先月25日に書いたブログ「介護認定調査の混乱要因」の中で、1月に行われた介護認定審査員と介護認定調査員の両研修における演習の中で感じた疑問について(内容については貼り付けた1/25のブログで再度確認してみてほしい。)、研修終了後に所定の質問票に疑問を書いて事務局に提出していたが、その回答が昨日届いた。

結論から言えば、当日、特に認定調査員研修の演習のなかで事務局が示した見解はやはり間違っている部分がある。調査員の研修への参加者の皆さんでこのブログを読まれている方は、是非注意してほしいし、他の参加者の皆さんにも伝えていただきたい。

質問は3点。認定審査に関して1点。調査に関して2点である。以下に質問と回答をQ&A方式で示す。(繰り返しになるが演習事例の詳しい内容や疑問の詳細は1/25のブログを参照しながら確認いただきたい)

認定審査会に関するもの

<認知症自立度の確定について>
Q.介護認定平準化マニュアルP18によれば、認定調査と主治医意見書の両者が認知症自立度「自立又は機廚両豺隋⊆動的に「自立又は機廚罰猟蠅垢襪海箸読みとれる記述がある。しかし、これはあくまで特記事項等の内容から介護認定審査会が最終的に確定するものではないのか?ここの部分の審査、審議をしてはならないという意味か?
 同じくP19において、認定調査と主治医意見書の自立度が分かれた場合、蓋然性評価が「A又はB」の場合に自動的に「自立又は機廚班床舛擦茲箸いΦ述があるが、蓋然性評価はあくまで参考で、これを参考にしながら審議して介護認定審査会判定で最終的に「自立又は機徊瑤蓮岫彊幣紂廚犯獣任魏爾垢里任呂覆い?ここも蓋然性評価が「C又はD」の場合以外は審議をしてはならず、自動的に認知症自立度を「自立又は機廚箸擦茲箸いΠ嫐なのか?

A.ご質問をいただいた2つの状況については、ご指摘の通り介護認定審査会で検討して判定していただくものです。
 介護認定審査会における検討内容については、基本は「認定調査委員、介護認定審査会委員テキスト2006vol.2.平成19年11月」であり、介護認定平準化マニュアルは参考資料としてお使いいただきたいと思います。

認定調査に関するもの

<2-3座位保持について:事務局回答とQ&Aの矛盾について>
Q.座位についてはテキストでは端座位としているが、認定支援ネットワーク回答(2007.11.20現在)3ページ2番目にはベッド上の長座位も可とされている。

A.ご指摘の通り、どのような状況が座位を保持した状況であるのかは調査対象者の日頃の状況に基づき判断しますが、ベッド上の長座位も含みます。

<4-4飲水:事務局回答とQ&Aの矛盾について>

Q.4-4について認定支援ネットワーク回答(2007.11.20現在)P5(下から3つめ)では、適正量の判断ができてもコップに水が注がれていれば「見守り」とされている。そもそも事務局が根拠としている水筒やペットボトルとコップは違うのではないか。

A.演習事例4-4飲水の特記事項については、テキストの補足説明の「水筒やペットボトル等を手の届く範囲においてもらって、自分で適正量を判断して飲める場合」と判断して「自立」を選択しております。
 しかし、水等を自分ではポット等から湯飲みに注げない場合のように、コップに注いで手もとにおく必要がある場合(例えば視力や握力の低下など)は、認定支援ネットワークの回答どおり「見守り」を選択します。
 演習事例の特記事項には、水等をコップに入れる必要性の記載がありません。介護の必要性を特記事項に記載いただくと「自立」か「見守り」かの判断ができます。

ということである。つまり審査委員会に関する「介護認定平準化マニュアル」は参考資料とはいうが、実際のルールとは違うことを書いているのであるから混乱要素にしかならず「読まないほうが良い資料」である、と結論付けてよい。百害あって一利なしの参考書である。

また調査員研修の演習の事務局が示した見解も、疑問で、床に手をついた状態で端座位だから「できない」ということにはならない。床での長座位とベッドでの長座位が違うという根拠に欠けるからである。

水分摂取に至っては、特記で水等をコップに入れる必要性を読みとれない、と回答しているんだから回答の中の『自分で適正量を判断して飲める場合」と判断して「自立」を選択しております。』という判断自体に根拠がないということになり、演習の中で調査員の結果判断を誤りとした事務局の見解自体に根拠がなくなる。

調査結果として書かれている「見守り等」を調査員は適正量が飲めないと判断しているからそう結論付けたと判断する以外になく、事務局が言う理由で「自立」に変えることは完全に間違っているということである。

実際に当日の僕の演習グループのメンバーの数人は、事務局の回答でコップに入れておいておいても自力でそれを飲めれば「自立」であると判断するという間違った理解で帰った人がいるのである。(その方々には一応、間違ってると思うので後から確認しなさいと言っておいたが、どうなったか・・。)

百歩譲って疑問が生ずる場合、再調査ということであり、演習で示したように、あの特記で調査結果を覆して「自立」が正しいと決め付けることはできないというのが正解である。

細かなことだが、平準化をうたい文句にする以上、正しい解釈は常に求めなければならず、主催者側が混乱を招く説明、あやふやな見解を示すこと自体が平準化の弊害であろう。

質問票に対する回答において『自分で適正量を判断して飲める場合」と判断して「自立」を選択しております』と『演習事例の特記事項には、水等をコップに入れる必要性の記載がありません』という相反する二つの解釈を並列させ回答をぼかしてしまうのは、あまりに役人的答弁であり、調査結果の平準化を促進する目的には合わない回答と感じる。

現場の混乱を避けるには事務局の回答は、本来あの事例では判断できない部分を憶測で回答してしまった、と正直に言うだけで結構である。

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