55cd4dd3.jpg室蘭ラーメンといえば「なかよしの醤油」と考えている人も多いのではないか。

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なかよしは市内に8店舗あるが、チェーン店とはいっても味はそれぞれであっさり系、こってり系もあり、微妙に違う。ただしベースは同じ特徴がある。

全店共通しているのはメニューには味噌も塩もカレーもあるが、しかし、「なかよし」で食べるんなら絶対に醤油ラーメンであり、なかよしに来てわざわざ醤油以外の味のラーメンを食べては意味がない、ということである。

その特徴は、コーヒーでも入れているのか!!と見間違えるほどの「真っ黒」なスープの色である。だからといって塩辛いわけではない。味は確かに濃い目であるが、しょっぱい、と言うのとは違った濃さ、深さである。

この色の秘密の一つは、だしに大量に使っている室蘭産の根昆布を煮込んだ色である。なかよしの醤油ラーメンの特徴が、この根昆布でじっくりとったスープの味なのである。

室蘭生まれの人は、このなかよしの醤油ラーメンの味が、懐かしの味らしい。

新参者の僕などは、やや個性的な醤油ラーメンだと思うが、スープを飲み進むうちに、しょうゆ味スープとはかくありなん、と思ってしまうようなストレートな味を感じる。濃い系だが、油っぽくないので最後まで飲み干せるスープだ。

具もシンプル極まりない。刻み長ねぎ以外の野菜は一切入っていない。これも良いのである。(基本的にもやしは醤油や塩ラーメンには合わないと思っているので)

そのほかはメンマとチャーシューのみ。店によってはのりがついているところもある。写真画像はなかよし中島店の醤油ラーメンで、ここはなかよしの中でも濃い系、入江店などはあっさり系である。(スープの色も入り江店のほうがやや薄い)

また、なかよしの一つの特徴は、とろとろ感があるチャーシューがうまい、というのも共通している。ばら肉をうまく煮ている。

麺はちじれの少ない細面である。中島店の醤油ラーメンは550円、入江店は600円。

しかしこの店では奮発して是非、醤油チャーシューを頼んで食してもらいたい。これにライスをつけてしまえば、もう満足極まりないということになってしまう。

ちなみに僕はラーメン専門店で醤油ラーメンを頼むことはほとんどないが、この「なかよし」の醤油ラーメンは時々ふらっと店に寄って食べたくなる。札幌の「てつや」のように衝撃的なうまさ、ということではないのだが後に引く味である。

室蘭に来たら一度はこの真っ黒スープの醤油ラーメンを食さないわけにはいかないだろう。

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