平成12年か13年の夏だったと思うが、僕は軟式野球の頂点である天皇杯全国大会の北海道代表チーム「三愛病院」のメンバーとして九州宮崎県の都城というところに5日間滞在していた。
開幕戦で地元宮崎代表のチームと対戦することになっていて、しかも(平成14年に急死された)高円の宮殿下が観戦される、ということで両チームのベンチにもSPが待機するなど、ものものしい雰囲気の中でゲームを行った。
相手チームは地元では強豪で有名なチームらしく、しかもメンバーの出身校を見ると、ほとんどがあの有名なPL学園出身者である。僕らは道代表で甲子園経験者も2人いたが、所詮北の田舎チームだから、地元のマスコミも大会関係者も当然、地元チームが勝つものだと思っていたような雰囲気があった。
ところがである。投手が踏ん張り6回まで0-0のゲーム展開から7回に僕らのチームは3連続内野安打という記録的?な攻撃からタイムリーがでて、終わってみれば5-0という大勝(軟式野球の全国レベルの大会は公式と違って球が飛ばないため、投手戦が多いし、5点は大量点の部類に入る)で初戦を突破した。
その日の地元のNHKのトップニュースにはなるし、地方版の日刊スポーツの一面にその試合が報道されるし、ともかく試合後地元テレビ局や新聞記者のインタビューをうけるなど大変な騒ぎでびっくりした。結局この大会では2回戦で香川県の代表チーム(バッテリーは、あの池田高校出身だった)に3-2で敗れてしまうのだが、開幕戦に出場したため次の試合まで2日間空いてしまった。
高校球児ならゲームのない日でも練習に汗を流すところだろうが、そういうまじめさはない。体をほぐす程度に汗を流せば、後の時間は何もすることがないので、ある者はパチンコ(こういう連中が結構多い)、ある者は観光にと、思い思いに過ごすわけだ。夜も暇なので結局、飲むしかなくなる。
しかしさすがに大会期間中に夜の街を徘徊するのは気が引け、宿舎で「のん兵衛」たちが集まって宴会ということになる。夕食時にしこたま飲んで、その後に「地酒でも買ってくるか」ということになりでかけた。1軒の古い酒屋(当時の都城の宿舎周辺は古い建物が多かった)でおばあさんが店番をしていた。そのおばあさんに「地元の酒だ」と勧められた酒を買って宿舎で飲んで驚いた。
「まずい!!なんじゃこりゃあ・・。」なぜなら「甘い」のである。それも醸造酒に砂糖をぶち込んだような甘さである。結局、この酒は誰も飲めなかったが、そのとき僕は「九州は焼酎文化だから日本酒はこんなもんなんだろう」という誤解をしてしまった。
しかし考えてみれば「筑後杜氏」という言葉があるくらいで、九州の日本酒文化というのは当然、特色のある歴史のあるものであるはずだ。それに気づかせてくれたのが今日紹介する福岡県は井上合名会社の銘酒、三井の寿(みいのことぶき)、純米吟醸・芳吟(ほうぎん)である。


福岡は日本酒の名蔵が多くて、筑後の酒の中では僕は福岡県の酒が一番お気に入りなのだが、その中でもNO1と思っている蔵である。
ほのかな吟醸香、ソフトな口当たりと程よいコク。純米吟醸を飲む際の入門酒としても最適だろう。10度Cくらいの温度が飲み頃。1.8リットル、3.570円。山田錦・麗峰50%精米。
またこの蔵には70年ぶりに復活させた酒米「穀良都70%精米」で作った純米酒「穀良都(こくりょうみやこ)」がある。1.8リットル、2.625円だが、この酒は燗がうまい。
北海道の肴で合わせるなら、花冷えの温度にした「芳吟」は「たちポン(真だちポン酢)」、人肌に燗した「穀良都」は「たらちり鍋」でどうだろうか。


