今日は祝日で久しぶりに研修や講演もない正真正銘のOFFである。
もちろん仕事からまるっきり離れて過ごしているわけではなく、今週審査分の介護認定審査会資料を読んで審査会に備えなければならないし、依頼を受けている原稿の執筆などに手をつけなければならないが、〆切もまだ先なので、ゆっくり自宅でマイペース作業している。
そうした気分なので、今日はいつもと違った「軽い話題」を書きたいと思う。
昔からの諺で「名物にうまいものなし」というが、確かに土産物の中には、そういうものも数多くある。しかし、その土地で名物になっている食べ物で、そこでしか味わえない「旨いもの」もたくさんある。ここ数年、講演等で道外の様々な場所に出かけると、そうした「旨いもの」に出逢えるのが、また楽しい。
今年5月に福岡県に講演の為出かけた際、主催者の方々にご馳走になった本場の「もつ鍋」。
これは絶品である。醤油ベースのスープの味と、柔らかで、まったく臭みのない「牛もつ」がベストマッチである。
もちろん「もつ鍋」自体を始めて食べたわけではない。北海道でもいろいろな場所でそれは食べられるし、登別や室蘭でも「もつ鍋」を売りにしている店も多い。しかしこちら、地元の「もつ鍋」は鳥もつを味噌ベースのスープで煮込んだものが主流で、牛もつ醤油ベースは少ない。それはそれで旨いのであるが、福岡もつ鍋とは違う食べ物と考えた方がよいだろう。
札幌などで「本場の味」を売り物にしている店もあるが、やはりあの福岡で食べた「もつ鍋」に適う味ではなかった。その土地の水や空気と一番あった状態がベストなんだろう。空港で土産物として売っているパック入りの「もつ鍋」もそれらとはまったく異なるのである。
そういえば、北海道では馬刺しなんてほとんど食べる機会はないし、たまにメニューにある居酒屋などで、それを注文しても「冷凍」に近いものが出てくるが、福岡でたべた馬刺しもこれとは似て非なるもので舌がとろけた。レバ刺しも旨かった。生肉の食べ方は北海道と文化と歴史が違うのかもしれないと思った。それと夜中を過ぎた中州の屋台で食べた「長浜ラーメン」も最高である。あの時間、散々飲み食いした後の九州ラーメンは量もちょうど良い。さすがに「替え玉」は食べられないが・・。
仙台で食べた肉厚の「牛タン」も旨かった。僕が今まで認識していた「牛タン」とは薄切り肉の焼肉であるが、仙台を中心にチェーン展開しているその店の牛タンは、ステーキの厚さと変わらない。しかも味も抜群である。
ところが同じそのチェーン店が東京日本橋にもあって、たまたま東京出張した際に、僕の友人がその店に連れて行ってくれたのだが、同じ店の同じメニューでも仙台で食べたあの味とは微妙に違うのである。やはり地元仙台で食べたものの方が旨いように思った。これは心理的影響だけの問題なのだろうか?どうも違うように思う。
丹波ささやまの黒豆も、こちらまで送っていただいたものを毎年食べており、これも絶品であるが、あの篠山市の広々とした大地と空気の中で食べると、これまた旨い。今度お邪魔するときは「猪鍋」にも挑戦したい。
沖縄の「ソーキそば」もあの土地ならではのものだろう。泡盛の水割りと、ゴーヤチャンプルを地元の居酒屋で味わったときには感動ものであった。それと名前は忘れたが、北海道には絶対あり得ない色が真っ青な魚。から揚げにすると、青い色は消えるのだが、あれも旨かった。
盛岡冷麺も「どっちの料理ショー」で取り上げられた有名店の「お取り寄せ」をインターネットで注文して食べたことがあるが、それより盛岡駅前の大きな焼肉店で冷麺コーナーの入り口が別になっている店(店名は忘れたが地元では有名らしい)で食べた冷麺のほうが数段旨かった。もちろん、これは好みの問題もあるが、それだけではないエッセンスが料理には必要なのかもしれない。
宮崎では「鳥のもも焼き」?正式名称は忘れたが、地元では老舗という店にタクシーの運転手さんの紹介で行ってみた。驚いたことにはメニューは飲み物のほか、炭火で焼いたそれしかない。しかも表面は炭火でしっかりあぶられているが、なかはほとんど真っ赤な生である。鳥の赤さ、生に慣れていない僕としては、思わず引いてしまったが、口に入れた瞬間その美味しさに目を見張った。メニューがそれしかない意味がわかった。それ以上必要ないのである。焼酎ともよくあって完食した。
鹿児島では、きびなごの刺身。酢味噌で食べる味がなんともほっとする味だった。そういえば「さつま揚げ」も北海道で食べる「揚げかまぼこ」とは微妙に違って旨かった。ただ鹿児島に行ったのは、かなり前で忘れてしまった記憶が多いかも・・・。本場の豚骨ラーメンを始めて食べたのも鹿児島だった。「こむらさき」という店に行ったが、スープが売り切れで、地元のスナックのお姉さんに「仏跳麺」(字は間違っているかもしれない:ぶっちょうめん、という店だった)という店を紹介され、食べたラーメンが無化調なのだが、これも北海道のラーメンと一味もふた味も違って旨かった。豚骨ラーメン万歳。
