土曜日は特集記事「masaのフォーク道」の連載の日であるが、今日はイベントで出勤しているのでそれに関する話題を書く。「masaのフォーク道」については明日か明後日書くのでよろしくお願いします。

敬老の日が9月15日ではなく、9月の第三月曜日に変わってから今年で5年が経つ。

毎年、敬老の日に「緑風園まつり」を行っている。しかし今年は敬老の日の当日ではなく旧・敬老の日とでも言うべき今日、15日の土曜日にずらしてもらった。17日が昨年亡くなった父の1周忌のため出勤できないからである。

昔から9月15日と体育の日である10月10日は天候に恵まれる特異日といわれていた。東京オリンピックの開幕日は天気のよい確率が高いから10月10日になったと聞く。

緑風園まつりも9月15日に行っている当時は、雨で屋外開催ができないことは2度ほどしかなかったと記憶しているから、晴れる確立の高い日であることは間違いない。

しかし今年は朝から、どんより曇って、天気予報では夕方から雨になるらしい。イベントは午後2時30分頃までの予定なので屋外で行うかどうか、最後まで迷って準備することになった。屋内でも開催できるが、たくさんの家族やボランティアの皆さんが集うには、やはり狭いのである。

ということで先ほどまで、屋外開催を前提に会場作りを行っていたが、あいにくポツリポツリと降ってきた。イベントの最中に降られても適わないので残念ながら今年は、屋外での開催をあきらめ、急遽、屋内に会場を設営する為に、今、職員やボランティア総出で会場変更を行っている。僕は電話番として事務所待機してこのブログを書いている。申し訳ないが、事務所を空にもできないのである。

このお祭りが始まったのは緑風園が開設して5年目からの昭和63年からである。屋外に常設のログハウスのステージを建設して、市内のボランティアなど数百人を集め、アトラクションもかなりの費用をかけプロの歌手などを呼んで行っていた。

しかし現在では利用者と家族が中心で、ボランティアはあくまで手伝いとして必要人数だけ、アトラクションも市内のボランティアによるものに限っている。

毎年アトラクションに参加してくれているのは「登別太鼓・夢童」と「よさこいソーラン湯国踊り子隊・鬼龍」というグループであるが、どちらも小中学生が中心である。利用者には人気のアトラクションである。

それに加え、今年は4歳から三味線を始め、昨年5月には津軽三味線全国大会ジュニア級に入賞した登別緑陽中学校3年の木下 辰也くんの演奏がある。登別からは吉田兄弟のように三味線奏者としては有名人が輩出されているが、木下くんも将来有望ではないかと期待している。

費用はかけていないが、以前よりも温かみがあって、主人公はあくまで利用者というコンセプトがはっきりしており良い形で続いていると思う。おそらく今日もたくさんの家族の方が見えられるだろう。朝から「今日はお祭りだね」と楽しそうに話しかけてくれる利用者の方の笑顔がたくさんある。

イベントは主催者や職員の自己満足で終わってはならないことが一番大切なのであり、利用者にとってどういう意味があったのか、という評価が常に必要である。

ところで敬老の日に先駆けて発表されたわが国の100歳以上の方の数が、はじめて3万人を超えたそうである。確かに我々の施設でも100歳の方が新聞記事などのニュースになるような珍しいことではなくなった。

登別市は53000人の人口で100歳以上の方が11人居られるそうであるが、我が施設にはそのうち4人の方が生活されている。

その4名の方々も、今日のイベントに参加して楽しまれるはずである。そうした笑顔の瞬間をたくさん提供できる日常生活も必要であるが、人は「パンのみで生きるにあらず」であり非日常的なイベントも心の潤いには必要なことである。

残念ながら屋外開催はできなくなったが、利用者の皆さんが心から楽しめ、また来年まで楽しみに待てる「祭り」であってほしいと思う。

イベントが始まると、僕は各種アトラクションの司会を担当することになる。ブログを書いている暇も今日は今しかないのである。

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