それにしても都城で飲まされた、あの「甘い地酒」とは一体なんだったんだろうか?いまだに謎である・・・。
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開幕戦で地元宮崎代表のチームと対戦することになっていて、しかも(平成14年に急死された)高円の宮殿下が観戦される、ということで両チームのベンチにもSPが待機するなど、ものものしい雰囲気の中でゲームを行った。
相手チームは地元では強豪で有名なチームらしく、しかもメンバーの出身校を見ると、ほとんどがあの有名なPL学園出身者である。僕らは道代表で甲子園経験者も2人いたが、所詮北の田舎チームだから、地元のマスコミも大会関係者も当然、地元チームが勝つものだと思っていたような雰囲気があった。
ところがである。投手が踏ん張り6回まで0-0のゲーム展開から7回に僕らのチームは3連続内野安打という記録的?な攻撃からタイムリーがでて、終わってみれば5-0という大勝(軟式野球の全国レベルの大会は公式と違って球が飛ばないため、投手戦が多いし、5点は大量点の部類に入る)で初戦を突破した。
その日の地元のNHKのトップニュースにはなるし、地方版の日刊スポーツの一面にその試合が報道されるし、ともかく試合後地元テレビ局や新聞記者のインタビューをうけるなど大変な騒ぎでびっくりした。結局この大会では2回戦で香川県の代表チーム(バッテリーは、あの池田高校出身だった)に3-2で敗れてしまうのだが、開幕戦に出場したため次の試合まで2日間空いてしまった。
高校球児ならゲームのない日でも練習に汗を流すところだろうが、そういうまじめさはない。体をほぐす程度に汗を流せば、後の時間は何もすることがないので、ある者はパチンコ(こういう連中が結構多い)、ある者は観光にと、思い思いに過ごすわけだ。夜も暇なので結局、飲むしかなくなる。
しかしさすがに大会期間中に夜の街を徘徊するのは気が引け、宿舎で「のん兵衛」たちが集まって宴会ということになる。夕食時にしこたま飲んで、その後に「地酒でも買ってくるか」ということになりでかけた。1軒の古い酒屋(当時の都城の宿舎周辺は古い建物が多かった)でおばあさんが店番をしていた。そのおばあさんに「地元の酒だ」と勧められた酒を買って宿舎で飲んで驚いた。
「まずい!!なんじゃこりゃあ・・。」なぜなら「甘い」のである。それも醸造酒に砂糖をぶち込んだような甘さである。結局、この酒は誰も飲めなかったが、そのとき僕は「九州は焼酎文化だから日本酒はこんなもんなんだろう」という誤解をしてしまった。
しかし考えてみれば「筑後杜氏」という言葉があるくらいで、九州の日本酒文化というのは当然、特色のある歴史のあるものであるはずだ。それに気づかせてくれたのが今日紹介する福岡県は井上合名会社の銘酒、三井の寿(みいのことぶき)、純米吟醸・芳吟(ほうぎん)である。


福岡は日本酒の名蔵が多くて、筑後の酒の中では僕は福岡県の酒が一番お気に入りなのだが、その中でもNO1と思っている蔵である。
ほのかな吟醸香、ソフトな口当たりと程よいコク。純米吟醸を飲む際の入門酒としても最適だろう。10度Cくらいの温度が飲み頃。1.8リットル、3.570円。山田錦・麗峰50%精米。
またこの蔵には70年ぶりに復活させた酒米「穀良都70%精米」で作った純米酒「穀良都(こくりょうみやこ)」がある。1.8リットル、2.625円だが、この酒は燗がうまい。
北海道の肴で合わせるなら、花冷えの温度にした「芳吟」は「たちポン(真だちポン酢)」、人肌に燗した「穀良都」は「たらちり鍋」でどうだろうか。


それにしても都城で飲まされた、あの「甘い地酒」とは一体なんだったんだろうか?いまだに謎である・・・。
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私は100歳の特養に義祖母・病院に77歳の義母を介護しています。
義父も含め20年近く介護しています。
大変なことたくさんあります。
今までも,masaさんの「緑風園]のHPを拝見していましたが、
裏板を見つけ出しました。
特養に入所していた義母を退所させたプロセスには、
「緑風園」さんのHPが役立ちました。
ありがとうございます。
リンクさせていただきました。これからも宜しくお願いします。