昨日地震が起こった石川県と、その近隣の皆さんは大変だったろう。余震も続いているだろうから不安な日々がしばらく続くことだろう。心配である。

被害にあわれた方々には心よりお見舞いをする以外、今、我々にできることはない。1日でも早い復旧を願ってやまない。

この数年は毎年のように大きな地震が国内で起こっている。地震の規模も震度が5を超えるものが多く、非常に恐ろしいことだと感じている。決して人事ではないし、我々が支援活動の一環としてできる部分は是非、協力したいと思う。

実際に被災地に行くことはできなくとも、支援物品への協力など、いろいろな形で後方支援はできるだろう。

被害の様子はリアルタイムで全国津々浦々に情報提供される世の中だし、その手段もテレビ、ラジオに限らず、ネットからも必要な情報がリアルタイムに流されている。ボランティアの申し出も、地震が起こった直後から問い合わせがあったそうであるが、石川県のホームページでは

「現在、石川県災害対策ボランティア本部では、被災市町に対して被害状況の問い合わせをするとともに、ボランティアによる支援活動の要望があるか調査中です。ボランティアを希望される方々におかれましては、しばらく現地へ向かわれることを見合わせていただき、石川県ホームページ、報道機関の情報をご確認のうえ、行動していただきますようよろしくお願いします。」

という形でアナウンスがある。

これはもっともなことだと思う。

日頃から災害に備えたボランティアの受け入れ担当者を決めて事前準備をいくらしていようとも、実際の被害の状況を見てからでないと、どこにどのような人的支援が必要かということはわからないし、闇雲に人が押し寄せて交通整理がつかない状態となってしまっては支援活動そのものに支障をきたし、ボランティア活動のためにボランティアが必要となるような変な状況を生んでしまう恐れもあり、緊急的な人の派遣の必要性がはっきりしている状況でない限り、ある程度の状況把握の時間を見てから受け入れるということは問題ではないし、当然だろうと思う。

特に今回の地震災害では、休日にも関わらず、県のホームページもリアルタイムに情報を発信して、その機能を発揮しているように思えるし、県の取り組み状況を見ながら、指示に従った冷静な活動が必要だろうと思う。

ところで、このことについて某新聞の報道記事では次のように書かれている。

『25日午前に発生した能登半島沖地震で、石川県などには地震発生直後から「ボランティアに行きたい」との申し出が数十件相次いだが、県は受け入れ態勢が整っていないことを理由にホームページ上などで「あと1〜2日程度待ってほしい」と呼びかけている。』

と報道している。しかしこの記事のニュアンスは、県のホームページに載っているアナウンスのニュアンスとは、ズレがあるように思える。

この報道記事だけを見れば、県の受け入れ態勢が整っていないので必要なボランティア支援ができない、と感じてしまう人もいるのではないだろうか。

しかし実態はそうではないように思う。こういう報道の姿勢こそ情報錯綜の要因になっているのではないだろうかと感じてしまった。何より僕自身が県のホームページを見る前に、この報道を読んで感じてしまったことである。

僕だけが早とちりした、という問題ならよいだろうが、他の多くの方々もこの記事から間違った印象を持たないか心配になった。

とにもかくにも僕らはできる範囲で後方支援に協力したい。現地の皆さん、皆で応援しています。

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