長崎では「ちゃんぽん」を食べ逃したことが心残りである。夕食があまりに豪華で食べ過ぎたので、朝食は抜きにして空港で「ちゃんぽん」を食べようとしたが、午前出発の便だったため店が開いていなかった。今度、長崎に行けたら、ちゃんぽんか、作家の故・吉村昭さんが絶賛していた「福寿」というお店の「皿うどん」を是非食べてみたいものである。
札幌ラーメンだって、旨い店と旨くない店は両極端だし、観光客が訪れることが多い場所は後者が多い。旭川ラーメンでは珍しく「味噌」ラーメンを売りにしている「よしの」だって札幌駅地下のアピアのそこと、本場旭川の「よしの」では全然味が違う。アピアで味噌ラーメンを食べて、「よしの」の味と勘違いしてもらっては困るし、ラーメン共和国の「初代」の醤油ラーメンと食べて小樽の本店の味と勘違いしてもらっては困る。
カレーラーメンは苫小牧、登別、室蘭地区で食べないと本場の味はわからないし、カレー味噌も同様である。
このように地元でしか味わえない旨いものは、おそらく数え切れないくらいにあるんだろう。
全国各地に足を向ける際の楽しみは、こうした高価ではなくとも、地元ならではの「旨いもの」に出逢うことであろう。昔と違って、量はあまり食べられなくなったが、旨い酒と、旨い食べ物がそこにあるというだけで至福の時を過ごせるのである。
そういえば先日、札幌で僕の講演を聞いてくださった静岡県の医師の方から是非静岡に呼びたいと名刺交換を求められたが、静岡に行く機会があったら、どんな名物に出逢えるだろうかと秘かに期待している。
呑み助の僕としては「静岡名物はお茶です。」と言われては困るが・・・。
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もちろん仕事からまるっきり離れて過ごしているわけではなく、今週審査分の介護認定審査会資料を読んで審査会に備えなければならないし、依頼を受けている原稿の執筆などに手をつけなければならないが、〆切もまだ先なので、ゆっくり自宅でマイペース作業している。
そうした気分なので、今日はいつもと違った「軽い話題」を書きたいと思う。
昔からの諺で「名物にうまいものなし」というが、確かに土産物の中には、そういうものも数多くある。しかし、その土地で名物になっている食べ物で、そこでしか味わえない「旨いもの」もたくさんある。ここ数年、講演等で道外の様々な場所に出かけると、そうした「旨いもの」に出逢えるのが、また楽しい。
今年5月に福岡県に講演の為出かけた際、主催者の方々にご馳走になった本場の「もつ鍋」。
これは絶品である。醤油ベースのスープの味と、柔らかで、まったく臭みのない「牛もつ」がベストマッチである。
もちろん「もつ鍋」自体を始めて食べたわけではない。北海道でもいろいろな場所でそれは食べられるし、登別や室蘭でも「もつ鍋」を売りにしている店も多い。しかしこちら、地元の「もつ鍋」は鳥もつを味噌ベースのスープで煮込んだものが主流で、牛もつ醤油ベースは少ない。それはそれで旨いのであるが、福岡もつ鍋とは違う食べ物と考えた方がよいだろう。
札幌などで「本場の味」を売り物にしている店もあるが、やはりあの福岡で食べた「もつ鍋」に適う味ではなかった。その土地の水や空気と一番あった状態がベストなんだろう。空港で土産物として売っているパック入りの「もつ鍋」もそれらとはまったく異なるのである。
そういえば、北海道では馬刺しなんてほとんど食べる機会はないし、たまにメニューにある居酒屋などで、それを注文しても「冷凍」に近いものが出てくるが、福岡でたべた馬刺しもこれとは似て非なるもので舌がとろけた。レバ刺しも旨かった。生肉の食べ方は北海道と文化と歴史が違うのかもしれないと思った。それと夜中を過ぎた中州の屋台で食べた「長浜ラーメン」も最高である。あの時間、散々飲み食いした後の九州ラーメンは量もちょうど良い。さすがに「替え玉」は食べられないが・・。
仙台で食べた肉厚の「牛タン」も旨かった。僕が今まで認識していた「牛タン」とは薄切り肉の焼肉であるが、仙台を中心にチェーン展開しているその店の牛タンは、ステーキの厚さと変わらない。しかも味も抜群である。
