3月は出会いと別れの季節である。
職場を去る人がいる一方、4月から新たに採用される人達は既に何日間かの職場研修に入って新しい仲間と共に汗を流している。その研修も今一休みで今日は職場に新人たちの姿はない。
明日からそれらのフレッシュマンが加わり新スタッフによるサービスが始まるが、それに先駆けて先週金曜日、当施設の歓送迎会が行われた。我々の職場での、この手の会は午後8時から始まる。普通の職場なら1次会が終了する時間帯であるが、夕食介助と、その後のイブニングケアには一番人手がかかり職員が数多く勤務しているので、それらの職員の勤務終了後に時間設定するとこういう一般的ではない時間となる。
だから1次会が終了するのが午後10時ということになってしまう。(ちなみにその日僕が帰宅したのは日が替わって朝の4時少し前であった。)それでも夜勤者や、午後9時まで勤務する「超遅出」の勤務者は参加できないし、翌日も早出で勤務しなければならない職員もいて1次会で帰る人も多いし、欠席者も必ずいる。
介護施設の場合、これはやむを得ないことだろう。参加したくても、できなかった職員には本当にすまないことだと思っているが・・・。
3月中に辞める人は3名だが、一人の男性職員はかねてよりの希望であった海上自衛隊に入隊することができたというので今月はじめに職場を去り、この会にも出席できなかった。そのため送られる側は今回2名である。
一方、新入社員は年度途中の退職者の補充もあったので6名である。先輩達の良いところを吸収して我が職場の新たな戦力として新しいケアサービスを作る人材に成長してほしい。
送られる側の主賓の2人は有給休暇が残っているにも関わらず、ぎりぎりまで勤務してくれた。人手が足りなくなる苦労を身をもって知ってくれているので、残る仲間達に配慮してくれた結果だろう。
一人は間もなく出産のため退職される。きっと良い子が生まれるだろう。子供が少し手がかからなくなったら彼女はまた職場に戻ってくれる、と言う。大変ありがたいことで僕もそれは歓迎である。しかし今はともかく、ご主人と協力して子供を幸せに育ててほしい。
一つ言えることは、お父さんとお母さん自身が幸せではない家庭で幸せな子供は育たないということである。あなたのすべての愛を注いで下さい。子育てに法則はありません。何しろ最初から親だった人は一人もいないのですから・・・親になるのが始めての人が子供を育てるのです。子供の喜びを親の喜びにして、子供の哀しみを温かく包んで、親と子が共に成長して下さい。
ただただ愛情は惜しむことなく・・・。
もう一人退職される職員は実家のある道北の生まれ故郷に帰る。実家に同居している祖母が要介護状態になり、休みのたびに実家に帰って彼女がお世話や家の手伝いをしていたそうであるが、5時間以上もかかる実家と登別の往復は当然、体力的にも負担になってきて帰郷を決意したそうである。
彼女は昨日荷物を実家に運び、今日は母親と登別温泉に一泊して明日帰郷予定だと言う。先ほど温泉に向う前に園に寄ってくれた。お母さんにも素晴らしい介護職員として活躍してくれた彼女を生み育ててくれたことを感謝した。
幸いなことに彼女は実家の近くの社会福祉法人が経営するデイサービスセンターに再就職が決まったそうである。緑風園で磨いた君のセンスを充分に生かしてください。きっとその場所でも君は輝いていけるだろう。もう何も教える必要のない自立した素晴らしい介護職員に成長してくれたと思っています。
残念ながら上に書いたような言葉や素直な感謝は、本人の目の前では照れくさくて決して言えないのである。
だからこの場所でそっとお礼を兼ねて感謝の言葉を書いている。
それにしても彼女を採用してくださったデイサービス事業所でも、本当は4/1から人員配置は必要だろうに、この職場で3月末まで働いてからの引越しで、4月途中からの勤務になってしまい僕としても恐縮している。
ただそういう善意の人々に囲まれていることをただ感謝するのみである。
全ての人に幸多い旅立ちでありますように・・・。
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職場を去る人がいる一方、4月から新たに採用される人達は既に何日間かの職場研修に入って新しい仲間と共に汗を流している。その研修も今一休みで今日は職場に新人たちの姿はない。
