各地から「さくら便り」が聞こえてくる時期なのに、昨日の北海道は大荒れの天気で、冬が舞い戻った。

春の嵐6春の嵐5春の嵐4春の嵐1




画像は昨日朝の施設周辺の景色である。4月に入っても雪が降ることはあるが、この吹雪は異常だろう。そして4月14日の積雪はかなり遅いほうだろう。施設の車両は、まだスタッドレスのままだったので問題なかったが、自家用車は夏タイヤに履き替えてしまっていたので、幹線道路から外れた場所を走るのには注意が必要だった。

ただ昼には雪もやみ、道路の雪も溶け、特別な混乱はなかった。デイサービスの送迎も通常通り行えたし一安心である。冬の雪は何の問題もないが、季節外れの雪は思わぬ障害を発生させるので本当に油断ならない。もう今シーズンは、これが最後の雪だろうなとは思っているけど大丈夫だろうか・・・。

さて今日は久しぶりにシリーズ「日本酒道」の記事を書いてみようと思う。

先月、秋田県大仙市大曲の地域密着型事業者連絡会に招かれて、同会主催の研修会で「介護職員に求められるもの〜介護の常識を問い直そう」という講演を行った。

僕は知らなかったが、大仙市大曲というところは、毎年8月第4土曜日に「全国花火競技大会」が行われる場所で、この大会は規模・権威とも「日本一の花火大会」とされていて、その際には全国から何万人もの観光客が訪れるため、当日のホテル予約は1年前から必要らしい。

ところで、当日の研修会は受講者の皆さんの反応もよく、アンケート結果もポジティブな評価がほとんどで好評のうちに終わったと自分では感じている。その日、宿泊して翌日帰道したわけであるが、講演後に事務局の皆さんと懇親会を行った。秋田の方はお酒が強いというイメージがあるが懇親会参加者の皆さんは「普通ですよ」と言われていた。しかし皆さんの普通は、我々の「強い」という部類に入ると感じた。

何しろ米どころだし、水もいいので、地酒がまずいわけがないから「いけるくち」の人が多いんだろう。

その懇親会の最初の乾杯で出されたお酒が変わっていて、しかも「美味しく」いただき、大変印象に残った。そして、あんまり僕が感動するものだから事務局の方が後日わざわざ僕宛てにこのお酒を送ってくださった。
(※しかも大曲の「あきたこまち」まで一緒に送っていただいた。大変恐縮している。ありがとうございます。)

そのお酒が、発泡清酒ラシャンテである。蔵元は大仙市の創業元禄二年(1689年)の老舗蔵・鈴木酒造「秀よし」である。もともとこの蔵は、始祖が伊勢の國より旧長野村へ移り住み、嘉永年間に藩の御用酒となり、秋田藩主佐竹候より「秀でて良し」の意を併せて「秀よし」の酒銘を賜り現在に至っているそうだ。

その老舗蔵の現当主が、女性でも気軽に飲むことができる日本酒を目指して作り上げたのが「ラシャンテ」で、現在では超と冠がつくほどの人気となっており、地元でも予約しておかないと手に入らない状態であるそうだ。

発泡清酒ラシャンテ1

発泡している日本酒はさほど珍しくなく、僕も過去に何種類かの発泡清酒を飲んだことはあるが、それらはほとんど瓶内発酵するもので、このラシャンテのように炭酸ガス充てん法によるものは珍しいのではないかと思う。少なくとも僕は初めて知った。

発砲清酒ラシャンテ3
味も「シャンパン」を意識して作られたとのことで、店主の「コーラとハンバーガーという人にも飲んでもらおう」という思いがこもって、清酒の香りを抑えフルーティーさを引き出している。(※画像はクリックすると拡大します。)

なるほどシャンパン酵母を使っているためか青リンゴのような、そして洋ナシのようなフルーティーな香りが漂う。ニッカから出されているリンゴのお酒「シードル」に似た味わいである。

ただ飲んだ後に、僕はコメ麹の特有の香りと味をほのかに感じる。シャンパンとはこの点がかなり異なると思った。甘みを強く感じるが、これは米から生まれる天然のブドウ糖の甘さだということで後味も悪くない。

造り自体は、「あきたこまち100%」の純米製法である。精白は65%、これに「奥羽山脈の伏流水」を使っている。良い米と、良い水がある地域特有の贅沢である。1段仕込みのためアルコール度数は8%と一般の清酒に比べて低く女性にはお勧めだろう。

食前酒あるいは、食後のデザートワインのかわりとして飲むのが良いのではないだろうか。

280ミリリットル入り瓶1本498円であるが、前述したように非常に手に入りにくい状態となっている。

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