北海道社会福祉士会・日胆地区支部主催の「成年後見・権利擁護セミナー」がこの週末2日間に渡って開催される。
9日(土)が苫小牧市・10日(日)が室蘭市でそれぞれ同じプログラムが行われる。同支部の役員である僕は主催者側なので、地区担当の室蘭のセミナーには当然参加するし、午前中の基礎研修も出席し、セミナー後の懇親会にもお付き合いする予定である。
同セミナーの内容としては、講演が2題。
1.「福祉関係者に必要な権利擁護意識と実践」講師:池田 恵利子氏(いけだ後見支援ネット)
2.「施設のコンプライアンスルール」講師:小湊 純一氏(宮城福祉オンブズマンネット・エール)
となっている。内容はそれなりに充実していると思えるし、社会福祉士のみならず、他の関係職種や様々な機関に所属する援助担当者にも必要な知識と思える。そのため社会福祉士会会員以外にも、地域の医療機関や介護施設等、関係諸機関にも案内を出して出席者を広く募っている。
僕が代表を務める「のぼりべつケアマネ連絡会」の会員の皆さんにも案内を出し、数件の参加申し込みがある。社会福祉士会会員以外の方は参加料が500円かかってしまうのが恐縮するところである。(社会福祉士会会員はもちろん無料である。)
しかし先週末、事務局から連絡があって、どうも参加申し込み状況が不調らしい。しかし僕にはそれはある意味もっとだと思い当たる節がある。
まず同セミナーが、苫小牧と室蘭という非常に近い地域で2日間に渡って同じ内容で行われること。大都市でもあるまいし、そうそう何百人の参加者が連日に渡って集まるわけがない。
しかも会員の集まりが以外に少ない理由は、その周知方法のまずさである。
社会福祉士会は、個人加入の団体であるにも係らず他の会に比べ著しく会費が高いという「悪評」で有名な会でもあり、ただでさえ加入率は低い。(参照;社会福祉士会について考えてみた。)
その少ない会員が参加主体なのだから、この出席率が上がらないとどうしようもない。しかし現実には、このセミナーが行われること自体を知らない会員が多いのである。
日本社会福祉士会からは定期的に郵便で機関紙等が送られてくるが、会費の高い理由はその包装の必要以上の厳重さにしか現われておらず、中身の内容は情報としての新鮮さは皆無の「お寒い」ものである。ほとんどゴミ箱にそのまま捨て去るようなものである。(刊行物のやけに豪華な案内パンフレットなどいらん!!)
よって支部からA4版の封筒が送られてきても、いつものくだらん定期広報だろうと無視する会員は実に多い。無視はしなくても送られてくる中身を常に隅々まで注意深く(あるいは興味深く)読んでいる会員は少ない。今回の研修案内だって、封筒の中にそのまま入れられたまま見もされず放って置かれたものも多いだろう。
それが証拠に、僕の職場の他の会員は全員、今週末のセミナーの案内が届いているなんていうことさえ知らなかった。
高い会費に見合わない、日頃のお寒い情報発信方法のつけがこんなところで影響が出ているということである。この全国組織の幹部はもっとこの現実を知らねばならない。活動に見合った会費という意味で考えるなら、年会費は今の1/10でよい。会費に見合った活動を考えるなら幹部は総辞職である。まず会員に定期的に送っている中身の改善。必要ないものは(今の内容の9割以上は必要ない)廃止して会費を見直すべきである。
それとセミナーのテーマが権利擁護や成年後見制度に偏りすぎている。
社会福祉士と言えば「また成年後見と権利擁護か」と言われるくらい、このテーマの研修が多い。いくらなんでも毎年、同じテーマでは受講意欲は減ってくるだろう。成年後見・権利擁護については様々なステージで論じられているし、職業柄その制度について熟知している会員も多いのである。
現に僕が所属して代表を務める「のぼりべつケアマネ連絡会」でもリーガルサポートの協力を受けて、この種の研修を行ったりしているし、地域でも他に成年後見制度や権利擁護に関する研修機会は多い。
オリンピックが開催されているこの時期に、何度も繰り返されている内容のセミナーを週末の休みの日に聞きにいこうという「動機付け」はよほどでないと湧いてこない。僕も同会の役員でなかったらきっと受講しないだろう。
(※登別は加えて市長選挙投票日でもあり、このために参加できない会員もいる。)
著作がある外部講師を呼べば人が集まるような時代ではない。
求められているのは、時代や参加者ニーズにマッチしたテーマと内容の選定であり、それに加えきちんとテーマを周知して、参加動機が高まる事前準備が不可欠なのである。
こういう点では、地域のケアマネ会より社会福祉士会は非常に遅れていると感じている。
