎年事務局を持ち回りして、事務局が主体となってテーマや内容を決めている。当初は、製薬会社などのスポンサーに共催してもらって、会場費や講師謝礼などの費用を負担してもらっていたが、現在は担当事務局の運営費の中から支出する、という形になっている。

これもよいのか、悪いのか?

予算基盤が決して強固ではない地域ケアマネ会にとって4年に一度の合同研修会開催費用の捻出は決して楽ではない。特に予算に余裕のある地域の事務局が、他地域から見れば随分贅沢な予算付けをして研修を開催するのは考えものだ。あくまで4地区合同で研修を行う主旨に沿って、毎年各地区から均等割りにした費用負担の範囲で開催できる形で再考した方が良いのではないかと思ったりもする。

そうでないと会員の為になる情報と勉強機会を合同で持つということが大事なのに、何かイベント的な発想に陥って、有名な大学教授を呼びさえすれば良いような傾向になってきているのではないかと危惧されるからだ。

先日16日夜、本年の4地区合同研修会の第1回準備会議が行われ、この中で開催日が9月18日(土)にしたいと提案があった。僕は時期をずらしてほしいと要請した。なぜならその週末は20日の月曜が敬老の日の3連休で、多くの地域では「敬老会」が行われ、介護施設でも敬老の日を祝うイベントが行われるため、その日程での研修会に参加することが難しい会員が多いからである。事実、僕の施設では19日(日)に「緑風園まつり」という当施設一番の大きなイベントを行うため、その前日も準備等で研修会に出ることはできない。そもそも高齢者福祉に携わっている介護支援専門員の会員を対象にした合同研修会は、各地域で敬老イベントを手伝うことを想定し、この週の開催はしないというのが「常識」であったはずである。

ところが既に講師との日程調整が終わっているから、これはずらせないとのことである。それならなぜ準備委員会が必要なのか?単なる伝達委員会ではないか・・・。

しかも講師の都合といっても、その講師に是非今回の合同研修をお願いせねばならないのかということが大いに疑問である。その講師が話す内容が今、介護支援専門員に求められているテーマなのか?

そのテーマとは「認知症ケアとケアマネジメント」で、講師は東北福祉大学教授で認知症介護研修仙台センター所長でもある加藤 伸司さんだ。僕個人的には加藤さんの話は何度も聞いているし、今この時期に是非聞きたいテーマでもない。特に認知症ケアに関する研修は、この地域でもかなり頻繁に行われており、是非今年の合同研修会のテーマにしないとならないような問題でもない。そうであれば、わざわざ多くの会員の都合がつかない日程にしか呼べない講師を、あえてこの時期呼ぶべき意味があるんだろうか?と疑問に思った。

しかも講師料として支払う予定の金額を聞いて驚いた。講師の方に失礼のないように、といってもこれほど高額な謝礼金が必要なんだろうか?という額である。これは蛇足・・・。

大事なことは有名な先生を呼ぶのではなく、今、地域のケアマネにとって何が情報として求められているのか?という視点でテーマを決めることだ。例えば、今年なら間違いなく再来年の制度改正に向けて、来年1月の通常国会に関連法案を提出するために10月にもまとめられようとしている「地域包括ケア」を含んだ報告とその議論に関する問題についてではないのだろうか?
(参照:地域包括ケア構想を斬る

特にこの問題をめぐっては、僕らケアマネの仲間が、今、このままの形の法案提出を何としても阻止しようとして戦っているのに、その時期に4地域のケアマネが一堂に集う研修会で、何度も繰り返されているテーマである「認知症」を勉強しなおすというのは、僕からすればずいぶん「のんきでお気楽」である。これは認知症ケアが大事である、という議論とはステージの違う問題である。

それもせっかく1年に1回しかない機会なのだから、多くの会員が参加できる時期選定ということがまず考えられてよいと思う。

テーマさえしっかり決めておれば、その内容に沿って話を出来る講師の方は全国レベルでは決して一人や二人ではないだろうし(認知症のケアマネジメントだって加藤さんじゃなくって良いと思うけどなあ)、ケアマネ会会員の都合に合わせて日程が調整できる講師もいるはずである。ましてや今回予算付けしている費用をかけるなら、かなり広い範囲にわたって声をかけることが可能である。会員の参加しやすい日程調整ということを無視した合同研修ならいらないのだ。

このように、地域ケアマネ会としての合同研修の当初の主旨からはずれ、イベント的な開催になっている現状を大いに嘆くのである。

来年は僕の地区が事務局であるが、この合同研修を来年以降続けるべきか?僕自身は懐疑的になってきている。そろそろ合同研修会のあり方全体を討論すべき時だと思う。

今年8回目の開催を終えるということは、各事務局(各地域)それぞれ2回事務局を務め終えるわけだから、もう一度白紙から「合同研修会が必要か?」ということも含めた議論を行う時期に来ているのだろう。

はっきり言ってテーマを絞り込んで考えない研修会などなくて良いのだ。

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