自分にとっては、あまり喜ばしいことではなく、むしろ気の重たいことだし、他人に自慢するようなことでもないので静かにしておこうと思っていたが、自分の日記的性格の強いブログで、人生初体験の出来事に触れないほうが不自然なので一応ご紹介しておきたい。

明後日10/1(木)にコメンティーター(?)としてテレビに初出演する。しかも生放送である。

とはいっても北海道のローカル番組なので、北海道以外の人が見ことはできない。

番組はUHBで平日9:55〜11:20まで放送している「のりゆきのトークDE北海道」という情報番組で、聞くところによると道内では人気番組で、視聴率も15%を超えているらしい。もちろん放送時間から考えてもわかるように、僕自身はそのような番組があることも知らなかったし、見たこともなかった。しかし妻や周囲の人々に聞くと、結構見ている人が多いようだ。その番組の10/1のテーマが「混乱する要介護認定」となっており、副題に「わずか4ヶ月で修正され、悲鳴を上げる要介護認定。そこで問題点を洗い出し今後の対策を考えます。」とされ、そのテーマに則っての議論(?)に加わるということで出演を依頼されたものである。

もともと番組に出演する気持ちなどまったくなかったのであるが、同番組で介護認定の問題を取り上げるということで、ある方の紹介から同番組のディレクターの取材を受け、基礎知識を持ってもらうための情報提供と軽く考えて、いろいろとお話をしたのが始まりである。


お話が終わったときに「番組に出演して、是非話を聞かせてほしい」と言われたので、当初は丁重にお断りさせていただいたが、日ごろお世話になっている方の紹介でもあり、その方が諸事情から出演できないピンチヒッターという意味もあって、最終的にお引き受けせざるを得ないはめになってしまった。

しかし前述したように、生放送の番組で、テレビ初体験の僕が何かまともなことをしゃべれるのか、まったく自信はない。台本や打ち合わせはあるそうだが、司会者の問いかけにその場で答えなければならず、しかも過去の出演者によれば「打ち合わせていないことを聞いてくる」ということが多いらしい。ディレクターからは何をしゃべってもよいと言われているが、このブログでいつも発信している内容を、テレビでそのまま発言してよいのだろうか?そりゃちょっと過激すぎるだろう。

テーマからもわかるように、今回の要介護認定ソフトの変更、再三にわたる基準変更は、結果的に要介護認定方法を変えることが、正確な基準を生みだすためではなく、軽度誘導の為ではないかという疑問に基づき、国民にとって必要な認定方法とは何かを議論する主旨だろうと思う。

僕自身の考えでは、確かに新ソフトは1次判定ロジック自体が軽度誘導の結果を生んでいると思う。つまり認定調査の判断基準の変更が行われた後も、新しい認定ソフトにより結果が軽度に出る人が増えると思っている。これについて国は1万人のデータを抽出したモデルでは06年のソフト改正時や、昨年4月の結果と、要介護状態区分の分布状態・出現率は同じであると言っているが、そもそもいつの年度も同じような要介護状態区分の出現率であることのほうに意図的なものを感じるし、仮に意図的なものがないとても「出現率が同じだから軽度誘導ではない」という理屈はおかしいと思う。なぜなら後期高齢者の数が増えている現状を鑑みれば当然、要介護4とか5の出現率は自然増で上昇するはずである。それが上昇していないことをもって考えれば、自然増部分がそっくり過去のソフト改正で飲み込まれてしまっており、それはまさに軽度誘導だと考えるのである。

ただ僕はそのことより、むしろ10年しかたっていない介護保険制度において、過去3度もソフトを変え、現在の4代目のソフトにするという必要性があるのか、ということを主張したいと思っている。国はこのことについて「介護サービスを受ける入り口である要介護認定の信頼性を高めるため地域ごとのばらつきをなくして最新の介護の手間を反映させる」としている。

つまりは国が考える枠組みに当てはめて個人差による誤差を少なくするという意図であり、このことは機械的判断基準と表裏一体をなし、個別性の評価の為の2次判定の存在を否定しかねないものだし、そもそも「最新の介護の手間」というが、手間に関わる時間がわずか10年間の間に大きく違ってきたと考えるほうがどうかしている。むしろ困難に頻繁にソフトが改正され、状態が変わっていないのに認定結果が変わることの方が「入口の信頼性」を損なうものだろう。

百歩譲って、その信頼性を高めるというなら、なぜこんなに急いで議論も尽くさず、何度も判定方法を変えなければならないソフトを使おうとするのであろう。また信頼性を高めるというのであれば、今までのソフトがオンボロという証明なんだから、なぜそのオンボロソフトを作り続けている1業者が、今回もまたソフト開発に携わっているのか、結果を出さない業者は排除すべきだろう。

こうしたことを中心に述べてみたいと思う。

出演者は他に、今回のソフト改正に関して厚生労働省内に存在した「10%非該当の人を作れば、54億円の経費節減ができる」という内部文書の存在を明らかにした、共産党の小池晃参議院議員、岩見沢シーズネットの岩見太市代表等である。

僕はあまりうまくしゃべれないと思うが、出演前に、これは言っておいてくれ、ということがあれば是非、この記事のコメント欄に書き込んでいただきたい。

なお道内の関係者の皆さんは10/1の同番組は決して見ないでいただきたい。これだけは是非お願いしておく。

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