3月28日のブログ「北海道ケアマネジャー連絡協議会の対応に異議あり〜地域組織は愚弄されていないか?」。29日の「道ケアマネ連協へ質問状」でお知らせしているが、北海道ケアマネ連協の解散、発展改組の名のもと、北海道介護支援専門員協会への移行の過程で生じる、現在の連協の剰余金の取り扱いについて疑義があって同会に質問状を送っていたが、その回答が先週届いた。

回答の内容は以下の通りである。

(僕の疑問:回答された部分に関する項目のみ)
4.剰余金の主な資金源は各会員の会費収入であると考えられるが、そもそも剰余金の取り扱いを道連協が会員の審議なしに他団体に寄付することが可能なのか。

5. 現在、道連協の支部組織である各地区の介護支援専門員の団体は、必ずしも道協会に加入するとは限っておらず、地区組織にとって事実上関係のない組織に対し、会費収入が主である剰余金を寄付移管する、ということの理由付けが不明確。会員への説明責任が果たされていないのではないか。

(道ケアマネ連協の回答)
これについては、平成17年度より北海道介護支援専門員協会の設立に向けて、北海道ケアマネジャー連絡協議会の中に「設立準備委員会」を設置し、将来的な発展改組に向けた取り組みを行う旨を、総会等で報告しながら進めてきた経緯があります。今回の剰余金の移管についても「北海道ケアマネジャー連絡協議会の今後のあり方に関する意見書」により寄せられたご意見をもとに、今後、北海道ケアマネジャー連絡協議会運営委員会の中で協議し、総会の中で一定の方向性について会員にお示しさせて頂きます。

以上である。まったく誠意のない、真心に欠けた通り一遍の回答でしかない、と感じた。

4に対する回答はまったくなされていない。定款上、審議なしに決定することは大いに疑問である。

我々会員が支払った会費については、わずかな額であろうと、会員一人ひとりがその処分方法のあり方に声が届けられるように、その審議に何らかの形で参加できるように善処することが執行部の責任と義務ではないか。

それを「設立準備委員会で検討し総会で報告していた」というだけで、会員の総意といえるとでも思っているのか。審議を経る努力もしていないのは怠慢と傲慢以外のなにものでもない。会員には結果しか伝わらないし、その審議の過程も、まず結論があって、執行部の考えにむけて会員組織を誘導するセレモニーとしての体裁を整えているだけではないか!!

何度も言うが執行部は北海道ケアマネ連協を発展改組して北海道介護支援専門員協会するというが、我々が会費を支払っていたのは北海道ケアマネ連協の下部組織として、北海道ケアマネ連協が行う活動に賛同する会員という意味で会費を払っていたに過ぎない。

北海道介護支援専門員協会という団体など、我々にとって直接関係する団体ではないし、現時点で我々の地域組織の会員でその会に加入する予定者はほとんどいない。

まったく地域組織や一般会員を馬鹿にした話である。

そもそも、各地域組織で、剰余金の処分方法をどうするか、会員の意見を吸い上げるような働きかけが行われていたのか?年度末にあわただしく剰余金の移管についてのアンケートを送りつけただけではないか。それで地域組織の中で充分な協議ができるといえるのだろうか。

別に僕はお金に固執して、こんなことを言っているわけではない。金額など仮に全会員に返還したとして、わずかな額であり、そんなことを問題にしているのではないのだ。

問題は組織が一般会員の意見を聞かずに、執行部中心の考えで、どこまでも「ついてこい」方式で運営されている点にあるのだ。

政治的な圧両団体でもあるまいし、地域で介護を必要とする利用者の声を、その声なき部分も聞き、制度の光を全国の津々浦々に届けるべき介護支援専門員の団体組織の運営がこれでは、血の通ったケアマネをサポートする団体といえるのか、ということが問題なのだ。

こういう組織運営が「当たり前」と思っているとしたら、新しい組織に再編されたとしても執行部の顔ぶれが同じでは、新組織でも地域の会員はただ単に会費を吸い上げられるだけで、意見も意思も通じない組織運営で終わってしまうだろう。特に札幌で事務局とコンタクトを取りやすい会員以外の地方組織など歯牙にもかけてもらえないだろう。

そんな団体に対し、積極加入しようという動機付けが生まれるとでも思っているのだろうか。

この問題については先週金曜の「のぼりべつケアマネ連絡会定例会」でも経緯を報告し、道連協の姿勢にたいして大いに疑問である点は会員の総意として確認した。今後も、その経緯や結果は随時報告していくつもりであるが、少なくとも我々「のぼりべつケアマネ連絡会会員」120名は剰余金を他団体に地域会員の議決なしに、寄付移管する行為など承認できない。

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