タイトルは僕の卒業した学校名である。その学校も下川鉱山という町も、既になくなっている。

町自体がなくなっているので、同窓生も日本全国にちりじりになっている。

1昨年30年ぶりに同窓会を開いたとき16名が再会の場に集まったが、その時点では所在不明の人も多かった。その後、仲間の交流の場として「菱光小中学校(昭和51年卒業)同窓会Web」を立ち上げ「同窓会掲示板」で情報交換を続けてきた。

ネットの力は偉大で、所在不明の本人が、そのサイトにたどり着き連絡してくれたり、関係者が見て情報をくれたりして、51年の卒業時に在籍していた全員の所在を確認でき、1名を除く全ての人の連絡先がわかった。

そこで昨日、2年ぶりに同窓会を開催した。場所は札幌の定山渓温泉で、全員が1泊するスタイルである。中学3年のときの担任である恩師も駆けつけてくれた。前回とは半分くらいメンバーが入れ替わったが、嵐の九州から万難を排して駆けつけてくれた人もいて、道内外から21名の参加となった。

最初は久しぶりに会う人や先生に対し、ぎこちなさがあったが、すぐ打ち解けてあの頃の関係に引き戻った。皆、おじさん、おばさんになったが同級生とは本当に良いものだ。

学生時代とは全く性格が違っているように感じる人も多い。当時知らなかっただけなのか、その後の人生で身についたものなのかはわからないが、それでも「あの頃」の少年、少女たちがどこかで顔を出す。それがまた楽しい。

参加できなかった仲間たちからの出欠返信はがきに書かれてきたメッセージや手紙も読み上げられ大いに盛りあがった。

最初は「今何してるの」という話題から入った人が多かったように思うが、宴会から2次会等で語り合うことは今より、当時の思いでがほとんどである。皆、あの学校やあの街が好きなんだ。無くなってしまったから、失ってしまったものだから余計そう感じるんだろう。だから僕らの同窓会とは特別なもので、普通の同窓会とは少し意味や重みが違うんだろうと思う。

長い夜もあっという間に過ぎ、ロビーで集合写真を撮って、次々に帰る人たちを見送っていると、無性に寂しさがこみ上げてきた。

こいつらと今度会えるのは何年後だろう。おそらく2度と会えない人もいるんだろうと思う。

祭りのあとの寂しさは、本当に切ないものである・・。

介護・福祉情報掲示板(表板)