明日からそれらのフレッシュマンが加わり新スタッフによるサービスが始まるが、それに先駆けて先週金曜日、当施設の歓送迎会が行われた。我々の職場での、この手の会は午後8時から始まる。普通の職場なら1次会が終了する時間帯であるが、夕食介助と、その後のイブニングケアには一番人手がかかり職員が数多く勤務しているので、それらの職員の勤務終了後に時間設定するとこういう一般的ではない時間となる。
だから1次会が終了するのが午後10時ということになってしまう。(ちなみにその日僕が帰宅したのは日が替わって朝の4時少し前であった。)それでも夜勤者や、午後9時まで勤務する「超遅出」の勤務者は参加できないし、翌日も早出で勤務しなければならない職員もいて1次会で帰る人も多いし、欠席者も必ずいる。
介護施設の場合、これはやむを得ないことだろう。参加したくても、できなかった職員には本当にすまないことだと思っているが・・・。
3月中に辞める人は3名だが、一人の男性職員はかねてよりの希望であった海上自衛隊に入隊することができたというので今月はじめに職場を去り、この会にも出席できなかった。そのため送られる側は今回2名である。
一方、新入社員は年度途中の退職者の補充もあったので6名である。先輩達の良いところを吸収して我が職場の新たな戦力として新しいケアサービスを作る人材に成長してほしい。
送られる側の主賓の2人は有給休暇が残っているにも関わらず、ぎりぎりまで勤務してくれた。人手が足りなくなる苦労を身をもって知ってくれているので、残る仲間達に配慮してくれた結果だろう。
一人は間もなく出産のため退職される。きっと良い子が生まれるだろう。子供が少し手がかからなくなったら彼女はまた職場に戻ってくれる、と言う。大変ありがたいことで僕もそれは歓迎である。しかし今はともかく、ご主人と協力して子供を幸せに育ててほしい。
一つ言えることは、お父さんとお母さん自身が幸せではない家庭で幸せな子供は育たないということである。あなたのすべての愛を注いで下さい。子育てに法則はありません。何しろ最初から親だった人は一人もいないのですから・・・親になるのが始めての人が子供を育てるのです。子供の喜びを親の喜びにして、子供の哀しみを温かく包んで、親と子が共に成長して下さい。
ただただ愛情は惜しむことなく・・・。
もう一人退職される職員は実家のある道北の生まれ故郷に帰る。実家に同居している祖母が要介護状態になり、休みのたびに実家に帰って彼女がお世話や家の手伝いをしていたそうであるが、5時間以上もかかる実家と登別の往復は当然、体力的にも負担になってきて帰郷を決意したそうである。
彼女は昨日荷物を実家に運び、今日は母親と登別温泉に一泊して明日帰郷予定だと言う。先ほど温泉に向う前に園に寄ってくれた。お母さんにも素晴らしい介護職員として活躍してくれた彼女を生み育ててくれたことを感謝した。
幸いなことに彼女は実家の近くの社会福祉法人が経営するデイサービスセンターに再就職が決まったそうである。緑風園で磨いた君のセンスを充分に生かしてください。きっとその場所でも君は輝いていけるだろう。もう何も教える必要のない自立した素晴らしい介護職員に成長してくれたと思っています。
残念ながら上に書いたような言葉や素直な感謝は、本人の目の前では照れくさくて決して言えないのである。
だからこの場所でそっとお礼を兼ねて感謝の言葉を書いている。
それにしても彼女を採用してくださったデイサービス事業所でも、本当は4/1から人員配置は必要だろうに、この職場で3月末まで働いてからの引越しで、4月途中からの勤務になってしまい僕としても恐縮している。
ただそういう善意の人々に囲まれていることをただ感謝するのみである。
全ての人に幸多い旅立ちでありますように・・・。
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いつも姿勢を正して読ませていただいています。
どこから
このような知識とエネルギーがでてくるのか
そう思って読んでいますが
先日のご子息の卒業へのメッセージや
今日の職場の人々への心づかいを読み
仕事や政策への見識を支えているmasaさんの
さらに深い世界を知った想いです。
新年度ということでしょうか
この新しいテンプレート
読みやすくなりました。