昨日の北京オリンピック、女子ソフトボールは感動したなあ。連投の上野投手もすごいけど、チームのメンバーそれぞれにドラマがあるのが団体競技の魅力だ。怪我をして出場できなかった主力選手を含めた全員の勝利だなあと思った。本当にすごかった。感動をありがとう。

野球の星野ジャパンも今2点リードという情報が・・。何とか勝ってほしい。

野球といえば、僕が若い頃所属していたことがある「三愛病院野球部」が先週行われた軟式野球の第63回国民体育大会北海道ブロック大会で優勝し、10月に開催される大分国体への出場権を獲得した。

かつてこのチームは全道レベルでは常にトップクラスで毎年全国大会に出場するのが当たり前であったが、今回の全国大会出場は実に7年ぶりであり、現役選手は全国初出場のメンバーも多いはずだ。現チームにも緑風園の職員が主力メンバーとして入っているし、全国大会でも優勝目指して頑張ってきてもらいたい。

ところで今日はスポーツの話題ではなく選挙の話題を書こうと思う。

施設や医療機関の入所者の方々は投票所に出かけて投票を行うことは難しい。そうした方々の選挙権・投票行為を保障するために施設内において「不在者投票」が実施できることになっている。(期日前投票ではなく、この場合はあくまで不在者投票である。)

あらかじめ不在者投票用紙を請求し、施設が定めた日時で投票日前に施設内で投票を行うものであるが、当然、その方法は指定投票所で行うルールと変わりがなく公職選挙法の適用を受けるものである。

しかし施設の不在者投票は、管理者も立会人も施設の職員であるがゆえに、時として公職選挙法に触れるような特定候補者への投票誘導が行われているのではないかと疑われることがある。実際に過去においては不正投票が指摘され摘発を受けた施設や医療機関も存在する。

特に特養の場合は、なんらかの障害で自ら字を書けない人が多いために、代理投票(第3者による代筆投票)を行う人が多いため、余計に不正が疑われる事情があるといってよい。

しかしコンプライアンスの視点が施設経営に大事であることは、ここでも同じであり、不正をするどころか、それを疑われないような注意が必要で、投票の際には必ず選挙管理委員会から委員の立会いをお願いして実施している。

ところで国政選挙の場合、政党名を書いたり、個人名を書いたり、その政党や個人もたくさんの候補者から選ばねばならないため、投票場所へ入場した利用者がそこで何分も考え続け意思表示してくれないなど、難しい点は多いのであるが、市政選挙となるとそれとはまた別の問題での難しさがある。

今回、登別市の市長選が行われ、二人の候補者が立候補して選挙戦が展開された。当然、その投票の為の不在者投票も施設内で行われたわけである。

市長候補というのは市民にとって様々な繋がりがそれぞれにあり、例え法人や施設で特定候補者を応援していたとしても、入所者に応援を頼むことは、いらぬ誤解を受ける恐れがある。

あの候補者の知り合いとか、この候補者の親戚とか、様々な繋がりがあって、入所されている方だけではなく、その方の家族との繋がりなどから、落選した候補者の側の応援者は、小さな誤解から大きな疑問を持つからである。

特に施設入所者の場合、投票するか否かの判断を、その瞬間にならないと決められない人がいるので、一応、投票用紙を請求しておいて意思確認が最終的に出来ない場合には白紙投票するケースも多い。そのとき、投票行為を見ていない家族が「施設職員が勝手に特定候補者に投票しているのではないか」なんていう疑いを持つ場合があるので、施設外の第3者の立会いでしっかり確認してもらうことは絶対に必要なことである。

実際に今回の不在者投票でも、意思表示の出来ない利用者の方の家族から選管に問い合わせがあったようである。実態は選管からの立会人も見て事実を把握しているので問題にはならないが、市長選挙というのは本当に身近な選挙なので、様々な憶測が憶測を呼び、特に負けたほうの関係者はあり得ないことも含めて、様々な想像をするので難しいものだと思った。

それから代理投票の問題。字が書ける人でも不在者投票の場合、投票する人の氏名を書いた投票用紙を、まず内封筒に入れ、それをさらに外封筒に入れ、それを封して、その封筒に署名して投票箱に入れる、という作業が必要になる。このため巧緻障害のある方は、投票用紙に字が書けても、封筒が取り扱えず代理投票せざるを得ない。

高齢化が進行する社会における投票方法として、不在者投票のあり方ももっと一般投票に近い方法で簡素化出来るように見直すべきではないのだろうか。

また候補者名を自分で書けない人でも、読んで選ぶことができる人も多いのだから、氏名を書くのではなく、候補者一覧表から投票したい人にチェックをすることで投票が成立するシステムも考えられないのだろうか。代理でなく、自らの力で投票することにより個人の選挙権はより高いレベルで保障されるし、代理投票者にも自らの投票行動を知られたくない人々にとっては、そのことが投票権放棄の理由になっている場合もあり、それらの方々の投票行為をより容易にすることによって投票率のアップも図れるのではないだろうか。

高齢社会の進行は社会の様々な場面で不自由を感ずる人々が増える状況が予測される。社会システムも様々な場面で、それにあわせて変えていく必要があり、変えることで不自由が少しでも緩和できる方向を社会生活の様々な場面で見つけ出していかないと、人類がかつて経験したことがない超高齢社会は乗り切れない。

選挙における投票方法も、そうした観点から見直しを急ぐ必要があるのではないだろうか。

もちろん最大の課題は、何の障害も持たない若い世代の投票棄権率がこんなに多い状況を変える意識改革、システム作りであることは間違いないが・・・。

投票に行かないことに何も問題を感じない大人が若い世代を中心に増えていることは本当に残念なことである。日本国民の「民度」は確実に下がっているといってよいだろう。

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