職員研修の一環として、他の施設や介護サービス事業所を見学するということがある。
措置費の時代は、こうした施設見学を毎年のように研修計画に入れて、全国の施設を巡ることを、職員旅行を兼ねて行っていた施設もあるようだ。
僕の施設も、温泉地にあるということ、ホームページで割合知られているということもあって、結構見学者は多い。ただし、こちらも忙しい身であるから僕が全てに対応はできない。
それと漠然と見学と言われても何をどのように案内して説明すれば良いのか戸惑うこともある。
テーマを絞らない見学では、せいぜい1時間や2時間で、その施設のケアの中身など見られるはずもないし、実態は分からないと思う。せいぜいハードを自施設と見比べるくらいだろうが、そういう意味では新型特養でもなく、特別立派な設備を持っているわけでもない当施設は、あまり見て勉強になるようなこともないと思う。
その中で行われているケアサービスに関することになれば、これは他と比べてよい点、悪い点、様々だろうが、わずかな時間では評価は難しいだろう。
看取り介護の方法だって、設備を見て分かるものではない。システムとして理解してはじめて実践の方法やケアの視点が理解できるものであり、これは見学で終わるより、僕のレクチャーをどこかで聞いた方が良いかもしれない。
だから僕の施設では、ある時期から、特に目的が定まらない他施設見学はやめている。
相手にも迷惑がかかると思うからだ。しかしテーマがあって、どうしても他施設の状況を肌で感じたいという場合は、旅費を惜しむことなく複数チームを様々な施設に派遣することもある。
ソフト面でのユニットケアを取り入れようと模索していた頃は、数チームが道内の様々な施設に、既存施設のユニットケアの方法を研究するという目的だけで、多くの職員を派遣した。そのことが今の実践の基礎になっている。(なかなか素晴らしい施設のケアには追いつけないが・・。)
明確な目的やテーマを持った見学なら受け入れ側も対応に迷うことはないだろう。単に旅行の途中で、公費支出の理由付けで寄り道ルートの一つであるだけの施設見学ほど、受け入れ側にとって迷惑なものはない。
そういう意味で、施設見学の依頼がある際には、僕は、当施設がさほど先進的なハードを持つ施設ではないし、むしろ古い器で、ハード面ではユニットケアの視点に欠けたしつらえであること、そのため特に勉強になることはないと思いますよ、という返答をすることが多い。
だからといって断わるわけではないし、実際の見学に際しては、担当職員等も真摯に対応するように努めるが、時間つぶしの見学依頼だけはやめていただきたいと思う。観光のついでで施設見学をして簡単な復命書を出せば公費で旅行ができる、という意味での見学なら受け入れ側の職員に無駄な時間を消費させているだけの結果になることも考慮していただきたい。
ただしテーマが明確であったり、どうしても、この施設に来て見てみたいという考えがある方々は歓迎である。
行っていることについては何も化粧することなく、あるがままを見ていただくことはできるだろう。その結果、サービス内容が見学者の期待に添えないと感じる場合もあるだろうが、それはそれでまた評価の一つであるから、特に問題とは思わない。
見学者の気づきが、我々のサービス向上の手助けになる場合もあるし、それは大歓迎である。
そういう意味では受けいれ側も緊張感を持って、聞く耳を持って見学者に対応すべきであろうと思う。
それからもう一つ大事な点は、見学に訪れる施設というのは、一方では利用者の皆さんにとって家庭に変わる生活の場であるということである。本来家庭に見ず知らずの人々が大勢で見学に訪れるということはあり得ないし、利用者は来訪者の無遠慮な視線を我慢すべき存在でもない。
この点は、見学を行う側も、受け入れる側も最大の配慮があってしかるべきだし、少なくとも10人、20人という大人数の施設見学というのは避けるべきだと思っている。
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措置費の時代は、こうした施設見学を毎年のように研修計画に入れて、全国の施設を巡ることを、職員旅行を兼ねて行っていた施設もあるようだ。
僕の施設も、温泉地にあるということ、ホームページで割合知られているということもあって、結構見学者は多い。ただし、こちらも忙しい身であるから僕が全てに対応はできない。
それと漠然と見学と言われても何をどのように案内して説明すれば良いのか戸惑うこともある。
テーマを絞らない見学では、せいぜい1時間や2時間で、その施設のケアの中身など見られるはずもないし、実態は分からないと思う。せいぜいハードを自施設と見比べるくらいだろうが、そういう意味では新型特養でもなく、特別立派な設備を持っているわけでもない当施設は、あまり見て勉強になるようなこともないと思う。
その中で行われているケアサービスに関することになれば、これは他と比べてよい点、悪い点、様々だろうが、わずかな時間では評価は難しいだろう。
看取り介護の方法だって、設備を見て分かるものではない。システムとして理解してはじめて実践の方法やケアの視点が理解できるものであり、これは見学で終わるより、僕のレクチャーをどこかで聞いた方が良いかもしれない。
だから僕の施設では、ある時期から、特に目的が定まらない他施設見学はやめている。
相手にも迷惑がかかると思うからだ。しかしテーマがあって、どうしても他施設の状況を肌で感じたいという場合は、旅費を惜しむことなく複数チームを様々な施設に派遣することもある。
ソフト面でのユニットケアを取り入れようと模索していた頃は、数チームが道内の様々な施設に、既存施設のユニットケアの方法を研究するという目的だけで、多くの職員を派遣した。そのことが今の実践の基礎になっている。(なかなか素晴らしい施設のケアには追いつけないが・・。)
明確な目的やテーマを持った見学なら受け入れ側も対応に迷うことはないだろう。単に旅行の途中で、公費支出の理由付けで寄り道ルートの一つであるだけの施設見学ほど、受け入れ側にとって迷惑なものはない。
そういう意味で、施設見学の依頼がある際には、僕は、当施設がさほど先進的なハードを持つ施設ではないし、むしろ古い器で、ハード面ではユニットケアの視点に欠けたしつらえであること、そのため特に勉強になることはないと思いますよ、という返答をすることが多い。
だからといって断わるわけではないし、実際の見学に際しては、担当職員等も真摯に対応するように努めるが、時間つぶしの見学依頼だけはやめていただきたいと思う。観光のついでで施設見学をして簡単な復命書を出せば公費で旅行ができる、という意味での見学なら受け入れ側の職員に無駄な時間を消費させているだけの結果になることも考慮していただきたい。
ただしテーマが明確であったり、どうしても、この施設に来て見てみたいという考えがある方々は歓迎である。
行っていることについては何も化粧することなく、あるがままを見ていただくことはできるだろう。その結果、サービス内容が見学者の期待に添えないと感じる場合もあるだろうが、それはそれでまた評価の一つであるから、特に問題とは思わない。
見学者の気づきが、我々のサービス向上の手助けになる場合もあるし、それは大歓迎である。
そういう意味では受けいれ側も緊張感を持って、聞く耳を持って見学者に対応すべきであろうと思う。
それからもう一つ大事な点は、見学に訪れる施設というのは、一方では利用者の皆さんにとって家庭に変わる生活の場であるということである。本来家庭に見ず知らずの人々が大勢で見学に訪れるということはあり得ないし、利用者は来訪者の無遠慮な視線を我慢すべき存在でもない。
この点は、見学を行う側も、受け入れる側も最大の配慮があってしかるべきだし、少なくとも10人、20人という大人数の施設見学というのは避けるべきだと思っている。
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感動の完結編。
