明日、明後日と実地指導が予定されている。

初日の水曜日は午後からの開始で半日を使って通所介護、2日目の木曜日は朝から1日を通して居宅介護支援と短期入所生活介護が対象である。今回は施設サービス(介護老人福祉施設)部分は対象外である。

というのも登別市の場合、道の権限移譲を受けて、居宅サービス部分は道の直接指導ではなく、登別市が事業者に指導を行っているからである。つまり登別市内の介護サービス事業者は、施設サービスは道(胆振保健福祉事務所)が実地指導を行い、居宅サービスは登別市が実地指導を行うことになっているのだ。よって今回は居宅サービスとしての3事業のみが対象である。

権限委譲がされる前は、社会福祉法人検査や施設サービスの実地指導を含めて全て1日で行っていたので、居宅サービス3事業だけで2日間(明日は午後から開始だから実際には1日半)にわたって行われる実地指導は時間的には、かなり余裕があると思われる。しかし事業者側としては、この指導の為に日数がとられるのは、あまり好ましことではない。ただ事業サービス主体としては、適正サービスを担保する上でいたしかたない義務として納得するしかないだろう。

さて今回なぜ3つの居宅サービスを2日間に分けて行うのかを考えると、それはおそらく指導担当者側の都合であろうと思われる。登別市は数年前から権限移譲を受けているが、実地指導として本格的動きをとるようになったのは実際には21年度に入ってからであろう。だから担当者もまだまだ「慣れていない」という実情があり、時間的にゆとりを持たせたのではないかと思える。同時に当事業所に関しては(登別市の居宅サービス事業所全体に言えることなのであるが)数年間実地指導を受けていないので行政側のチェック事項がかなりたくさんあるだろうという予測を立てているのかもしれない。

ちなみに施設サービスの実地指導は、居宅サービスの指導が行われていない間も別に道の担当者によって行われている。20年度に行われた指導は法人指導と、施設の方は老人福祉法と介護保険法の両方で、今回よりかなり多い範囲と量であったが、それも1日で終わっている。

ということで、明日からその指導が入るわけである。介護サービス情報の公開に関する調査に僕が立ち会うことはないし、調査員が来ても無視しているが、実地指導は各事業の管理者として当然、立ち会わねばならない。その際、僕の個人的興味と言っては何だが、注目している点は「市の担当者」がきちんと制度を理解して指導に当たるのは当然としても、近直のルールに対応して、どのような見地から指導が行われるのか、ということである。いわば「お手並み拝見」といった心境である。

この実地指導の状況や指摘された事項、指導の際のやり取りなどは終了後、このブログ記事の中で分析して皆さんにもお知らせしようと思うが、それと同時に、これも恒例であるが表の掲示板では「実地指導の実況中継」として書き込める時間帯に、リアルタイムで進捗状況を書き込んでいく予定である。

つまり登別市が権限移譲されて、我が施設に対して初めて行う実地指導状況が、ネット掲示板等を通じて全国の皆さんに向けて随時情報発信されていくわけである。この間、表の掲示板では実況中継を優先するために、質問スレッドにレスポンスをつける時間がなく返信が遅れるかもしれないことをご了承願いたい。

水も漏らさないような事業運営が行われている、なんてことは言えないので、指導事項も当然あるだろうが、しかし報酬返還などに繋がる悪質な違反や、法令の誤解などはないと思っている。実地指導の着目点がどの部分なのかということは他の地域の皆さんにも役立つ情報となるだろう。場合によっては管理者としての僕が「つるしあげられる」状況が生まれないとも限らない。そのことも正直に報告するつもりである。

しかし僕の施設や事業所の場合、実地指導に臨んで極端に気を使ったり、緊張したり、書類整備にかけまわたりすることはない。いつもの普通の業務の中で、日ごろ記録している書式を正直ありのままに提出して、行政側と意見交換しながら、主張すべき点は主張して、お互いの法令理解度を整理しながら、より適切運営につなげていくということしかないので、普段我々が気がつかなかったり、抜けている部分の指導事項があれば、それに従って素直に改善に努めればよいだけの話である。求めているのは新たな「気づき」であって、書類が整えられて何も指導事項がなくシャンシャンで終われば良いというものでもない。

今回は、市の担当者と膝詰めで長時間にわたってコミュニケーションを交わすことができるので、それなりに良い機会なのであるが、指導担当者は日ごろからお世話になっている担当課の方々で、お互いあまり遠慮はないだろう。ただし初対面ではないというやりにくさが逆にあるかもしれない。

どちらにしても実地指導とは、事業者が「お白州」にひれ伏して、行政の判決を待つ場ではない(今回の担当者にそのような偉ぶる人はいないのであるが)。

時に「遠山の金さん」の桜吹雪は、事業者側が片肌ぬいで見せることがあってもよいのではないだろうか。・・・いや、これはあまりに不遜な考え方であった。反省してもっと素直に真摯に対応しよう・・・。

それと勿論、明日も明後日もブログ記事は昼休みに更新する予定である。実地指導の関連記事はすべてが終了した金曜日以降になると思うので、それ以外の話題で何か書けることについて記事更新したいと思っている。

とりあえず、明日は表の掲示板で予告(関連スレッド)しているが「介護サービス情報の公表制度」に関する内容を書く予定である。

介護・福祉情報掲示板(表板)

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