土曜日は毎週、特集として福祉や介護の問題とは少し離れた話題を書いている。先週からは中学・高校時代に僕が作ったオリジナルソングの歌詞を、その当時のエピソードとともに紹介している。下手な歌詞だが、雑談として読んでもらいたい。
僕の原風景は、今はなくなってしまった故郷、下川鉱山である。
その町は東西に細長い町で、西町と東町が下川鉱山という町全体の端にそれぞれ位置していた。両方とも山の上に一つの地区があって、山肌に沿うようにアパートが連なっている。西町も東町も、そこがどんづまりで、そこまで行くと終点である。来た道を戻る以外、どこにも行けないという地区だった。
僕は西町に住んでいて、学校や遊び場所から家に帰るには、西町までの坂を上り、更に西町の入り口から自宅までの坂を上らねばならなかった。自転車ででかけると、行きは良いのだが、帰りはこの坂を自転車をこいで登れるわけもなく、自転車を押しながら部活や遊びでヘトヘトになって腹をすかした体で登っていくのである。かなりつらかった記憶がある。
坂のない地区に住んでいる友達がうらやましかった。
高校1年の夏に、岩見沢に引っ越して、僕の生活範囲からいつも坂があるという暮らしはなくなった。自転車を押しながら険しい坂を登ることもほとんどなくなった。住む町も下川鉱山よりずっと都会で、便利な暮らしになった。
しかしいつも下川鉱山の、あの不便で険しい坂のある光景を懐かしく思い出していた。
部活で疲れた体で家にたどり着いたとき、ふと坂の下に広がる採鉱場を見下ろした風景。坂を登りながら見た真っ赤な夕焼け。冬の寒空にオリオン座がくっきり見える夜道を、星座を目指して登っていくように歩いた坂・・。今でも、決して忘れることのない原風景・・。
高校生だったある時期、さだ まさしの「無縁坂」とか、高田 みずえの「硝子坂」とか、坂のつく歌が流行ったときがある。そのときに作ったのが、この「夕暮れ坂」である。16歳か、17歳の頃の作品だと思う。
もちろんそのイメージは下川鉱山の、故郷のあの家に続く、西町の坂である。
学校帰りに見上げた夕日を思い出しながら作ったこの唄は、コードパターンもEm Am D C B7という5つの単純なコードしか使っていないが、自分の作品の中では気に入っている曲のひとつだ。
夕暮れ坂
君とふたりで 手をとりあって
いつも登った、あの坂道
誰がつけたか 夕暮れ坂
誰が呼んだか なみだ坂
君は笑顔が よく似合い
僕は寂しさが よく似合う
人目が気になる 夕暮れ坂
ちょっぴり不安な なみだ坂
風に吹かれた あの坂道
星座を探した あの坂道
思い出ちらちら 夕暮れ坂
空にひとひら はぐれ雲
君の涙と お別れ言葉
振り向くことも ないだろう
誰がつけたか 夕暮れ坂
誰が呼んだか なみだ坂
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僕の原風景は、今はなくなってしまった故郷、下川鉱山である。
その町は東西に細長い町で、西町と東町が下川鉱山という町全体の端にそれぞれ位置していた。両方とも山の上に一つの地区があって、山肌に沿うようにアパートが連なっている。西町も東町も、そこがどんづまりで、そこまで行くと終点である。来た道を戻る以外、どこにも行けないという地区だった。
僕は西町に住んでいて、学校や遊び場所から家に帰るには、西町までの坂を上り、更に西町の入り口から自宅までの坂を上らねばならなかった。自転車ででかけると、行きは良いのだが、帰りはこの坂を自転車をこいで登れるわけもなく、自転車を押しながら部活や遊びでヘトヘトになって腹をすかした体で登っていくのである。かなりつらかった記憶がある。
坂のない地区に住んでいる友達がうらやましかった。
高校1年の夏に、岩見沢に引っ越して、僕の生活範囲からいつも坂があるという暮らしはなくなった。自転車を押しながら険しい坂を登ることもほとんどなくなった。住む町も下川鉱山よりずっと都会で、便利な暮らしになった。
しかしいつも下川鉱山の、あの不便で険しい坂のある光景を懐かしく思い出していた。
部活で疲れた体で家にたどり着いたとき、ふと坂の下に広がる採鉱場を見下ろした風景。坂を登りながら見た真っ赤な夕焼け。冬の寒空にオリオン座がくっきり見える夜道を、星座を目指して登っていくように歩いた坂・・。今でも、決して忘れることのない原風景・・。
高校生だったある時期、さだ まさしの「無縁坂」とか、高田 みずえの「硝子坂」とか、坂のつく歌が流行ったときがある。そのときに作ったのが、この「夕暮れ坂」である。16歳か、17歳の頃の作品だと思う。
もちろんそのイメージは下川鉱山の、故郷のあの家に続く、西町の坂である。
学校帰りに見上げた夕日を思い出しながら作ったこの唄は、コードパターンもEm Am D C B7という5つの単純なコードしか使っていないが、自分の作品の中では気に入っている曲のひとつだ。
夕暮れ坂
君とふたりで 手をとりあって
いつも登った、あの坂道
誰がつけたか 夕暮れ坂
誰が呼んだか なみだ坂
君は笑顔が よく似合い
僕は寂しさが よく似合う
人目が気になる 夕暮れ坂
ちょっぴり不安な なみだ坂
風に吹かれた あの坂道
星座を探した あの坂道
思い出ちらちら 夕暮れ坂
空にひとひら はぐれ雲
君の涙と お別れ言葉
振り向くことも ないだろう
誰がつけたか 夕暮れ坂
誰が呼んだか なみだ坂
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夕暮れ坂 韻を意識した10代の感性の歌詞。
今は残っていないという原風景。
次の世代(息子さん)は、この唄を聞いたことありますか?