今日は僕の感想をあまり入れずに、主に事実関係だけを紹介する記事となるかもしれない。

表の掲示板に5月26付で「内部告発をしたいです」というスレッドが立てられた。そのレスポンスとして様々な方が意見を述べているが、僕も次のようなレスポンスをつけた。

「介護保険制度以後、特養の虐待事件が公になった最初の事件は札幌市白石区の特養・ルミエールの虐待問題ではなかったでしょうか?この問題は職員の内部告発がきっかけで問題が明らかにされましたが、この施設の問題のように明らかな虐待と思われるケースでも経営者はいまだにそのことを否定し、しかも内部告発者は施設内で嫌がらせを受けたという別問題にな発展しました。その問題、ちょうど昨日札幌高裁の差し戻し控訴審において施設側に対し内部告発をして不利益な取扱いを受けた(罵倒される、会議に出席させない等)職員2人に80万円ずつ、計160万円を支払うように判決が下りました。
このように内部告発者の保護義務があるとは言っても、今現在の状況は内部告発者が全く傷を負わないことにはならず、裁判沙汰にならないと保護されないという状況もあります。このことをまずもって覚悟する必要がありますし、告発するにはそれなりの証拠、正式な記録、録音、録画など証明するものがないと実際に取り上げられるまでにはならないと思われます。まず証明する証拠を握ることが肝心です。」

以上である。

このルミエール事件の経緯は「特別養護老人ホーム ルミエール虐待事件の経緯」「ルミエール内部告発その後」「ルミエール高裁判決」等を参照いただきたい。このほかにもネット検索すれば、数多くヒットするサイト等があり全容が理解できるだろう。

そもそもこうした虐待が日常的に行われていたことが許されないことだし、異常なことであるのに、虐待を行った当事者を処分せず、虐待という事実を隠すために、虐待を告発した職員に対して陰湿な嫌がらせと思える行為や、差別を行うというのは「ひどい」を通り越している。逆にそうした行為に関わった管理職や介護職員が、何も責任をとらず、現在もサービスに関わっているとしたら、これは何を信じてよいのか分からなくなる。

第3者が見ていないところで神様が見ているかどうかは知らないが、少なくとも虐待を受ける利用者や、虐待を行う自分自身は、しっかりそのことを目に焼き付け、心に刻んでいるはずだ。そのことはやがて必ず自らの心に向かう刃になるであろうことを当事者は肝に命ずるべきである。

じっと目を閉じて、一人静かに自らの「心の闇」をみつめなさい。

ところで、このスレッドに内部告発したことによって嫌がらせを受けた当事者の方が5/30付で書き込みをされている。その内容は

「私はmasa様が仰っていた札幌の事件の内部告発当事者です。この掲示板は、以前から参考にさせて頂いていましたが、投稿は初めてです。今回、この話題になっていましたので、躊躇しましたが、体験談を書かせていただきます。
匿名様は、返信がないようですがまだきっと悩んでおいででしょうね。
私の経験からは・・はんかくさい経営者は、決して認めようとしませんからそのおつもりで。そして告発に至るまでに、必ず正当な訴えを職場内で一通りやってみましょう。それをやってしまうと解雇になったりする心配があるのでしょうが、そこでへこたれるのでは、告発など到底無理です。解雇されたら、不当解雇で闘うくらいの気概がなければいけません。
職場内での訴えを怠ると、公になった時の防御が薄くなります。
上記のように、このような行動は、当事者に闘う気などなくても、経営者にとっては宣戦布告ですから、どうしてもひとり孤立した時の支えは準備しておかなくてはなりません。たいてい職場で同じような気持ちの仲間を支えに、と思うでしょうが、それはあてになりません。信用しながらも、信用せずに、証言の記録や録音は用意しましょう。
私の問題では、私より先に市や道に投書などで働き掛けた人が居ましたが隠蔽されました。行政は施設に確認したり、会議などをしなさいと指導しただけでした。その1ヶ月後に、私が施設内での解決を試みましたが、圧力に負けそうになりました。そして2ヵ月後に所属の組合を通じて、今度はもみ消されないように、市への申し入れと同時に新聞に報道してもらいました。
私にとっては、労組の支えがなかったら、精神的にも裁判費用などの金銭面でも耐えられませんでした。職場内の仲間は、土壇場になると経営者と本気で闘う気持ちのある人はなかなかいませんから、孤立は覚悟でするしかありません。
そして、最後まで頑張り続けなければ、自分が犠牲になるだけで、いい事はひとつもないに等しいです。ちなみに私は職場の健全化を訴えて組合の立ち上げから虐待問題を経て、裁判が終わるまで7年半かかりました。その間プライベートも健康も犠牲にしてきました。
匿名さんのような状況は許せませんが、内部での解決へ向けての努力をまずは考えるべきです。自分の職場なのですから、やめる前に出来ることはしてみましょう。方法は告発だけではありません。何をやってみてもだめなら告発も視野に入るのではないでしょうか。長々とすみませんでした。」

以上である。言葉が浮かばないほどショックである。さぞ大変であったろう。しかも過ぎ去った7年以上という月日の重さを考えると内部告発者が守られない状況に対する深い憤りを感じざるを得ない。心の傷を癒し1日でも早くお元気になっていただきたい。

それにしても「私より先に市や道に投書などで働き掛けた人が居ましたが隠蔽されました。」と書かれているが、なぜ行政担当課はこうした問題に踏み込んで人権を守ろうとしないのだろう?ここが一番の疑問である。

この国の福祉や介護には、まだまだ深い闇が残されている。多くの心ある関係者にとっては本当に胸の痛むことであろう。

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