北海道で生まれ、北海道で育ち、一度も道外に生活拠点を移したことがないまま半世紀がたとうとしているから、僕は根っからの北海道人である。そう道産子というより自分にとっては「日本人」と感ずるのと同様の感覚で「北海道人」なのである。

ところで昔から北海道の言葉は「標準語」とほぼ同じであると言われて育ったので、自分の言葉も標準語で方言ではないだろうと思いこんでいる。

なるほど北海道にも方言はあると言われ代表的なのは「〜でっしょ」とか「〜べさ」「〜べや」という言葉であるが、こういう言葉を常日頃連発しているということはなく、むしろフジテレビの人気ドラマ「北の国から」のセリフなどは何となく違和感があったものだ。

それでも北海道で日常何気なく使う言葉で、北海道以外の方が奇異に感ずるものも実際にはあって、例えば「ゴミを投げる」というと「捨てるんじゃなく投げるの?」といわれることがある。北海道は「ゴミ捨て」ではなく「ゴミ投げ」ということの方が一般的なのだ。

それと食パンのことを「カクショク」と呼ぶのも理解されない場合が多い。カクショクって何?ということになる。食文化でも赤飯に入れる豆のスタンダードが小豆ではなく「甘納豆」であるということも奇異に感じるらしく「じゃあ、赤飯の色はどうするの?」といわれることがある。当然、北海道のスタンダードは「食紅」である。

それでも日常会話等は、ほぼ標準語だろうと自分では思い込んでいるのだが、全国の色々な場所で講演などを行うと、やはり僕の言葉は「標準語」とは言えないアクセントや言い回しがふくまれているらしい。

先日東京で行った講演のアンケートの中に「北海道弁懐かしかったです!!」というコメントがあった。その方は小樽出身であるらしく、好意的な意味でそういうコメントを書いてくださっており、その方の暖かい気持ちが伝わってくるものである。ただ自分では、どこの部分が北海道弁に聞こえたのか謎である。というかやはり全体の言葉が標準語ではないんだろうか?と思ったりしている。しかしそのことは決してネガティブに感ずる問題ではなく、やっぱ自分は北海道人だと思い、そのことにアイデンティティさえ感ずるのである。

第一、僕は寒い冬より夏の方が好きだが、それも限度のある話で30度の気温が連日続けばとてもじゃないが耐えられないし、ましてや最近のように夏に40度近くなる地域で暮らすことなど想像もできない。熱帯夜で眠ることができる体力もない。

北海道の冬は凍れるし(しばれる)、雪かきも大変だし、都会のように交通網も発達していないし、生活上の不便も多いけど、やっぱ北海道が好きなのである。これは自分の中にしみついたもので、さしたる明確な理由もない感覚なので説明もつかないし、どうしようもないものなのである。

しかし北海道以外の人をどう思うんだ?と聞かれると、これはまったく別問題で、それぞれの土地を愛する、それぞれの人々に興味があるし、自分の生まれた郷土や自分が住まう地域を愛する人は大好きである。北海道より沖縄や福岡や大阪や静岡etc様々な土地が良いと言い合う「自慢」を肴にお酒を飲むのも実に楽しい。

ファイターズを愛していても、ホークスやカープを熱狂的に愛する人がいるから野球は百倍楽しくなるのである。

だから北海道が好きという感覚は、他の地域との比較ではなく、僕の血や肉や骨になっているしみついた感覚なので、それ以外の何ものによっても説明ができないものである。

それでも「いいんでないかい!!」

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