85cba913.jpg旅番組などで時々紹介される登別温泉街のラーメン店である。

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大王といっても第1回目で紹介したカレーラーメンで有名な大王チェーンではない。店主は十数年前まで登別駅から登別温泉に至る道道のちょうど中間(中登別町といい、緑風園もこの町内会である)にキクヤというカレーライスで有名なドライブインを経営していた。

また地域では町内会長として、あるいは子ども太鼓の指導者として緑風園でボランティア活動もしていたが、ラーメン店の繁盛と地域の子ども不足で、そちらのほうは休止中である。・・これは余談。

ラーメン屋に転進した店主の、テレビでも取り上げられるヒット作が画像の地獄ラーメンである。

辛さにより0丁目から40丁目までに分かれている。ベースはほのかな味噌味。真っ赤な唐辛子がたっぷり入れられている。画像は地獄ラーメンの中では一番辛くない0番地であるが、それでもこの赤さである。しかし辛味には結構強い僕は、0丁目はさほど辛さは感じない、が、さすがにうまみとして感じられるのは3丁目までであった。

ちなみに1丁目あがるごとに大匙1杯分の赤唐辛子が入れられるシステムである。値段も1丁上がるごとに50円アップである。

店内には10丁目以上を完食した人の名前がずらりと貼られているが、僕に言わせれば、舌の麻痺した鈍感者の名前の掲示だ。当たり前に「ラーメン」として味わえるのは、精々3丁目から4丁目くらいまでだろう。

店関係者のオフレコ発言「10丁目?私は食べられません。人間の食うもんじゃあないね」という感じである。40丁目は誰が食べるのやら・・・しかし自慢にはならんと思う。

チャーシューはばら肉で満足感がある大きさである。麺は、ふと麺でストレートに近い。個人的にはこのスープには、もっとちじれ麺が合うように思う。

画像の上の方に白く写っているのは玉ねぎスライスである。ここのラーメン店には長ネギを刻んで入れるという普通のラーメン屋のスタイルはなく、全ての味のラーメンに長ネギの変わりに玉ねぎスライスが入っているのも特長である。

ところで辛いのはイマイチなあ、といわれる方も心配はいらない。地獄ラーメンは企画として面白いし、画像にも映えるので取り上げたが、この店の味噌ラーメンとカレーラーメンもなかなかのものである。登別温泉に泊まって、夜ラーメンが食べたくなったら、この店を選ぶ価値は充分あるだろう。長ネギ好きの人を除いてではあるが・・。

特に味噌ラーメンも特徴的な味噌スープがなかなかうまいので、これもこの店の代表的な味だと思う。

ただ、ここまで書いているうちに、ひとつ重要なことに気づいた。そういえば僕は何度もこの店のラーメンを食している。地獄ラーメンも味噌もカレーも、ほとんど全ての種類を食しているが、すべて温泉に泊まったときの夜中に限っている。素面で食べた記憶がないが・・まあいいか!!

どちらにしても温泉街でラーメンを食べるとすれば、ここが登別温泉の代表的な店であることは確かなのである。

ただ値段は、温泉街なので地元の我々が言う「温泉価格」で一般地域よりやや高い。

味噌、塩、醤油、カレーラーメンは、それぞれ680円。味噌カレーラーメンと、地獄ラーメン0丁目は790円である。前述したように地獄ラーメンは1丁増すごとに50円増しである。

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