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9日(土)が苫小牧市・10日(日)が室蘭市でそれぞれ同じプログラムが行われる。同支部の役員である僕は主催者側なので、地区担当の室蘭のセミナーには当然参加するし、午前中の基礎研修も出席し、セミナー後の懇親会にもお付き合いする予定である。
同セミナーの内容としては、講演が2題。
1.「福祉関係者に必要な権利擁護意識と実践」講師:池田 恵利子氏(いけだ後見支援ネット)
2.「施設のコンプライアンスルール」講師:小湊 純一氏(宮城福祉オンブズマンネット・エール)
となっている。内容はそれなりに充実していると思えるし、社会福祉士のみならず、他の関係職種や様々な機関に所属する援助担当者にも必要な知識と思える。そのため社会福祉士会会員以外にも、地域の医療機関や介護施設等、関係諸機関にも案内を出して出席者を広く募っている。
僕が代表を務める「のぼりべつケアマネ連絡会」の会員の皆さんにも案内を出し、数件の参加申し込みがある。社会福祉士会会員以外の方は参加料が500円かかってしまうのが恐縮するところである。(社会福祉士会会員はもちろん無料である。)
しかし先週末、事務局から連絡があって、どうも参加申し込み状況が不調らしい。しかし僕にはそれはある意味もっとだと思い当たる節がある。
まず同セミナーが、苫小牧と室蘭という非常に近い地域で2日間に渡って同じ内容で行われること。大都市でもあるまいし、そうそう何百人の参加者が連日に渡って集まるわけがない。
しかも会員の集まりが以外に少ない理由は、その周知方法のまずさである。
社会福祉士会は、個人加入の団体であるにも係らず他の会に比べ著しく会費が高いという「悪評」で有名な会でもあり、ただでさえ加入率は低い。(参照;社会福祉士会について考えてみた。)
その少ない会員が参加主体なのだから、この出席率が上がらないとどうしようもない。しかし現実には、このセミナーが行われること自体を知らない会員が多いのである。
日本社会福祉士会からは定期的に郵便で機関紙等が送られてくるが、会費の高い理由はその包装の必要以上の厳重さにしか現われておらず、中身の内容は情報としての新鮮さは皆無の「お寒い」ものである。ほとんどゴミ箱にそのまま捨て去るようなものである。(刊行物のやけに豪華な案内パンフレットなどいらん!!)
よって支部からA4版の封筒が送られてきても、いつものくだらん定期広報だろうと無視する会員は実に多い。無視はしなくても送られてくる中身を常に隅々まで注意深く(あるいは興味深く)読んでいる会員は少ない。今回の研修案内だって、封筒の中にそのまま入れられたまま見もされず放って置かれたものも多いだろう。
それが証拠に、僕の職場の他の会員は全員、今週末のセミナーの案内が届いているなんていうことさえ知らなかった。
高い会費に見合わない、日頃のお寒い情報発信方法のつけがこんなところで影響が出ているということである。この全国組織の幹部はもっとこの現実を知らねばならない。活動に見合った会費という意味で考えるなら、年会費は今の1/10でよい。会費に見合った活動を考えるなら幹部は総辞職である。まず会員に定期的に送っている中身の改善。必要ないものは(今の内容の9割以上は必要ない)廃止して会費を見直すべきである。
それとセミナーのテーマが権利擁護や成年後見制度に偏りすぎている。
社会福祉士と言えば「また成年後見と権利擁護か」と言われるくらい、このテーマの研修が多い。いくらなんでも毎年、同じテーマでは受講意欲は減ってくるだろう。成年後見・権利擁護については様々なステージで論じられているし、職業柄その制度について熟知している会員も多いのである。
現に僕が所属して代表を務める「のぼりべつケアマネ連絡会」でもリーガルサポートの協力を受けて、この種の研修を行ったりしているし、地域でも他に成年後見制度や権利擁護に関する研修機会は多い。
オリンピックが開催されているこの時期に、何度も繰り返されている内容のセミナーを週末の休みの日に聞きにいこうという「動機付け」はよほどでないと湧いてこない。僕も同会の役員でなかったらきっと受講しないだろう。
(※登別は加えて市長選挙投票日でもあり、このために参加できない会員もいる。)
著作がある外部講師を呼べば人が集まるような時代ではない。
求められているのは、時代や参加者ニーズにマッチしたテーマと内容の選定であり、それに加えきちんとテーマを周知して、参加動機が高まる事前準備が不可欠なのである。
こういう点では、地域のケアマネ会より社会福祉士会は非常に遅れていると感じている。
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