ところが同じそのチェーン店が東京日本橋にもあって、たまたま東京出張した際に、僕の友人がその店に連れて行ってくれたのだが、同じ店の同じメニューでも仙台で食べたあの味とは微妙に違うのである。やはり地元仙台で食べたものの方が旨いように思った。これは心理的影響だけの問題なのだろうか?どうも違うように思う。
丹波ささやまの黒豆も、こちらまで送っていただいたものを毎年食べており、これも絶品であるが、あの篠山市の広々とした大地と空気の中で食べると、これまた旨い。今度お邪魔するときは「猪鍋」にも挑戦したい。
沖縄の「ソーキそば」もあの土地ならではのものだろう。泡盛の水割りと、ゴーヤチャンプルを地元の居酒屋で味わったときには感動ものであった。それと名前は忘れたが、北海道には絶対あり得ない色が真っ青な魚。から揚げにすると、青い色は消えるのだが、あれも旨かった。
盛岡冷麺も「どっちの料理ショー」で取り上げられた有名店の「お取り寄せ」をインターネットで注文して食べたことがあるが、それより盛岡駅前の大きな焼肉店で冷麺コーナーの入り口が別になっている店(店名は忘れたが地元では有名らしい)で食べた冷麺のほうが数段旨かった。もちろん、これは好みの問題もあるが、それだけではないエッセンスが料理には必要なのかもしれない。
宮崎では「鳥のもも焼き」?正式名称は忘れたが、地元では老舗という店にタクシーの運転手さんの紹介で行ってみた。驚いたことにはメニューは飲み物のほか、炭火で焼いたそれしかない。しかも表面は炭火でしっかりあぶられているが、なかはほとんど真っ赤な生である。鳥の赤さ、生に慣れていない僕としては、思わず引いてしまったが、口に入れた瞬間その美味しさに目を見張った。メニューがそれしかない意味がわかった。それ以上必要ないのである。焼酎ともよくあって完食した。
鹿児島では、きびなごの刺身。酢味噌で食べる味がなんともほっとする味だった。そういえば「さつま揚げ」も北海道で食べる「揚げかまぼこ」とは微妙に違って旨かった。ただ鹿児島に行ったのは、かなり前で忘れてしまった記憶が多いかも・・・。本場の豚骨ラーメンを始めて食べたのも鹿児島だった。「こむらさき」という店に行ったが、スープが売り切れで、地元のスナックのお姉さんに「仏跳麺」(字は間違っているかもしれない:ぶっちょうめん、という店だった)という店を紹介され、食べたラーメンが無化調なのだが、これも北海道のラーメンと一味もふた味も違って旨かった。豚骨ラーメン万歳。
長崎では「ちゃんぽん」を食べ逃したことが心残りである。夕食があまりに豪華で食べ過ぎたので、朝食は抜きにして空港で「ちゃんぽん」を食べようとしたが、午前出発の便だったため店が開いていなかった。今度、長崎に行けたら、ちゃんぽんか、作家の故・吉村昭さんが絶賛していた「福寿」というお店の「皿うどん」を是非食べてみたいものである。
札幌ラーメンだって、旨い店と旨くない店は両極端だし、観光客が訪れることが多い場所は後者が多い。旭川ラーメンでは珍しく「味噌」ラーメンを売りにしている「よしの」だって札幌駅地下のアピアのそこと、本場旭川の「よしの」では全然味が違う。アピアで味噌ラーメンを食べて、「よしの」の味と勘違いしてもらっては困るし、ラーメン共和国の「初代」の醤油ラーメンと食べて小樽の本店の味と勘違いしてもらっては困る。
カレーラーメンは苫小牧、登別、室蘭地区で食べないと本場の味はわからないし、カレー味噌も同様である。
このように地元でしか味わえない旨いものは、おそらく数え切れないくらいにあるんだろう。
全国各地に足を向ける際の楽しみは、こうした高価ではなくとも、地元ならではの「旨いもの」に出逢うことであろう。昔と違って、量はあまり食べられなくなったが、旨い酒と、旨い食べ物がそこにあるというだけで至福の時を過ごせるのである。
そういえば先日、札幌で僕の講演を聞いてくださった静岡県の医師の方から是非静岡に呼びたいと名刺交換を求められたが、静岡に行く機会があったら、どんな名物に出逢えるだろうかと秘かに期待している。
呑み助の僕としては「静岡名物はお茶です。」と言われては困るが・・・。
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鹿児島名物ですが、ラーメン屋さんの「仏跳麺」は「仏様が飛び上がる程うまいラーメン」という意味です。 私も15年位前に初めて食べました。わりと新しいお店です。
個人的には市内の繁華街にある「三養件」が好きです。 真っ黒な味噌ラーメンで、味は濃厚です。 私はここが一番旨いと思います。
昔はお婆ちゃんが二階から降りて来て、小さな体で作ってくれたものです。
ちなみに、ラーメンの突きだし(?)として漬物が出て来るのは鹿児島だけなんでしょうか?
食べログにそういう意見が多かったので。