先月初めに倒れた母の意識が回復しないまま、2度目の手術が行われた。

意識レベルの回復がないのは水頭症のためで、脳ずい液を排出するシャントを埋め込むためである。そのため今日は有給休暇をとってずっと病院で待機していた。

母が倒れた直接の原因はくも膜下出血で、その手術の際には、レベル2の出血で9割方、後遺症が残らず回復するだろうと言われたが、その後様々な経緯で脳梗塞を発症して現在の状況になっている。

不幸にも、母は確率的には「1割の人しかならない」悪い状況になってしまったということである。今後もリハビリができるような状態まで意識レベルが回復するのか、このままリハビリも適応でないほど意識レベルは低いままになるのか、後は神のみぞ知る。

確率ほど、悪いほうに転がった立場のものからは不確実で、恨みがましいものはないということだ。

今回の経緯については、担当医師から随時、丁寧な説明を受けて僕なりには理解しているが、これをさらに、僕の口を介して親戚に伝えるときには、なかなか本意が伝わらず、医師の処置に疑問を投げかける親族がいたり、医療ミスを疑う感想をもつ親族もいたりして、情報の伝え方とはいかに難しいかを実感している。

ある程度、医療的な知識を持った僕でも、うまく伝えられないのである。もちろん伝達媒体が電話であるということも理由だろうが、それほど言葉で伝えるということは難しいものだということだろう。

介護や医療の現場でも、伝えることの難しさを知るものが、言葉だけではなく様々なコミュニケーションの方法を工夫することの大事さを知っている。

このことを再認識しながら伝えることを職業としている身であることを全身で感じている。

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